【噛みつき】の対象法を考える


梅雨入りの声が聞こえ始めると、保育園の活動も室内が多くなってきます。

こんな時期は子供同士のトラブルが増えてくる時でもあります。

 

今回は特に【噛みつき】について考えてみましょう。

 

◯噛みつきはショックが大きい

保護者の立場から見ると我が子が噛まれるということは、相当にショックな出来事です。

歯型がくっきりと残ったり、あとが青くなったり、時には傷になることもあります。

その痛々しさを、保護者は大きく受け止めます。

噛み付かれたことが原因で園と保護者が大きなトラブルになったり、退園する騒ぎになってしまうこともあります。

転んで擦りむいたりケンカで引っ掻かれたりすることよりももっと、心の傷が大きいのです。

それを踏まえた上でその対処法について考えていかなければなりません。

 

◯まずは「噛まない」環境を作る

本来は噛んでしまう理由を探り保育士の関わりや保護者へのアドバイスを行うのが大事です。

しかし、噛まれてしまう事は痛みも強くショックも大きいので、まずは「噛んでしまう状況を作らない」ことに重点を置きます。

・常に目を離さない

噛むことが多い子に対してはとにかく側につくことです。噛もうとする動きが見られる時にすぐに手を出して動きを止められる場所に、必ず保育士がついてください。

更に言えば、側にいるだけでは不十分です。

保育士の膝の上で噛み付かれた、という事例もあります。

よく噛んでしまう子の近くに、他の子が腕を出してしまうだけで噛まれることもあります。

おもちゃの取り合いのようなトラブルではなく、噛む気配もなく噛んでしまう状況を常に意識して防いでいきましょう。

とにかく「噛ませない」ことがねらいです。

・スペースを十分にとる

特に乳児は少し体が触れ合っただけでも噛んでしまうことがあります。子どもが十分と感じるスペースを確保してあげましょう。おもちゃも手を伸ばさなくても取れるような位置に置いてあげたりすることで、他児との無駄な接触を避けます。

そういった意味では、大きな箱に入る遊びやよじ登る遊具での遊びなどは動く中で他児との密着が増えてきます。

「目を離さない」の配慮と合わせて、遊び方を工夫していきましょう。

保育室の死角となるスペースも危険です。

死角スペースがある場合は、必ず保育士が側につけるような配置に変えましょう。

 

◯それでも噛まれてしまったら

どんなに気をつけていても噛まれてしまった場合は、すぐに対処しましょう。

出血がひどくない時はすぐに流水で冷やします。

噛まれた時は打撲と一緒です。

歯型が後から痣となって浮き出てきますので、冷やすことで炎症を抑えます。

この時揉んではいけません。

ある程度流水で冷やした後は、保冷剤を薄手のタオルで巻いて患部を冷やし続けてください。

歯によって出血している場合はまず出血を止めましょう。

患部を綺麗にする目的で流水で洗ってください。

その後ガーゼで抑えるなどしながら冷やすことも同時に行ってください。

発熱の時に使う冷却ジェルは患部に張り付き、またメントールの刺激があるので直接貼る事はオススメしません。

一時的に歯型が消えても、入浴するなど温めると歯型が再び浮き上がってくることもあります。

「消えたから伝えなくてもいいか」などとは絶対考えないで、噛まれたことを詳しく保護者に報告してください。

 

◯噛み付く原因を探りましょう

噛みつきが起こらないような対処をした上で、なぜ噛み付くのかを考えていきます。

年齢によっても、環境によっても、その子の個性によってもその原因は様々です。

・歯がむず痒くて噛む

・うまく言葉が出ない代わりに噛む

・イライラする気持ちから噛む

・自分のスペースに入り込まれ邪魔だと感じて噛む

・喧嘩をして興奮して噛む

・しつけと称して噛まれた経験がある

 

一番してはいけないのは「家庭でちゃんと構ってもらえてないのね」と短絡的に答えを出してしまうことです。

たくさんの要因が絡まりあって「噛む」という行為につながっているはずです。

「どんな時に噛むのか」「噛まない時の様子はどんなか」「保育士の関わり方はどうか」「クラス全体の雰囲気はどうか」「親の関わり方はどうか」多面的な見方で原因を探っていきましょう。

 

◯まとめ

噛みつきは子どもの成長とともに落ち着いてくることも多いのですが、逆に言うとすぐには治らないと言うことになります。

まずは防ぐことを一番に考えて、取り組んでみてくださいね。

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