保育士をしていて、虐待が疑われる子どもを担当した方もいらっしゃるでしょうか。
児童虐待の問題は、自治体や地域の目で子どもたちを守っていく必要があります。
今日は練馬区が新たにスタートする「要支援家庭ショートステイ事業」を紹介します。
練馬区の要支援家庭ショートステイ事業とは
東京都練馬区では、2017年冬にも虐待を受ける恐れのある児童を短期間預かるという事業を始めます。
児童を預かる期間は最大2週間となる予定です。
育児の不安や疲れなどから虐待しかねない保護者の負担を和らげ、子どもを守る狙いがあります。
「要支援家庭ショートステイ事業」というもので、民間の養育施設などで預かる予定です。
利用対象は、区の担当者が家庭訪問などで家庭状況を確かめ、子どもを虐待する恐れのある「要支援家庭」と認めた世帯に限ります。
費用も、区で全額を負担されます。
児童虐待防止の取り組み
東京23区では、各区が虐待に対応する児童相談所を独自に開設しようとする動きが広がっています。
練馬区では、児童相談所を区単独で運営するのは難しいため、区立の児童相談所には否定的な立場をとっています。
東京都の児童相談所の活動に加え、練馬区独自の預かり施設を運用することで、児童虐待の防止体制を手厚くします。
地域コミュニティが昔より希薄になった現代の課題が見えてくるように思います。
子育てをするお母さんが一人で問題を抱え込まないように、子育てをサポートする体制も求められますね。
保育園でも子育て相談をしているところがあると思います。
地域全体で子育てを見守り、子どもたちの心身の健康を守れる環境を作りたいものです。
参考:2017年4月27日 日経新聞