保護者がどうしても子どもを預けなければいけない時一時預かりを利用する方が多いです。
子育てはちょっとしたストレスの蓄積で、大きなダメージになりますので、保育園や幼稚園でそういった方の手助けになるといいですよね。しかし、先生の対応で思わぬ心配をかけてしまう恐れもあるため、一時預かり利用の保護者の対応には気をつけなければいけないポイントがあります。
預かり中の様子を細かく知らせる
たとえ30分、1時間の預かり時間であっても、お迎え時は事細かく子どもの様子をお伝えしましょう。保護者にとって、今までべったり自分と過ごしてきた子どもがひと時でも離れて過ごすことは非常に不安です。できれば、元気に楽しく過ごしていてほしいものですが、寂しくて子どもが泣いていた時でも事実を保護者に伝えてあげましょう。また、日頃の様子がわからないお子さんを預かるため、保育者も他の子どもと比べた“普通”を基準にしてお話ししないことを気をつけなければいけません。できるだけ、おうちの様子を保護者から聞くことが良いですが、それができない場合は園での事実のみを伝えるだけで構いません。“1歳の子どもはこういうもの“というような余計な思い込みで付け足してしまった言葉を引き金に、トラブルに発展することもあるので要注意です。
利用料金を正確に提示する
時々、利用料金を間違ってしまうことありませんか?先生にとってはうっかりであっても、これは利用する保護者にとっては園の信用をなくしてしまうことです。30分や1時間毎で利用料金が区切られていると思いますので、時計を見ながら間違えがないように計算しましょう。また、お金をもらうときも保護者と必ず確認しながらお金をいただくことを心がけるとトラブルを避けられます。「何時から何時までで、〇〇円です」と言葉にし、領収書の記載にも間違えがないか確認を忘れずに!
忘れ物はないか
一時的な利用で困ってしまうのは、忘れ物ですね。リピーターであればまた来ることも予想できますが、そうでない方にとっては忘れ物を取りに引き返すなんてことはかなり面倒なことです。よく忘れがちなのは、帽子、靴下、スタイ、タオルです。お名前を書いていない方も多いでしょうから、預かった時にどんな格好で来たか、何を持ってきていたかをしっかりと確認してください。また、なくしそうだなと思ったものはお預かり時にカバンにしまうようにすると良いでしょう。家に帰った時に、子どもに持たせたものや身につけさせていたものが無くなることは、「あれ?盗まれた?」と思ってしまう保護者がいないわけではありません。子ども本人が自覚できれば良いですが、乳児さんの場合などは持ち物も多いですし、持ち物確認もできないので、より気をつけてあげてくださいね。
お預かり時、お迎え時の先生の振る舞い
一時預かりの子どもが多かったり、忙しい時間帯によっては保護者への対応がおろそかになってしまったり、お声がけが遅くなってしまっていませんか?園のシステムや日頃の雰囲気を知らない保護者にとって、預けにきていたりお迎えにきているのに先生が対応してくれない、見て見ぬふりをされる、といった対応は不信感を抱く原因になります。先生が「こんにちは、お帰りなさい」と声をかけるだけで、保護者も「子ども(〇〇ちゃん)のお迎えにきました」などと申し出やすくなります。忙しくても、誰の保護者かわからなくても、声は必ずかけてあげてくださいね。
一時預かりは、子どもも親も先生も、互いに情報や信頼関係がないためドキドキしますよね。しかし、保護者は先生や園を信頼して預けています。園にとっては、いろんな子が一時預かりで大勢来ると対応が大変になりますが、落ち着いて丁寧に対応することでいつものような適切な振る舞いができます。くれぐれも、「めんどくさいな」「こっちは今忙しいんだ」というような雰囲気を出さないように気をつけましょう。にっこり笑顔が保護者の心を救うことを忘れないでくださいね。