子育てには欠かすことのできないベビーグッズ。
その便利さから、どの家庭でも様々なベビーグッズが溢れていることと思います。
皆さんは、家庭でベビーグッズがどの様に使われているかを考えたことはありますか?
今回はベビーグッズについて考えてみましょう。
◯取扱説明書を読んでいますか?
あなたは新しい電化製品や家具を買った時に「取扱説明書」を読みますか?
初期設定や組み立て方は読んでも、その先のページを熟読する人は少ないのではないでしょうか。
ベビーグッズを使う親たちも、きっと同じです。
組み立てる必要のない物では、そのページを開くことすらしないのではないでしょうか。
しかし、ここには大きな落とし穴が待っています。
読まないことで、大きなリスクを背負うことになりかねません。
それは何故でしょうか。
「取扱説明書」には必ず大切な項目が書かれています。
・【危険】
使い方を誤った場合、使う人が死亡または重傷になることがありその程度が高いことを指します。
黄色い三角にびっくりマークで表します。
・【警告】
使い方を誤った場合、使う人が死亡または重症になることがあることを想定していることを指します。
(*危険よりは度合いが低い)
黄色い三角にびっくりマークで表します。
・【注意】
使い方を誤った場合、使う人が軽傷になることがあったり、家具などに損害があることが予想されることを指します。
黄色い三角にびっくりマークで表します。
この3つの項目はほとんどの取扱説明書に書かれているはずです。
命に関わる重大な事ですので、本来真っ先に読まなくてはなりません。
でも読まれていない現実があるということは、そのグッズを危険な状態で使用している可能性があるということです。
それによって障害が残ったり命を失うことになったら、取り返しがつきません。
取り扱い説明書を読まない事で、本来なら避けられるはずの事故にあってしまわないように、まずは「取扱説明書」をしっかり読むことから始めましょう。
◯寝かせっぱなしのバウンサー
私は子育てのリサーチも兼ねて子育ての動画をよく見ています。
ほとんどが「可愛いなー」で終わってしまうのですが・・・
しかし、最近「バウンサー」の使い方に目がいってしまいます。
それは長時間乳児をバウンサーに入れっぱなしにしていることです。
動画がupされる度にバウンサーに入っている姿が映っているのを見ると、「もしかして1日のほとんどをバウンサーで過ごしているの?」と疑ってしまいます。
ここで「取扱説明書」の出番です。
今はネットで簡単に見ることができますので、調べてみることにしました。
メーカーにこだわらず検索してページを開くと、真っ先に【警告】の項目があります。
そこには
・長時間使用しない
・夜間のベッドとして使用しない
という内容が書かれています。
説明書を読まない人達は「バウンサーに入れておくと落ち着いてくれるから」と長時間入れたままにしているのかもしれません。
しかしそれはメーカーが【警告】するほど危険な行為なのです。
○ベビーソファーに早くから座らせる
お尻がずり落ちない様になっている赤ちゃん用の椅子があります。
これも早いうちから座らせていることが多い様です。
首が座ったから大丈夫と思っている様で、両脇にクッションを置いて傾かない様にしている場面も見ました。
本来乳児を座った姿勢にするのは、腰が座ってからです。
自分の力で上半身を支えられないうちに座る姿勢にするのは、身体に大きな負担がかかっています。
ここでベビーソファーの取扱説明書を調べてみると、その多くが外国製で英語で書かれていまいした。しかも「目を離さないで」とは何度も書いてありますが、何ヶ月から使って良いとは書いてありませんでした。
外国製品では今起きるかもしれない重大な事故についてはしつこく警告するものの、この先発達に影響するかもしれない部分に関してはあまり重要視されないのかなという推察です。
でも現在多くの人がこのベビーソファーを使っているのだという現実は知っておいた方がいいと思います。
◯事故につながる首浮き輪
お風呂で「首につける浮き輪」を使用している親がいます。
首が座っていなくとも、顎で支えるためにお湯の中にぷかぷかうくことができるものです。
これは私が思うに危険と隣り合わせのグッズです。
実際に事故が多く報告されています。
・空気が抜け顔が水に浸かり溺れた
・喜んでいるからそのままお風呂場で放っておいたら脱水症状になり死亡した
便利だと使用したグッズで命を落とすことなどあってはなりません。
取扱説明書には「プレスイミング用」とあります。
プールで親と一緒にいるときに補助的に使うものであり、お風呂で親が身体を洗っている間に子供を浮かべておくためのものではありませんし、ましてや遊びでつけるものではありません。
◯「知らない」ことが怖いのです
保育士の皆さんには、溢れかえるベビーグッズの説明書も読まずに、間違った使い方をしている親が多いことにぜひ気がついていただきたいと思います。
いいと思って使っているその先に、体への影響やひどいときには命の危険があることは、絶対に阻止したいことです。
まずは私たちが「知り」ましょう。
家庭でどんなグッズを使っているのか。
それはどの様に便利なのか。
家庭では正しく使っているのか。
そして「学び」ます。
そのグッズが子供たちに与える良い点悪い点はなんなのか。
最後に「伝え」ましょう。
正しいベビーグッズの使い方はこうしてくださいと。
子供たちが健康に育っていくために私たちができること、考え、実行していきましょう。