毎日暑くなってきて、子どもたちの体力が心配な時期ですね。特に乳児さんは、体力もないのでお外遊びを長くするわけにも行きません。今日は涼しいお部屋でも楽しく夏の雰囲気を味わえる保育をご紹介します。
スズランテープでゆらゆら
乳児さんは月齢の差も大きいため、興味や関心も異なってきます。しかし、みんなで共有するお部屋に少し工夫をするだけでクラスや園全体で楽しむことができます。
例えば、クラスの真ん中にブルーのスズランテープを何本かぶら下げてのれんのように飾ります。窓を開けた時の風や扇風機で揺れる紐が面白く感じたり、テープの向こう側から先生が顔を覗かせる仕草に興味が湧いたりと、乳児クラスでは安全性も高く楽しめるアイテムです。お部屋にゆらゆらとさせるだけで、少し涼しい気分にもなりますよ。
ミニアクアリウム
こちらは触って楽しめるお部屋遊びです。
まず、お魚や貝など海の生き物を切り、ラミネートをします。
それらを100円ショップなどで売っている衣類用圧縮袋に入れ、そこに水を入れて袋を閉じます。そうすると、お水が入った袋をポヨポヨと触って楽しむことができ、
中に入っているお魚なども動く様子が見られます。圧縮袋を使うと、袋の耐久性が強いので水が漏れてくることもありません。遊ぶときは、下にブルーシートなどを敷くと、より海の雰囲気が出て楽しめるでしょう。腹ばいの子やお座りができる子には大勢に無理なくあそばせることができ、また繰り返し遊んだ後の処理が簡単なのでオススメです。
バルーンマット
こちらは、今いろんな園で流行っていますよね。
作り方は、大きな布団用圧縮袋の中に膨らませた風船を袋がいっぱいになるまで入れて袋を少し圧縮させます。そうすると、袋の中の風船がギュっと寄せ集まり耐久性が強くなります。大きなマットのようになって子どもが乗っても中の風船が割れることはありません。少し広めのお部屋だと跳ねたり転がったりして遊べるので子どもたちもとっても喜びますよ。
シーツ遊び
大きなシーツは色々な遊びに万能です。
例えば、子どものせが届くくらいの高さにシーツを張ります。その上に、ビニールや布などのボールをいくつか入れておくと、ゆらゆらと揺れるシーツをパンチしてボールを飛ばしながらあそばせることができます。これは、夏でなくても雨の日の遊びとして良いでしょう。運動不足になってしまう子どもたちのストレス発散に最適です。
先生が複数いる場合は、シーツでハンモックを作ってあげてわらべ歌と一緒にゆらゆらとさせてあげることも楽しい遊びの一つです。最後はシーツからゴロンと優しく転がしてあげると、「もう一回やって!」とお願いする子どもが必ずいますよ。
バルーン
シーツよりもひと回り小さな布を用意してみんなでバルーン遊びをしても楽しいでしょう。ビニールボールを中に入れて飛ばすと、力の入れ方を調節しながら遊べるので良い運動にもなります。みんなで、バルーンを小さくしたり、膨らませたり、バルーンの中に入ってみたり…飽きがこない遊びの一つです。お座りがまだできない子には、スカーフを使って一対一で遊びます。お顔に柔らかい生地が触れたり、ひらひらと目の前で揺れるのをみて楽しむことができますね。必ず、歌を歌ってあげるようにすると、遊んでもらっていることを理解できるので「きゃっきゃ!」と笑ってくれますよ。
風船モビール
こちらは、スズランテープに風船をつけて天井から吊るすだけの簡単なおもちゃです。高さを変えると子どもたちは背伸びしたりジャンプして触ろうとするので面白がります。風に揺れるとふわふわと揺れるので、みているだけでも楽しいですね。よちよちと歩く子どもには、抱きしめられる大きさであったり、頭や手でタッチできて動くものが大好きです。すぐに作ってあげられるので、お部屋に吊るしてあげてみてはいかがでしょうか?
乳児さんはできることも少ないですが、脳の発達が急速なため色々な遊びが必要になります。大きな保育園などでは、おもちゃなどがたくさんあり環境が整えられているかもしれませんが、小規模保育園や認証保育園などの小さい規模の保育園ではおもちゃもが限られていたり園庭がないところも多いので、お部屋での遊びがマンネリ化しないように工夫してあげてくださいね。