先日郵便局に行ったら年賀状の受付が始まっていて、それを見ただけでなんだかソワソワし始めてしまいました。
皆さんは新年を迎える準備をし始めていますか?
休みを迎える前にはぜひ子供たちと「お正月」について語り合ってもらいたいなと思います。
今回は「お正月」についてお話ししましょう。
◯お正月とは
・一月一日「元日」ですね。
元日は一月一日その1日のことを指します。
よく使う「元旦」ですがこれは「元日の朝」を表す言葉です。旦の字の日は太陽を、_は太陽が登る地平線を表すとも言われています。
・干支
2021年は、辛丑(かのとうし)です。
辛(かのと)とは十干(じっかん)の中の8番目です。
十干とは、生命のサイクルを「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10段階で示しているものです。
丑はよく年賀状に用いられるのでご存知かと思います。
ふたつを合わせて「十干十二支」と呼ばれています。
・歳神様
お正月は家に「歳神様(年神様)をお迎えしてお祝いする行事です。
家の前に飾る「門松」を目印、あるいは依り代(よりしろ)としておいでになります。
門松やその他の正月飾りは12月28日までに飾り終わるようにします。
29日は「二重苦」として縁起が悪く、31日は「一夜飾り・一日飾り」となるので避けます。
(一夜で飾るつけるのはまるで急いで準備するお通夜の様だからです)
飾りは「松の内」(神様がいらっしゃる期間)の1月7日まで飾ります。(地域によっては15日の小正月までのところもある様です)
飾り終えた門松などの飾りは、1月15日の「どんど焼き」で火にくべて、「豊作・商売繁盛・家内安全・無病息災・子孫繁栄」を願います。
◯おせち料理
今は食べる過程も減ってきているかもしれませんが、おせち料理にも大切な意味があります。
食べなくなっている今だからこそ、その意味を覚えてみませんか?
・おせちの詰め方
おせちは重箱に詰めるのが一般的です。
これには「幸せを重ねる」という意味があります。それぞれの重には詰めるものが決まっています。
一の重(祝い肴、口取り)・・・かまぼこ、栗きんとん、伊達巻き、田作り、黒豆、数の子など
二の重(焼き物)・・・焼き魚、海老をはじめとする海の幸
三の重(酢の物)・・・紅白なます
与の重(煮物)・・・山の幸を使った煮物が入ります(四は忌数字なので使いません)
あくまで一例として挙げていますので、地域によって違いがあると思います。
・それぞれの意味
おせちの料理には一つひとつ意味があります。
代表的なものから見ていきましょう。
☆黒豆・・・まめまめしく働けるように
☆昆布巻き・・・喜ぶの語呂合わせ
☆栗きんとん・・・黄金色が宝物の様なので
☆伊達巻・・・巻物に似ているので学業成就、卵は子孫繁栄
☆田作り・・・昔、片口イワシを肥料にしていたことから五穀豊穣を願う
☆数の子・・・卵の数が多いので子孫繁栄を願う
☆紅白かまぼこ・・・飾り切りなどでおめでたさを表す。また、赤は魔除け、白は清浄の意味
☆紅白なます・・・水引をかたどったもの
☆鯛・・・めでたいの語呂合わせ、また恵比寿様が持っている魚
☆海老・・・腰が曲がっている姿から長寿の願い
☆蓮根・・・穴が開いているので将来を見通す
☆里芋・・・小芋をたくさんつけることから子孫繁栄を願う
地域によってはまた違ったおせちがあるのではないでしょうか。
それぞれの料理に込めた想い・願いを知るとさらに美味しく感じられますね。
◯お年玉
お年玉は元々は「お餅」を歳神様から頂くというものだったそうです。
お餅は「魂」を象徴するもの。一年分の魂、つまりは頑張る元気の様なものをいただくという考えですね。
神様がくださるお餅は「年魂」と呼ばれます。この「年魂」を一家の家長が皆に配り「御年魂」としました。そしてお雑煮にして食べて体の中に取り入れたそうです。
現在のお金のお年玉とは違いますね。
◯まとめ
今年は「コロナ」という未曾有の出来事にみんなで立ち向かった年でした。
お正月は歳神様をおもてなしして、より良い一年が始まるように祈りましょうね。