【指導計画】上手にかけていますか

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皆さんは毎回の指導計画はスムーズに書けていますか?

月案・週案・日案、そのどれもが保育の為に必要な物ですが「なかなか上手く書けない」「先輩からOKがもらえない」という声が聞かれ、指導計画がうまく保育に活かされていない一面が見えます。

上手く書けないと思う計画が、良い保育につながるとは思えません。

「毎回上手く書けているから大丈夫」という人は、後輩への指導は大丈夫ですか?

今回は指導計画の書き方を見直してみましょう。

 

◯どうしてうまく書けないの?

指導計画の書き方は、保育士の資格をとる時に養成校、あるいはテキストなどで勉強をしてきたことと思います。

しかし、先輩たちはスラスラと指導計画を書き上げているのに、自分が書こうとするとなかなかペンが進まないし、やっと書き上げても「やりなおし」と返されてしまう・・・

直せと言われても、どうやって直せばいいのかは教えてくれないし、自分ではそもそもどこがダメなのかがわからない。

勉強してきたはずなのになぜ上手く書けないのでしょうか。

それは「書き方のコツ」を掴んでいないからかもしれません。

 

◯形はピラミッド

自分が書いた指導計画を見てみましょう。

月案を例にとります。

ねらい・先月の姿・今月予想される姿・活動・配慮などが書かれているかと思います。

ねらいを頂点と見た時、下に向かうにつれてその文字数が多くなっていますか?

まるでピラミッドの様になっていなければなりません。

ピラミッドのスタの段に当たるのが「配慮」の項目です。

一番細かく書かれている項目が「配慮」でない場合、書き方を見直した方がいいと思います。

「活動が一番大事なんじゃないの?」と思った方はいますか?

もちろん活動は大切な項目です。

その内容が子供の発達をふまえているか、現在の姿にあっているかなどよく考えて計画しなければなりません。

しかし「配慮」はそれよりも大切な項目であるのです。

 

○配慮が大切な理由

配慮とは何か説明ができますか?

辞典によると、配慮とは【気づかいを行き渡らせること】とあります。

つまり指導計画における配慮とは、「子供たちの活動や行動のすべてに気づかいを行き渡らせること」になります。

子供たちの活動に気づかいをすると言われてもよくわかりませんね。

具体的に考えてみましょう。

 

例【手を洗うことへの配慮】

活動とは言えませんが、一日の中で何度も出てくる「手を洗う」という行動にも配慮が必要です。皆さんは普段どのような配慮をしていますか?

・水道からタオルで手を拭くまでの間に水滴がこぼれ床が滑らないように足元にマットを敷く

・清潔のためにマットは毎日取り替える

・必要以上に水を出し過ぎないように適切な水の量を知らせる

・石鹸をつけてよく泡立てる様に方法を知らせる

・指の間手首など隅々まで洗うように見守り適宜声をかけていく

・活動の切れ目に一度に水道に殺到しないように数人ずつに分けるか、並んで順番を待てる様に声をかけていく

・手を洗うことの大切さはいろいろな場面で知らせていき、手がきれいになったことを一緒に喜んでいく

 

ざっと書き出しただけでもこんなにあります。

1日の流れの中で出てくる「手洗い」という小さな行動に対してもこんなにもたくさんの配慮があるのです。

皆さんはこのように配慮を考えたり、記入したりしていましたか?

おそらく「そんなに書いたことも考えたこともなかった」と思った人も、その場に立った時には必ずたくさんの配慮をしているはずです。

意識せず何気なくしているその行動を文字にして記録することが「指導計画」になるわけです。

もちろん指導計画がうまくかけている先輩たちもこんなに細かく記入はしていません。

書くことを省略してもいい部分は、書かなくとも良いのです。

しかし「手の洗い方が最近雑だな」という反省があった次の月には「指の間手首など隅々まで洗うように見守り適宜声をかけていく」と言う配慮を記入することになります。

必要な配慮の中から、その時に大切にしたいものを取捨選択して書くことが上手な指導計画を書くためのコツになります。

 

◯他の人が読んで分かりやすいか

配慮の大切さが理解できたら、書き方も工夫しましょう。

「誰か他の人が読むものだ」ということを常に意識しましょう。

「巧技台で遊ぶ」と書いておけば自分ならばどの様な種類のものを使ってどう組むかが分かります。

しかし他人が見たら「何をどうするの?」となってしまいますね。

「高めに組んでよじ登る力をつけたいが、高いところから飛び降りると足に負担がかかるので、降りる時はジャンプではなく後ろ向きで降りるように台を組む」のように

何を狙って何に気をつけてその活動するのかを書き添えましょう。

あなたが急に休んで誰かが保育を変わったとしても、あなたが思い描く保育ができるような、そんなイメージで書いてみましょう。

 

◯何度でも書き直してみよう

まだまだ勉強中の人は、何度でも書き直すくらいの気持ちで望んでみてください。

いつか自分が満足できる指導計画が完成しますよ。

応援しています。

 

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