「えー保育園ではそんなことできるんですか?」
保護者から、こんな言葉を聞くことって多いですよね。
家では大人に囲まれて生活している子どもも、園では同年代の仲間との集団生活です。
親の前とは違う姿があって当たり前です。
そこで、保護者の方に見せたいのが「園でお友達と遊ぶ姿」ですね。
みなさんのところではどんなやり方をしているでしょうか。
もしかしたら、呼び方から違うかもしれません。
保育参観
乳児編
これは、親が隠れた状態で子どもの活動を見るものです。
【変装バージョン】
三角布をかぶりマスクをし、エプロンにジャージ。
いつもと全く違う出で立ちで子どものそばにしゃがんだり、遊具の陰に潜んだりして遊びを見ます。
その日の資料を渡しておくとその紙で顔が隠せてますますばれにくくなります。
砂場で隣にしゃがんでいて、「はいどうぞ」をされても全く気がつかなかったこともありました。
フリーに動ける保育士が一人ついて、ばれそうになったら間に入ったり、親をさっと隠したりと動き回ります。
何回もやりましたが、ばれて大変だった記憶はありません。
【目張りバージョン】
室内の遊びを見る時に限りますが、部屋の窓という窓に大きな紙を貼り、大人の目の位置に穴を開けます。
装飾でわからないようにして、廊下から保育室を覗いて活動を見ます。
これは結構欠点もあります。
まず部屋が暗くなりがちになること。
少人数しか見られないこと。
保育室から見ると、目が並んでいるのでちょっと怖いこと。(><)
でも、子どもが気にならなければ、ゆっくり見ることができるので親からはとても好評です。
幼児編
場合によっては変装バージョンが有効な場合があります。
散歩の姿を見てもらいたくて変装して離れて付いてきてもらったこともあります。
ただし気をつけないと、危ない人に間違われてしまいます。
幼児になると、少し離れたところから活動を見ることが多くなりますね。
それが発表会のような形になることも。
見ていてもらえるという嬉しさいっぱいで、緊張と恥ずかしさの入り混じる参観になりますね。
保育参加
こちらは見るだけでなく、一緒に遊んでもらう保育参加です。
保育士が「普段親とどういう関わりを持っているんだろう」と知りたい時にはとても有効です。
乳児などは、変わったことではなくて普段の遊びそのままの方がいいと思います。
ただしこれの最大の難関は、その後面談等をしようと子どもをお昼寝にしようとする時に大泣きされることです。
そのまま帰れるならば穏やかに終了できるのですが・・・
かなりの脱線話ですが、保育参加していたお父さんがしゃがむとパンツが!!!
保育士たちは、あれは見せパンなのか、単に出ちゃったのかで揉めています。
派手派手パンツなので余計にどちらか判断がつかず。
意を決して私が声をかけに。
「あのーお父さん。言いにくいんですけど可愛いパンツがだいぶ見えてますよ」
「あーこれっすか?見せてんっすよ可愛いっしょ?先生」
「やっぱり!そうだと思ったんですよ。可愛いから。でもお父さん今はしまってくださいね。」
「ウィーっす。了解っす」
嘘みたいな本当の話です。
話が逸れましたが
幼児は制作をしたり、ゲーム大会をしたりすることが多かったです。
普段忙しくて休みの日でさえなかなか向き合えない親子の時間をたっぷりと作り出すという狙いがあります。
ドッジボールで親対子をやったこともありましたが、子供が圧勝なんてこともありました。
目的をしっかりと
当たり前のように行事予定に組み込まれていく「保育参観」ですが、それによってどんなことをねらいたいのかをしっかり見定めなくてはいけません。
親子の関係をじっくり見たいので、一年をかけて、一日一組の親子参加をしたこともありました。
「僕のお母さんはいつくるかなー」と待つ子供や、「絶対プールの日に来て」と言ってる子もいました。
大事なのは
「何をするか」ではなくて
「何を見たい(見せたい)のか」だと思います。
前年度と同じ形なんてとる必要ないと思います。
自分たちなりの、親との関わりの場を工夫して見てはいかがでしょうか。
いつか機会があったら、私も変装してみなさんの保育を見て見たいなーと思います。
あ、変装は入りませんでしたね(^0^)>