院内保育の求人を探しているあなたへ


院内保育とは医師や看護師の離職防止や再就業を促進するためにつくられたもので、ここ10年ほどでかなり増え続けている。保育室が増えれば求人も増えるのでは?と思う方も多いでしょう。しかし、院内保育は比較的小規模なことも多く、募集人数も少ない傾向にあります。

そこで、院内保育で働きたい皆さんのために求人探しのポイントや、入職してからミスマッチが起きないように院内保育のメリット・デメリットなどご紹介していきます。
転職活動をする上でのご参考になれば幸いです。

1.院内保育を理解しよう

まずは、皆さんが思う院内保育へのイメージや概念が果たして正しいのかみていきましょう。

1-1.病児保育とはここが違う

院内保育とよく似たことばに病児保育があります。病児保育は体調に不安のある子供(熱発、嘔吐、湿疹など)を預かるサービスであるのに対し、院内保育は医師や看護師が子どもを預ける為につくられた保育施設です。病児保育は他に医療保育、病棟保育などと言いますが、院内保育とは一般的に後者のことを示します。

1-2. 比較的小規模な保育室が多い

小規模でない保育園が平均定員数108名であるのに対し、院内保育室の平均定員数は40名とかなり減ります。そのため子ども一人一人とじっくり向き合うことができますし、少人数の施設であれば、縦割り保育をすることもできます。

1-3. 24時間稼働率半数以上

病院の特性上、医師や看護師の勤務に合わせて来園してくるため、院内保育の内 約6割の保育室が24時間保育を実施しています。また病院に準じて365日対応しているところも多いです。

1-4.その他の特徴

他にも一般的な保育園とは異なる特有な点をみてみましょう。

  • 病院内や近隣地に設置される
  • 職員のシフトに合わせた保育のため預かる子どもに変動がある
  • 病院による直接運営と、業務を委託する委託運営がある
  • 就労形態は正社員、契約社員、非常勤などさまざま

2.院内の保育士とは

院内保育を理解が少し深まったのではないでしょうか。求人を探したいという皆さんへ、院内保育へ入職した後の仕事内容や雇用条件をご紹介します。求人を探す上でのご参考にしてみてください。

2-1.院内保育士の勤務内容

病院内あるいは病院近郊に設置されている保育園で、病院に勤務する医師や看護師など医療スタッフたちの子供を預かり保育します。

院内保育は保護者のシフトに合わせて子どもを預かるので、毎日同じ子がくる訳ではありません。その日その日で登園する子どもは違いますし、多いときもあれば少ないときもあるので、保育の仕方も毎日変わってくるでしょう。

また比較的小規模であることと園児の年齢がまちまちであることから、一般の保育園とは異なり年齢別による「クラス」がありません。来園する子どもたちを1部屋でまとめて保育をするので園児も保育士もアットホーム感が感じられます。

2-2.院内保育士の雇用条件

応募資格:
「保育士資格」の他に「夜勤が出来る方」を条件とする保育所がほとんどです。
家族をお持ちの方やお子さんがいらっしゃる方は難しいかもしれませんが、夜勤が可能な方は大変需要が高く、また手当もでるところが大半なので給与アップを見込めます。
勤務時間:
24時間対応の保育所がほとんどなため、夜勤が月に少なくとも2日は入ります。
勤務形態は、例えば日勤7:30~20:00 夜勤16:00~翌8:00という区分があり、その中でシフトを組んでいきます。夜勤の場合は体力的に厳しく感じられるかもしれませんが、園児はもちろん保育士も仮眠休憩を設けられることや夜勤手当の点から、敢えて夜勤を好む方もいます。
経験:
保育室によって経験/未経験の条件は様々です。もちろん保育士の経験がある方はそれを活かせることは多いでしょう。しかし、普通の保育園で経験されてきた内容とは異なる場面も多いかと思いますし、大抵小人数の職員で行っているため非常に狭い世界ですから、
どんな人とも上手くやっていけるかどうかが大事な点です。

2-3.院内保育士の給与・待遇

大半の院内保育士は普通の保育園で働く保育士と比べると年収が高くなります。理由は以下3つが考えられます。

  • 国や都道府県から補助金を受けているため人件費も補助金を活用できる。厚生労働省の調査によれば112の院内保育の内56保育所が補助金を活用して運営している
  • 看護師のシフト同様夜勤が多い分夜勤手当が多い
  • 院内保育を設置しているのは大規模病院であることが多く、経営母体が安定しているため

初任給でも月18万円を越えるところが多く、これは以下の記事をご覧いただくと分かる通り一般的な保育士よりも比較的高い額となっています。
(保育士の初任給について→http://hoiku-kyokasyo.com/hoikushi_syoninkyu-505)

賞与平均においては1位の公立保育園、2位の認定こども園に続く第3位、約50万円となっています。

2-4. 院内保育室で働く際の注意点

院内保育は一般の保育園程求人数があるわけではないため、苦労してやっと院内保育の求人を見つけたときに、迷いなく転職を決意してしまうことがあります。しかし納得いく勤務が出来るかどうか確認する必要があります。では何を確認すべきなのか重要な点をみていきましょう。

  • 勤務時間の確認
     これまでにも申し上げたように、病院職員の勤務時間に合わせて保育士のシフトも組まれるため、病院が24時間365日機能していれば職員の子供たちが誰かしら来園することとなります。しかし場所によっては夜勤がないところや、シフト制ではなく日勤組と夜勤組で固定されるところもあります。皆さんのライフスタイルや家族の有無に合わせて心身ともに無理のない勤務時間帯を考えておきましょう。
  • 福利厚生や社会保障について確認する
     院内保育の場合雇用形態は様々で正規職員の他にパートや派遣も採用しています。その場合たとえ大きな病院で補助金が充実していたり母体が安定していたりしたとしても、雇用形態によって福利厚生や社会保障は異なります。大半の院内保育室では非正規職員も手当や保険は充実していますが、長く働く上で皆さんに大変重要なことだと思いますので必ず確認しましょう。
  • わからないこと・気になることを解決する

    <dd雇用条件や待遇だけでなく、職員の数や雰囲気など気になることがあれば転職までにハッキリさせたいですよね。保育園へ直接確認するのは少し気が引けるという方は転職エージェントに依頼するなどして極力保育室の内部を理解した上で転職しましょう。dd>

3.院内保育で働くメリット・デメリット

求人を探す前に、院内保育ならではのメリット・デメリットを理解して後悔のない転職活動をしましょう。院内保育が人気な理由や、その裏側にある保育士さんの苦労をみていきましょう。

3-1.院内保育士のメリット

  • 子どもとじっくり向き合える
     預かる園児数が比較的少ないため、子どもたちの個性が発見できたり、一人ひとり丁寧な保育が出来たりと、じっくり向き合って働くことが出来ます。
  • 行事などの業務負担が軽い
     一般的な保育園と比べると保育室の規模が小さい分イベントが少ない傾向にあります。そのため業務負担も割と軽くなります。
  • 福利厚生面での待遇が良い
     2-3にもあったように、院内保育室は母体が安定していたり国から補助金がでていたりするため、手当や保険など福利厚生が充実しています。
  • 保護者と連絡を密に取ることができる
     保護者が同じ病院内で働いているため、子どもの緊急時にすぐ保護者と連絡がとれるという面では保育士も保護者も安心できます
  • 通勤に便利な立地
     大きな病院であれば通勤に便利な所に位置していることが多いため通勤しやすいです

3-2.院内保育士のデメリット

    • プライベートな時間の確保が難しい
       365日24時間対応の院内保育だと夜勤や休日出勤も多く、また変則的なシフトの為プライベートの時間や家族との時間の確保が難しくなってしまいます。看護師さんのデメリットがそのまま保育士に当てはまってしまうと考えた方が良いでしょう。
    • 大規模保育のスキルが身に付きにくい
       小規模保育は園児数だけでなく面積も限定されているため、教室が小さめであることや園庭がないこともあります。子ども達と外で走り回ったり太鼓橋やシーソーを使ったりして遊ぶことを望む方は、事前に保育園へ確認しましょう。また院内保育室は乳児が多いため、幼児を含む様々な年齢層の園児を保育するというよりは、乳児保育中心となることがあります。
    • 登園してくる子どもが固定でない
       子ども達は親である看護師や医師のシフトに合わせて登園してくるため、必ずしも保育士のシフトに合うとは限らず、毎回異なる子どもの保育をすることとなります。園児によっては初対面の保育士さんになかなか慣れてくれない子もいます。ここでどう心を開いてもらうかは保育士の腕の見せどころではありますが、信頼関係を築く難しさを感じる方は少なくありません。
    • 大きな行事に携われない
       クリスマス会やお芋掘りなど可能な範囲で行われる行事はありますが、運動会やプール遊び、キャンプなど人数や特別な設備を要するイベントは実施できません。そのためイベント好きの保育士さんは物足りなく感じるかもしれません。

4.院内保育の求人を探すポイント

院内保育はここ10年で設置する病院の数はかなりの増加傾向にあります。しかし一般保育園と比べて小規模な院内保育は保育士の必要数も限られているため、求人があったとしても自分の望みどおりの求人はなかなか見つからないでしょう。
そのような時は何を頼りにすればよいのでしょうか。

4-1.求人サイトを積極的に活用しよう

求人サイトといっても普通の求人サイトではなくて保育士専用の求人サイトです。最近はそのような求人サイトに院内保育の求人を掲載している病院が多くありますので、頻繁にチェックすることで、希望の求人を見つけやすくなります。

4-2.転職エージェントを利用する

保育に精通した専門的なエージェントならば、独自の情報網から好条件の求人が見つかります。条件のいい院内保育の求人はサイトにも公開されていないことが多いため、人材紹介会社等に登録しておき、予めエージェントへ希望の条件を伝えておくことでそれに合った求人を見つけ出してくれるかもしれません。

4-3.おすすめ求人サイト

5.まとめ

院内保育の求人について理解は深まりましたでしょうか。院内保育には、一般的な保育園にはない魅力が沢山あります。実際に院内保育室で働いている方も、「子どもたちが少ない分一人一人と向き合えて、短い時間でも互いに打ち解けていける」と、丁寧な保育環境に魅力を感じています。

興味がある方は、是非求人サイトやエージェントを利用して、自分に合った院内保育を探してみましょう。

保育士の求人
保育士の口コミ
保育士の求人
保育士の口コミ