難しい??保護者との関わり

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保育士の仕事は、子どものお世話全般をすることの他に、遊びの設定・安全の配慮・成長の記録など様々なものがあります。
子どもと関わっていく中で避けて通ることが出来ないのは、保護者の方との関わりです。
朝の受け入れ、電話連絡、帰りの対応など、毎日必ず保護者の方と関わる時間があります。

子どもの性格が色々あるように、保護者も十人十色です。
感じ方、考え方、子どもに対する思いは人それぞれであり、私たちは柔軟に対応していかなくてはいけません。

 

言葉の魔法~伝え方の重要性~

保育園に通う子どもたちの保護者は、共働きで毎日忙しい方が殆どです。
何かを用意してもらわなければならない時や行事の日程などは早めにお知らせしていかなくてはいけません。
十分に準備する期間を設け、いざ何かを行おうと思った時に、「○○ちゃんの分がない」などということは避けていきたいですね。

私が以前勤めていた保育園では、早めにお願いしても必要なものを持ってくるのが遅いお家がありました。
一部の保育士からは「いつも持ってくるのが遅い」「このぐらいすぐに用意できるのに・・・」などという心無いことを言ってしまう人もいました。

「○月○日までに持ってきてください。」とただ伝えるのではなく、
「このようなものは用意できそうですか?お忙しい中、申し訳ありませんが○○をするのに使用しますのでご準備をお願いします。」と忙しいことは重々承知の上お願いをするという姿勢に変えていくだけで、保護者の方の捉え方が変わり、次の日などに準備をして持たせてくださることがありました。

保護者の方は、仕事と育児を両立しているとても凄い方です。
まだ子どものいない私から見ると尊敬の気持ちでいっぱいでした。
仕事で疲れていても子どもを保育園に迎えに来て、さらに家に帰ってご飯を食べさせたり、お風呂に入れたり寝かしつけたり・・・
本当に頭が下がります。

そんな忙しい中で子どもの体調のことや成長のことも気を配らなければいけないのが保護者です。
私たちは子どもの生活を支えていくのと同時に保護者のサポート役でもあるのです。

 

良い関係作りをするには?

子どもとの信頼関係も大切ですが、保護者の方との信頼関係を築くことも重要になってきます。
信頼関係を築くことによって、お母さんならではの悩みや成長や体調に関する相談などを持ちかけてくれることもあります。

例えば、乳児のクラスではよくありがちな感染症について、「こんな症状があるのだけれど・・・」と不安そうにお話ししてくださった方がいたとします。
その時にすぐに“この症状は○○という感染症に似ている”と判断が出来、対処法や病院への受診を勧めることが出来れば、感染症の重症化を予防したり、園内の感染を最小限に抑えることが出来るかもしれません。
それと同時にこの先生に相談すれば、悩みを解決することが出来るという考えに繋がり、より良い関係作りへの一歩になります。

怪我や病気のことで言えば、私の経験上、熱が上がってしまった子どもがいた場合、保護者にお迎えをお願いする電話を入れると思いますが、朝から何か様子がおかしかったり、食欲が無かったりするといった何らかの兆候が出ていることがあります。
保護者の方も働いているのですぐに迎えに来られない場合もあります。
そんな時には、早めにいつもと様子が違うということを伝える連絡をしておきます。
そうすることで、空いている時間にお母さんの方から連絡を下さったり、少し早めに仕事を切り上げて迎えに来てくださることがありました。

熱が上がりきってからの連絡では、迎えに来るまでの時間にも何があるか分かりません。
嘔吐や熱性けいれんなどを起こしてしまうこともあり、目が離せません。
万が一のことを想定して私たちは行動していかなければならないと思います。

 

いくつか例を挙げて紹介してきましたが、保護者の方への対応は尊敬の気持ちを持つことと、保護者の気持ちにどれだけ寄り添うことが出来るかで変わってくると思います。
保護者との関係作りも保育士の大切な仕事です。
子どもとの信頼関係を築くと同時に、良い関係を作っていきたいものですね。

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