保育園園長求人の探し方

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保育園の園長は責任ある仕事です。
ですから、転職活動で事前に必ず確認すべきポイントがあります
例えば、自分の考えが保育園の運営方針と合っているか、
また自分のサポート役である主任保育士はどのような考えを持っているかなど。
この記事ではそのようなチェックポイントや、園長の求人情報を効率的に探す方法、
また、園長として求められる人物像について、解説しています。
園長職として転職をお考えの方は、是非参考になりますので、読んでみてください。

具体的な求人が見たい方は、園長の求人情報ページをチェックしてみてください。

1 園長の転職活動で事前確認すべき3つのポイント

園長は園の運営において重責な立場です。
ですから、事前に必ず確認すべきことがあります。

  1. 保育園の運営方針・上司の人柄を確認する
    園長は経営の立場になりますので、理事長、オーナー、前任者へ事前に運営方針の摺り合わせが必須です。
    既に前任者が退職している場合は、採用担当者に退職理由を確認してください。
    また、理事長、オーナーの人柄もチェックしましょう、
    意見が異なったとき、歩み寄るために話し合いが必要になります、うまく収まるか、相性は重要な要素となります。
  2. 実際の仕事内容を詳細に確認する
    園長の仕事は多岐に渡ります、基本的には運営側なので、保育の実務は保育士にやってもらいます。
    ですが、大切なのは保育というプロ集団を束ねる仕事です。
    そのために、子ども観・保育観を保育士へ指導、アドバイスする時間がどれくらいあるかシュミレーションすることは必要です。
    もちろん、管理業務や地域コミュニケーションも大事ですが、現場を支えている保育士とどれくらいコミュニケーションをとれるか事前に確認しましょう。
    管理業務が主体になり、保育士、園児との接触がほとんど取れないということが、入園後にわかることがありますので、注意してください。
  3. 給与・福利厚生を確認する
    当たり前ですが、給与は大切です。
    園長手当、賞与についてトラブルにならないよう、詳細にヒヤリングしてください。
    また、園長も同じ人間です、病気や緊急で休まなくてはならないことが発生します。
    休暇・その他の福利厚生についても事前に確認してください。重要なことは、園長として力を発揮し、運営を滞りなく行うことです。
    職員全員をまとめ、一致団結し、正しい子ども観・保育観をする必要があります。
    気になる園、面接が進んでいる園があるときには、事前見学を行うと良いでしょう。

2 保育園の園長の求人情報を探す方法について

保育園の園長は、各園に1人しかいません。
よって、園長職自体の求人数には限りがあります。
そのような中で、効率的に求職情報を探す方法を2つご紹介します。

  1. WEBサイトで探す場合
    インターネットブラウザーで「保育園園長 求人」と検索してください。
    園長の求人情報を掲載している求人情報サイトが出てきます。
    求人情報サイトは求人数が多く、条件・地域を絞り込めるため、条件を比較しやすいです。
    また、専任のコンサルタントが付く会社も在りますので、是非相談してみてください。
    その中でも、おすすめのサイトは、
  2. 保育のお仕事 http://www.hoiku-shigoto.com/
    求人情報をたくさん持っております、相談してみるといいです。
    情報の更新が頻繁に行われており、信頼性が高いです。
    コンサルタントの方は、若干積極的な方が多い印象があります。
  3. 保育の教科書 求人版 http://hoikushi-kyujin.com/
    求人情報がたくさんあり、コンサルタントの対応が丁寧です。
    特に、園長、栄養士などの職種に強く、多方面に渡り親身に相談にのってもらえますので、オススメです。
    コンサルタントが丁寧なので、保育園に聞きづらいことを代わりに聞いてもらうことに使うのも可です。
    姉妹サイトで、保育の教科書http://hoiku-kyokasyo.com/を運営しており、
    保育士のためになる情報を取得できます。
  4. 保育ひろば https://hoiku-hiroba.com/
    紹介で転職先が決まった方、または派遣でお仕事をスタートした方に、転職お祝い金を最大2万円プレゼントしてくれます。
    また、地域に精通したコンサルタントが、事前に求人情報を精査してくれます。これらのサイトは、登録、相談の段階からご入職に至るまで完全無料で保育士の転職を徹底サポートします。
    希望に合った保育士の求人を紹介してもらえるのはもちろん、さらに面接対策や複数同時応募、条件交渉、そして保育園・幼稚園との連絡や各種調整、入職手続きの代行を一手にサポートします。
    また、現職の退職交渉の相談にのってもらえます。
    一緒に解決の糸口を探ってくれますので、是非使ってみましょう。

    2 ハローワークで探す場合

    ハローワークは、直接スタッフと相談できますので、活用してみましょう。
    その際、役立つポイント2点をご紹介します。

    1点目は、給与を少し低めに設定することです。
    求人検索を行う際に希望する給与を入力するとき、入力する金額は少し低めに設定した方がいいです。
    最低でもこれくらいは必要という金額を入力してみてください。
    入力した金額ぴったりの保育園だけでなく、その前後の保育園一覧が表示されます。
    そして、給与の幅が大きい園がありますので、より多くの園を検索できる可能性があります。

    2点目は、実年齢より少し若い年齢で検索してみることです。
    なぜ実年齢より下で検索するのかというと、園長職の場合、経験を重視する保育園も中には多く存在するからです。
    例えば、
    園長経験が1年しかない40歳の人、園長経験が10年間ある50歳の人。
    この2人のうちどちらかを採用する場合、後者の方が即戦力になり得ますよね。
    ですから、
    求人の年齢を超えている場合でもスタッフに相談してみるのもおすすめです。
    その保育園が即戦力を募集していたら、スタッフが採用担当者に話をして、
    面接→採用となる可能性も十分あります。

    一般的にハローワークを使用するのは地方の求職者の方が有利かと思います。
    地方の保育園はほとんどの保育園がハローワークを使っているからです。
    一方、多店舗展開している保育園や都心部では、人材獲得の競争が激しいため、保育園側は民間の求職サイトを使っている場合が多いです。
    しかし、園長の求人には限りがあります、一度は必ずハローワークもチェックするようにしましょう。

    3 園長として求められる人物像について

    園長として求められる人物像については、求められる資質とほぼ同じであると考えることができます。
    よって児童福祉法で園長の役割を確認してみると、「子どもの保育、保護者に対しての保育に関する相談・助言業務」、「保育所にあける健康および安全の実施体制の整備」、「また自ら専門性等の向上に努めかつ保育の質および職員の資質向上のための環境整備」と記載されています。
    実際、保育園オーナーに園長として求める資質をヒヤリングしてみたところ、以下の通り3つありました。

    3-1 保育士の教育ができること

    1つ目は、保育士の教育をしっかり行える人、と答えており、第一線の現場で子どもと接している保育士の教育、保育のレベルアップは一番重要だと言い切っていました。
    教育をする上で、大切なことは、リーダーシップを如何に発揮できるかです。
    ここで、保育士の指導・教育について場面ごとに解説します。

    1. 保育士の思いや状況を丁寧に聞く
      園長としての思いを伝えるよりも、まずは保育士がどのような保育をしているのかを把握することがリーダーシップの基本です。
      保育士と日々コミュニケーションを深め、思いや状況を受け止めるようにします。
      ときには、主任に手伝ってもらい、報告を受けたりする方法でもよいです。
      1対1の面談では堅苦しい雰囲気になるため、様子を探る場合は、昼食の際などに何気なく話しかけるようにするのがいいです。
      話を聞く際に、初めから問い詰めたり叱ったりしないよう注意しましょう。
      たとえ保育士に非があっても、まずは話を聞き、理由を探ります。
      その上で、保育士の行動を正したいとき、こういう考え方もあるのではないかと問いかけることにより、一緒に正しい方向を考えていくという姿勢をとるとよいでしょう。
    2. 大事にしたい思いを発信する
      保育園として大事にしたい思いを発信し共有することは大切です。
      堅苦しいミーティングで話すだけでなく、日常会話や実践を通して伝えることも重要です。
      思いの共有により保育士の行動を変容させたいのなら、意識を促すだけでなく、自ら行動を変えるようにするほうがいいです、そう簡単に意識は変わりませんので。
      つまり、どのように行動したり考えたりすればよいかを具体的に共有し、どうしたら子どもの良さが見えやすいだろうかと話しあい自ら行動することで、思いの共有や行動の変容に繋がることが多々あります。
      このようにして行動がよい方向に向かえば、結果的に意識が変わることがあります。
    3. 学びの場を作る
      保育士同士が保育の質を高め合うには、楽しく学び合える環境作りが大切です。
      例えば、15分だけ、保育士が集まって、子どもの良かった点や保育の工夫について共有する会を定期的に行ったりします。
      短時間ですが、情報の共有、意識の向上、保育について考える習慣が身に付きます。
      経験の浅い保育士は、とても良い経験になり、こうしたワークを推奨すると、互いに学び合う関係が生まれます。
      保育士がなかなか自分の考えを話さないという悩みを持つ園長もいますが、少し工夫をするだけで、話したいという気持ちは生まれるものです。
    4. 保育士と信頼関係を育む
      上記の3つ、すべて信頼関係です。
      それでは、どのように信頼関係を作ればよいのでしょうか。
      まずは、園長が完璧・立派でなければならないという考えから脱することが重要だと考えています。
      園長だって完璧な人間ではないのですから、自分の不安や心配事を保育士に共有しましょう。
      自らの失敗談を話すのもよいでしょう。
      そうすることで、保育士との距離が縮まるのではないかと思います。
      同じように、悩みを持ち努力をしている先輩としての側面を見せれば、コミュニケーションがとりやすくなり、信頼関係のベースができます。
      他には、自分が相手を信じることも大切です。
      誰でも、認められたい、といった気持をもっているものです。
      そうした気持ちを刺激して伸ばすために、なぜできないのかと叱るのではなく、期待していますよ、といったメッセージを話の中に織り交ぜるとよいでしょう。
      しかし、安易に信頼することは注意が必要です。
      任せたことが裏目にでることもあります、それでも、育つ芽をもっていると信じ、育てることを見守ることが、リーダーシップの基本であることを忘れないでください。
      最後に、リーダーは、最終的な責任は自分がとるという姿勢を明確に示す必要があります。
      そうすることで、保育士は安心して保育に取り組むことができるのです。

      3-2 管理業務が熟せること

      2つ目は、管理業務が熟せるかが重要だと言っておりました。
      日報のチェックから編成表など、園長は事務作業がたくさんあります。
      実際の管理業務は以下になります。

      1. 運営管理(施設経営など)
      2. 施設整備
      3. 情報提供に関する資料の作成
      4. 保育過程の最終的な編成
      5. 職員の健康管理
      6. 関係機関(児相、嘱託医など)との連絡・調整
      7. 保護者会との連絡調整
      8. 入所に関する相談業務
      9. 保育所児童保育要領の記載内容の最終的な確認
      10. 各保育士の自己評価の整理・まとめ
      11. 職員の自己研鑽に対する援助や助言

      これ以外にもありますが、メインは上記になります。
      保育士の教育と同時に管理業務を行うにはバランスが大切です、
      余裕あるスケジュールを心がけてください。

      3-3 地域コミュニケーションをうまく熟せること

      3つ目に上げられたのが、地域コミュニケーションをうまく熟せるかでした。
      そもそも保育園の成長は、特定の利用者のみならず、地域に受入れられ、かつ地域と共に成長する意識する必要があるとのことです。
      そのためには地域における理解者を増やすことが重要だそうです。
      ですから園長自らが、積極的に地域とコミュニケーションをとる機会を作ることが必要になります。
      例えば、コミュニケーションをとる具体的な例として、年長児の演劇イベントを地域の老人ホームで開催、また手作りクッキーをつくり、ありがとうのメッセージを添えて地域の家庭に配布すること。
      ときには、紅白幕の設置等の商店会活動に園長、職員が参加することがあげられます。
      このように、保育園行事への招待ばかりではなく、地域活動へ参加することで地域とのコミュニケーションが密になります。

      4 まとめ

      園長職の転職を成功するためには、まず求人情報サイトに登録、そしてハローワークに行き情報を収集することです。
      まずは、求人情報を取得しなければ始まりません。
      気になる園があったら、面接・見学に行き、自らの目で園の雰囲気を確かめることが必須です。
      そして、オーナー、主任保育士、その他のメンバーとも可能な限り面談をし、
      いざ自分が舵取りをするときになったら、運営をスムースにできるか、想像してみてください。
      滞りなく運営することが想像できなければ、どこにボトルネックがあるのか、事前に解消できることなのかよく考えましょう。
      できるのならその行動をとり、できないのなら辞退も考える必要があります。
      また、給与・福利厚生についても事前に確認は必須です。
      結論としては、自分が園長として働くことで、園の保育を充実させ、そこで働く職員、園児が幸せな生活を送れるかどうかが一番重要なことです。
      園長の職務は重責ですが、果たせたときの充実感は大きいです。
      納得する保育園を探し、転職活動を成功して頂ければと願っております。

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