梅雨が明けると、暑い暑い夏がやってきます。
夏の健康対策の準備はできていますか?
子供も保育士も元気に夏を乗り切るために、今から対策を立てておきましょう。
夏に注意しなければいけないのは、熱中症です。
毎年暑さが増していく中、屋外だけでなく屋内でも熱中症の危険性は高まってきています。
皆さんはどのような対策をたてていますか?
食事をしっかりとる
水分補給というと「飲み物」というイメージがありますが、実は「食べ物」からも水分を摂ることができるのです。
1日の一般的な食事量でおよそ1リットルの水分をとっています。
暑さで食欲も落ちがちですが、まずはしっかり食べることで身体の水分量を保ちましょう。
食事は必要な栄養素を取ることを意識すれば体力もつくので、暑くてもしっかり食べるようにしましょう。
喉が乾く前に飲む
暑い夏の水分はこまめに取ることが好ましいです。
「喉が渇いたな」と思う時には体の水分はかなり減っており、熱中症の一歩手前だったなんてこともあります。
一度にたくさん飲まず、少しずつこまめに口にするのが効果的です。
と言っても、保育士の仕事ではそれはとても難しいことです。
子供達の水分補給はしっかりとしていても、保育士は水分を取る暇もないのが現実だと思います。
そこは、園全体で工夫をしていきましょう。
子供がお茶を飲む時に保育士もコップで飲んだり、時間を決めて子供達から見えないところでペットボトルから飲んだり、それぞれの状況で水分補給ができるタイミングを見つけましょう。
時間がないから飲まないことが一番避けたいことです。
飲み物を工夫する
夏はどんな飲み物を飲んでいますか?
一般的にスポーツドリンクが推奨されていますが、全てが同じ効果があるわけではありません。
スポーツドリンクは浸透圧の効果を利用して、体に水分を取り込むものです。
浸透圧とは膜を間にした時に、薄い方から濃い方へと移動することを指します。
体に水分を入れた時に、体液よりも薄いものを入れた方がより多く取り込むことができます。
このことを踏まえてスポーツドリンクの種類をみてみましょう。
・ハイポトニック飲料
体液よりも薄い濃度であり、電解質や糖分を含んでいます。
より速く体に吸収されるので、いち早く水分を補給したい運動中や運動後に適しています。
・アイソトニック飲料
濃度が体液と同じ程度なので、ゆっくりと水分が吸収されていきます。味を良くするために糖分が多く含まれることがあります。予防のためにと飲みすぎると糖分やカロリーの取りすぎになることがありますので注意が必要です。
・経口補水液
脱水症状の治療のための飲料です。
病院で点滴するのと同程度の効果が期待できるもので、ハイポトニック・アイソトニックよりも、電解質の成分が多くなっています。
脱水症状が起こっている緊急事態には、この経口補水液が最も適しています。
逆に言えば、日常的に飲むものではなくここぞという時に使用するものであると言えます。
その日の体調や活動量、気温など様々なことを考慮しながら飲み物を選びましょう。
園の冷蔵庫に常備しておくといざという時に安心ですね。
体を冷やそう
炎天下で水あそびをする時に、子供には意識して水をかけたり日影を作ったりしますが、保育士は気がついたらずっと日に当たっていたということは珍しいことではありません。
濡らすと冷たさが続くタオルを利用したり、小さな保冷剤を首に当てたりして体が熱くなりすぎないようにしましょう。
時々自分にも水をかけたりしながら、体が熱を持つのを防ぎましょう。
水遊び後は靴下を履こう
水遊び後は子供を着替えさせるのに手がかかり、気がついたら自分は裸足のまま保育をしていたなんてことはありませんか?
保育室は、強くはないとはいえ冷房も入っていると思います。
水遊びで冷えた足をそのままにしていると、夕方には足がだるくなってしまいます。
靴下を履くだけでも足のだるさを防ぐことができるので、忘れずに履くようにしましょう。
ほんの少し気をつけるだけでも、体の不調を予防することができます。
体調を万全で夏を乗り切るために、今から色々な準備をしておきましょうね。