希望の園が見つかり、いよいよ書類選考もしくは面接という保育士さん。
職務経歴書って何?どうやって書くの?と焦っていませんか?
しかし、職務経歴書は自分をアピールする書類です。
流れさえわかれば難しいものではありませんから、安心してください。
この記事では、保育士・幼稚園教諭向けに、初めて職務経歴書を書く方、書き方がわからず困っている方のために職務経歴書の書き方を丁寧に解説します。
テンプレートをダウンロードすることもできるので、ぜひご活用ください
目次
1.職務経歴書とは?
そもそも、職務経歴書とは何でしょうか?
履歴書と何が違うの?と疑問に思う方も多いですよね。
まずは履歴書と職務経歴書の違いを知りましょう。
そして、職務経歴書の見本をチェックし、全体像を知るところからスタートです。
1-1.履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書は一体何が違うの?というのが一番多い質問です。
それぞれ役割の違いを見ていきましょう。
◆履歴書
☑通勤距離はどのくらいか?
☑学歴や職務経歴は?
☑なぜこの園を志望しているのか?
☑転職回数・頻度はどれくらいか?
☑丁寧な字で書かれているか
◆職務経歴書
☑求める実務能力がある人か
☑具体的にどのような経験をしてきたのか
☑保育の仕事に意欲・熱意を持っているか
☑転職理由は納得できるものか
それぞれのポイントを見るとわかるように、履歴書はあなたが志望する園へ現実的に通えるのか、これまでの経歴の概要はどのようなものかを確認するものです。
転職を短期間で繰り返していないかもチェックポイントになるでしょう。
一方、職務経歴書はそれぞれの勤務先で具体的にどのような仕事をしてきたのか、どんな役割を担い、どんな姿勢で仕事に取り組んできたかを見るための書類です。つまり、あなたのアピールポイントを凝縮した書類になるわけです。
面接だけではこれまでの経歴のすべてを話すのは難しいですよね。
職務経歴書でしっかりこれまでの経験をアピールしましょう。
1-2.サンプル職務経歴書から全体像を知ろう
画像が見にくい場合はこちらからサンプル職務経歴書をダウンロードできます。
サンプル職務経歴書のダウンロード
1-3.職務経歴書ダウンロード 《テンプレート》
テンプレートをダウンロードできます。
職務経歴書テンプレートのダウンロード
職務経歴書は基本的にパソコンで作成するのが一般的です。
インターネットでサンプルを調べがちですが、あくまでも自分の言葉でこれまでの経験をしっかりアピールしてくださいね
2.職務経歴書を書く前に経歴を整理しよう
さて、職務経歴書がどんなものかはわかりましたか?
1章で見たような職務経歴書をいきなり文章で書いていこうとすると、手が止まってしまうかもしれません。
また、整理されずダラダラと長い文章になってしまうなんていうこともあります。
パソコンで職務経歴書を作成し始める前に、紙に箇条書きでこれまでやってきたことを書き出してみましょう。
この時はどんな細かいことでもいいのでとにかくいっぱい書き出してみることが大切です。
自分ではアピールできると気づいていない日常の何気ない業務も、アピールポイントになることもあるからです。
・保育(絵本の読み聞かせ、ピアノ、お散歩・・・)
・保護者対応
・連絡帳(何人分書いていた?どんなノートだった?)
・週案、月案
・年間カリキュラム
・行事の準備(運動会、表現会、お誕生日会、入園式・・・)
・壁面制作
・保育室の掃除
挙げたらきりがないですよね。
でも、一旦全て書き出してみます。
保育園で働いていたと一言で言っても、こんなに色々なことをしていたんだと気づきますね。
ここから、自分が工夫したことや学んだことを書いていけば、ぼんやりとしていた経歴がはっきりとしたものになってきます。
特にアピールポイントなんてないと思っていた方も、なんだか書けそうな気がしてきませんか?
3.職務経歴書の書き方のポイント
書き方のポイントは一つ。
見た目も中身も読みやすくすることです。
面接する側の園は、何人も面接をしています。
A4用紙1〜2枚、多くても3枚以内にまとめましょう。
また、見た目も簡潔でわかりやすいものになるよう工夫しましょう。
1章のサンプルでも実践しているように、タイトルは太字にするなど視覚的にも項目が整理されていると読みやすくなります。
①保育園の形態・園児数
私立だったのか公立だったのか、認可園だったのか認定こども園だったのかなど、施設形態を記載しましょう。
また、園児の定員も書きましょう。どれくらいの規模の園で経験があるのかというのも、園としては知りたいポイントになります。
②雇用形態・職種
正社員と非常勤パートでは業務の範囲が異なります。
雇用形態についても、明記しましょう。
職種についても、保育士、幼稚園教諭などときちんと記載します。
③職務内容
担当業務の範囲は2章で書き出した業務をまとめ、経験した業務を記載しましょう。
2章では自分の業務を振り返るためとにかく細かい業務も挙げましたが、主な業務をピックアップして書きましょう。
ここは、箇条書きで大丈夫です。
文章で「これとこれと、このような業務をしました」と書くより、箇条書きの方が見やすいですよね。
④自己PR
これまでの経験を入職後活かせることをアピールしましょう。
担当業務の中で、工夫したこと、特に力を入れて取り組んだことを記載します。
例えば、
「お迎えのときに渡す書類をこれまでは連絡帳に挟んでいたが、保護者がそのまま翌日提出してくることがあった。大切な書類の渡し忘れがないよう、また保護者も管理しやすいように、園児ごとにファイルを用意するように改善を提案した。その結果、書類の回収も期限までに提出してもらえる保護者が増え・・・」
といったように、自分が工夫したことや力を入れて取り組んだことについて、具体的に書きます。
一生懸命に保育に取り組み、持ち帰り仕事もしていたなど抽象的な表現だと、イメージしにくく読み進めたいと思えませんよね。
何をどのようにしたのか。なぜそのような行動をしたのか。
5W1Hを意識して書いてみると、具体的な文章にしやすいですよ。
4.採用担当の気持ちで見直そう
ようやく職務経歴書を書き終えた!と思うのはまだ少し早いです。
自分が採用担当という気持ちになり、読み返すことも大切です。
書いた後すぐに読み返すことももちろんですし、翌日にもう一度読んでみるのもおすすめです。
読み返すと自分の文章を客観的に見ることができます。
そうすると、わかりにくい表現や読みにくい箇所が発見できます。
もちろん、誤字脱字にも注意が必要ですね。
出来上がった書類は必ず読み返し、最終確認したものを提出しましょう。
5.まとめ
いかがでしたか?
はじめは何もわからなかった「職務経歴書」。
なんだか書けそうな気がしてきましたか?
自分のこれまでの経験を客観的に振り返り整理することは、面接の準備にも繋がるはずです。
自分のこれまでの経験を整理し、しっかりアピールして希望の園の内定を取れるようがんばってください。