小さな保育観のズレをどう埋める?

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保育園は複数担任であることがほとんどです。

もしも同じクラスの担任になった保育士との【保育観】がズレていたらどうなるでしょうか。

今回は【保育観のズレ】について考えていきましょう。

 

◯保育観がズレる時

保育観のズレとは、クラス運営に大きく関わるものではないけれど、お互いのやり方が

少しずつ違っていることで保育に違和感を覚えたりやりづらくなったりすることを指しています。

 

・私は子供の呼び捨てが嫌いなんだけれど、呼び捨てで呼ぶだけでなくあだ名をつけたりしている

・集会の前などに子供に説明の場を設けずにいきなり並ばせてホールに連れて行ってしまう

・トイレに行かせる時一斉に行かせるので、トイレが混み合って危ない

・保護者と話す時に仲のいい人とは友達のように馴れ馴れしい

・普段は優しいけれどイライラしている日には子供に対しても態度に出ている

その場で言えば済むような、でも言いにくいような微妙な状況があなたの園でもあるのではないでしょうか。

 

◯全体に関わることかを見極める

例えば、「集会の説明をせずに連れて行ってしまう」のはクラス内の出来事で、担任同士で解決することです。

でも、「子供を呼び捨てにする」と言う行動は園全体に関わることなので、本来は保育士全員で考えることになります。

このようにあなたが「小さい出来事」と感じていてもよく考えると「大きな影響を与えること」があるはずです。

まずはそれを見極めていきましょう。

見極めると言っても簡単ではありませんね。

そのような時は視点を変えて見てみましょう。

【子供の目線】【保護者の目線】この2つです。

どちらかの目線でその出来事を見たときに「嫌だな」「不快だな」「やめてほしいな」

などの気持ちになってしまうならば、それは全体で統一して考えていくべきものです。

逆に「へーそうなんだ」くらいに思える出来事ならば、まずは担任同士で話す事で解決する可能性があると思います。

 

◯全体に関わる問題への取り組み方

まずは問題提起をしなければ始まりません。

「問題提起」と言うと、とても重大なイメージがありますが、その方法は様々です。

??本人に伝えてみる

相手が自分の先輩か後輩かによっても変わってきますが、まず一番初めは「本人に伝える」ことです。

その時は「あなたのここがおかしい」ではなく、「私はこう思うけどあなたはどうですか?」のような尋ね方をしましょう。

自分が「悪い」と思っていない行動を他人から指摘されると、誰でも嫌な気持ちが芽生えてしまいます。

そうなってしまうと素直に話を聞けなくなってしまう場合もあり、問題解決の前に人間関係がおかしくなってしまいます。

相手を批判したいわけではないので、気をつけて話をしましょう。

「あなたは間違っている」ではなく「私ならこうするが、あなたのやり方とは違うみたい」とのような話し方がいいですね。

 

??信頼できる先輩に相談する

自分の方が後輩であったり、話にくい相手の場合は信頼できる先輩に話をしてみましょう。

「信頼できる」というのは「話を言いふらさない人」という事です。

もしも「A先生のこういうところが気になっている」というところを過大解釈して本人

にそのまま伝えてしまったり、他の先生に「あのクラスはうまく言っていない」などと

つい話してしまったりするのは絶対に避けたいところです。

信頼できる先生に「困っている事」「自分の考え」相談して、相手の保育士への伝え方

を考えてもらったりあるいは、代わりにそれとなく伝えてもらったりしましょう。

 

??園として考える手順

まずは本人が問題を意識してから、「自分たちだけではなくみんなで考えよう」という話にしましょう。

いきなりみんなの前で問題を取り上げると「自分だけ吊し上げられている」ような気持ちになってしまいます。

「全員が同じ対応をするためのステップであること」を前面に出していきましょう。

本人が納得してから「園長」に判断を委ねる場合もあります。

「それは◯◯するべき」という判断になるかもしれないですし、「みんなで勉強しながら考えていきましょう」ということになるかもしれません。

例えば「呼び捨て」なら「絶対に呼び捨てなんかしないで」と言われるか「呼び捨をして子供にどんな影響があるか」のどちらかの判断になるでしょう。

本来はみんなで話し合って問題に取り組みたいところですが、園の方針に従いましょう。

 

◯我慢は禁物です

保育観の小さなズレは、なかなか相手に伝えられず自分が我慢してしまうことになりかねません。

しかし小さなズレと小さな我慢が、大きな問題につながることだってあるのです。

まずはパートナーである保育士を信頼するために、なんでも伝えあえる関係を築いていきましょう。

 

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