私は、保育士さんが子どものために日々奮闘されているのを間近で見ています。保護者なら誰しも感謝しているのではないでしょうか。私は、子どもが保育園で楽しそうに遊んでいるのを見たり、子どもから保育園での出来事の話を聞いている時、いつも感謝しています。ただ、子どもは、意思表示ができなかったり、予期せぬ行動をしたりと保育士さんのお仕事は大変ですよね。子どもの未来を創る仕事でやりがいを感じられる一方で、心身ともに負担が大きい業務もあるかと思います。まして、保護者対応も求められるので、人によっては心が削られるかもしれません。今回は保護者視点で保育士さんの負担軽減について書かせていただきます。
保護者にお迎えの時間を守ってもらう
保護者の迎えの時間が遅くなると、子どもを保育する時間が長くなるので、保育士さんの負担は増えますよね。保護者も好きで遅れているわけではないので、強くは言いにくいですよね。仕事が終わらずに、予定通り帰られないこともあり、保護者は子どもと仕事の板挟みでつらいはずです。これは、保護者だけではなく、会社の問題でもあります。それでも、保育士さんの負担が大きくなり、他の子の保育に影響が出る可能性があるので、時間を守ってもらえない場合は注意する必要があると思います。そんなときは、まずは「○○さん、お仕事大変ですよね。会社の都合があることも重々承知しています。でも・・・」と共感から入ってみてください。保護者も申し訳ない気持ちでいっぱいなので、いきなり「時間守ってもらえないと困ります」と強く言われると、カチンとくるか、落ち込むかのどちらかです。強い口調で正論を言いたい気持ちも理解できるのですが、保護者の気持ちに寄り添いつつ、淡々と伝えるのをお勧めします。明らかに申し訳ない気持ちがない保護者には、例えば「○○ちゃん、園に長くいて疲れちゃって」と、子どものことを話してみてはいかがでしょうか?別の視点から気づかせるきっかけを与えられる可能性があります。あと、保育士さんによって対応が違うとの声を保護者から聞きます。各々個性があるので、仕方ないところもあるのですが、ある程度は保育園で対応を統一するのがよいと思います。その方が若い保育士さんが対応しやすいはずです。
イベントを減らす
こちらは、子どもも保護者も楽しみにしているので、保育園としても辛い決断ですし、保護者からの抵抗にあうかもしれません。私も保護者の会の会長をやっていたときは、イベントを減らすのを反対したこともありますし、減らしたときに他の保護者から批判されました。しかし、通常の保育とイベントを比べると、明らかに前者が大切です。イベントは、子どもと保護者にとって貴重な思い出になりますが、通常の健全な保育があってこそのイベントです。保育士さんの負担が通常の保育に支障をきたしそうでしたら、迷わず、イベントを減らしてほしいです。その際は、保護者の会の会長に相談してみるのがいいでしょう。保護者も通常保育が大切なのは認識しているので、丁寧に説明し、保護者の会からも理解を得ていることを伝えれば、納得してくれるはずです。あとは、一大イベントのバザーの準備期間を短くすることをお勧めします。準備期間中は、子どもを預かる保育園もあると聞きます。準備は土曜日が多いので、その分保育士さんを配置しなければなりません。バザーの担当者に、準備期間を短くしてほしいと伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
保育士さんの負担を減らすには、保育園の努力だけでなく、保護者の協力も不可欠です。保護者も色々なタイプがいるので、協力要請の仕方が難しいです。しかし、保護者も健全な保育をしてほしい気持ちがあるので、丁寧に説明すれば、きっと協力してくれます。保護者に協力をお願いするときは、まずは共感から入ってみてください。保育士さん1人での対応が難しい場合は、負担を分散させるために、保育園全体で対応してほしいです。また、保護者を巻き込んで、一緒に取り組むのも有効です。健全な保育は、子どもにとって非常に大事です。保育士さんの負担が大きく、通常保育に支障がでそうと思ったら、イベントを減らすなどの負担軽減策を考えて実行してほしいです。
執筆者 峯あきら@ヘルスエデュケーター
子どもが100年時代を元気に楽しく生きるために、親子で楽しく学べて実践できる情報を発信している。食事・睡眠・運動・遊び・掃除の5つの軸を基に、どうしたら親子で幸せな人生を送れるかを日々考えている。
医療業界に長年携わり、学校や学会等で講演実績があり。(合計100人以上) 子どもの健康・安全に関する相談に乗っている。
1児の父 保護者の会会長の経験者