子どもたちにはするべきことをストレートに伝えよう
子どもは疑問形で叱られるということを聞かなくなります。
ポイントは、するべきことをストレートに伝えることです。
たとえば子どもが机の上に上がっていたとします。
さて、どのように叱りますか?
「どこに上がってるの!」
ごみをそのへんにポイっと捨てた子どもも叱られます。
「なんでそんなところに捨てるの!」
子どもたちは、叱られたことをすぐに止めるでしょうか?
このように叱られたとき、子どもたちは叱った先生の顔をジーっと見ます。
子どもたちは、疑問形で叱られるとどうすればよいのかわからないのです。
「机は座るものではないよ。机はお絵かきやお弁当を食べたりするために使うものでしょ。机から降りようね」
「ごみはどこにでも捨てちゃだめだよ。お部屋にごみを捨てたら、赤ちゃんが間違って食べちゃうかもしれないよね。
だから、ちゃんとゴミ箱に捨てようね」
子どもがすべきことをストレートに伝えると、あれだけ言うことを聞かなかったのがうそのように先生の言うことを聞けるようになります。
《どうしてうまくいくの?》
「だれがそんなことをしてるの!」
「どうしてそんなことをするの!」
「どこ歩いているの!」
「なにをしてるの!」
「いつまでしてるの!」
大人は、子どもに対して疑問形で叱ってしまいがちです。
文章にしてみると、文字通り疑問文でしかありませんよね。
子どもたちは、そんなふうに叱られても、「ではどうすればいいか」ということがわからないのです。
こうしようねと、子どもがすべきことをそのまま伝えてあげれば、子どもたちはどうすればよいのかがわかり、その通りにできます。
また、なぜそれがダメなのか子どもにわかりやすいように伝えられるといいですね。
お友達や他の子が困るな、たしかに良くないことだな。
だから先生に叱られたんだなと理解してもらうことで、同じことを繰り返さなくなっていくはずです。
先生はみんなが大好きだから叱るんだよと伝えよう
叱りすぎたかなと思うときは、「みんなのことが大好きだから言うんだよ」とちゃんと気持ちを伝えましょう。
「普段、子どもを叱ってばかりだったかもしれない」
「さっきは〇〇くんのことちょっと叱りすぎたかな」
そういう先生方は案外多いものです。
お母さんたちの中にも、同じような悩みを持つ方はたくさんいます。
そう思ったときは、子どもの目を見て心から言ってあげましょう。
「先生はみんなのことがだーい好き。大好きだから怒るんだよ。」
子どもたちは、自分たちのことを大好きと言ってくれた嬉しさと、先生の気持ちを知った安心感で心が落ち着きます。
そうすると、さらに先生を信頼できるようになり、子どもとの関係がぐっと近づきます。
《どうしてうまくいくの?》
幼稚園・保育園の先生というのは、みーんな子どもが大好きですよんね。
特に自分が受け持ったクラスの子どもたちは可愛くって仕方がありません。
その気持ちを子どもたちに伝えましょう。
「みんなのことが大好きだから叱る・・・」、実際その通りだと思います。
その言葉に嘘はないのですから、その気持ちは必ず子どもたちに届きます。
そういう話をした後は、たとえ叱っても「先生は今僕のことが好きだから怒ったんだね」などと言う子どもが出てきたり、叱っても素直に言うことを聞いたりすることが目に見えて増えていきます。
普段、子どもたちへの本当の想いを面と向かって言う機会は案外少ないですよね。
月に一度くらいは、みんなのことが大好きだよと伝えましょう。
ちなみに、騒がしときには言わないように気を付けてください。
子どもたちが、先生の話を静かに落ち着いて聞いているときに、目を見て伝えましょう。
まとめ
いかがでしたか?保育園は子どもたちの生活の場です。
当然叱らないといけない場面はたくさんありますよね。
子どもたちを叱る際のポイント、参考にしてみてください。
叱りすぎたかなと思ったときは、好きだからだよと伝えてあげましょう。
言葉にしないと伝わらないことは多いものです。