楽器を手入れしてみよう

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園には様々な楽器があると思います。

毎日使うもの、発表会などたまにしか登場しないもの、いつ買ったかわからず倉庫にしまわれたままの物・・・

それぞれ、お手入れはしていますか?

正しいお手入れの方法は知っていますか?

今回は月このお手入れについてのお話です。

 

【ピアノ】

おそらくどの園にも1台はあるのではないでしょうか。

狭い保育園ですとアップライト型が多いと思います。

・調律

ピアノの調律は定期的にしているでしょうか。

最低でも1年に1回の調律が必要です。

ピアノは鍵盤を押すと、小さなハンマーが弦を叩いて音を鳴らします。

この弦は強い力でピンと張っているので時間が経つと徐々に緩んできてしまいます。

この緩みを調節して張り直し正しい音程にするのが「調律」です。

残念ながら、プロに頼むしかありません。

「でも音程がずれている感じはしないし・・・調律なんていらないわ」と思う方はいますか?

音程が合っていないピアノというと「ド」の音が「レ」になってしまうことのように思いますが、実は違います。

「ド」の鍵盤を押した時にハンマーは一度に3本の弦を叩きます。(中高音域の場合)

この3本の弦が同じテンションで張られていないと(音程が合っていない状態)ボワーンと響いたような音になります。

古いピアノを見つけて弾いてみると大抵このようにボワーンとした音がします。

絶対音感のある人にとってはとても気持ち悪い音です。

調律とはこの3本の弦を同じ音程にそろえる作業なのです。

もちろん「ド」と「レ」「ミ」の調節もしますが、まずは3本が同じ音になることが大切なのです。

子供たちは丁度耳が育つ時期です。

この時期に正しい音程で音を聞かないと、音感が育たなくなります。

ぜひ1年に一度調律をしてください。

 

・カラ拭き以外は禁止です

鍵盤や外側全てのパーツはからぶきをします。

アルコール消毒も気をつけないと鍵盤がひび割れする原因になりますので、もしも消毒などが必要な場合は楽器店に問い合わせてください。

専用の掃除用の道具が揃っています。

外側と鍵盤は違うものを使用しますので、必ず専門家に聞いてくださいね。

簡単に買い替えられない楽器です。お手入れには気を使いましょう。

 

【太鼓】

大太鼓・小太鼓などについてです。

これも普段はカラ拭きをしてホコリを落としておきます。

水拭きはカビの原因になるのでやめましょう。

倉庫などに保管するときにはヘッド(叩く面)を緩めておきましょう。

「明日も使う」ような時はそのままでいいのですが、しばらく使わないときには弛ませた状態の方が壊れにくくなります。

そして次回ヘッドをピンとさせたいときは、必ず対角線上のねじから締めていきます。

一箇所を一度に締めるのではなく、少しづつ張るようにように締めましょう。

小太鼓などは専用のねじ回しが必要なものもありますので確認してくださいね。

 

【鍵盤ハーモニカ】

この楽器は「吹き口」と「チューブ」は水洗いをします。

洗った後はよく乾かしましょう。

本体にも唾液がたまるのですが、つば抜きボタンを押して息を吹き込み唾を抜きます。

本体は絶対に水洗いしないでください。

中には金属の板状の「リード」というものがあります。

これが錆びてしまうと、壊れてしまうので、内部に水が入ることは絶対に避けましょう。

 

【すず・カスタネット・タンバリン・トライアングル】

これらの楽器も水洗いは避けたいですね。

金具部分が錆びてしまいますし、湿気でカビがはえることもあります。

使用したらしっかりとカラ拭きをするだけでも汚れがつきにくくなります。

また保管するときは、色々な楽器を一緒にカゴなどに入れるのはやめましょう。

お互いに傷をつけてしまうことがあります。

それぞれの箱に綺麗に並べて入れることをお勧めします。

 

【オルガン】

足踏みオルガンを使っている園はありますか。

私がいた公立園は全園足踏みオルガンでした。

保育室にあるので、時にはものを置き、なんだかんだものを置き、結局は物置台になってしまっていませんか?(自虐の反省です・・・)

まずは大切にしてあげましょう。

そして、オルガンも調律ができます。

ときには専門家を呼んでメンテナンスをしてあげましょう。

 

◯まとめ

発表会などの時にしか出さないような楽器もあるかと思います。

一度購入するとなかなか買い換えるのも難しいものですから、普段から愛情を持ってお手入れしてあげてください。

子供たちが美しい音に触れるために、普段の保育士の心遣いがとても大切ですね。

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