子どもの噛みつき…保育士の対応として重要なこととは


保育所に勤務していると、それぞれの年齢で子供のケンカの対処方法が変わることがわかってきます。

その中でも、特に1歳、2歳児の噛みつきの問題は、保育士の中でも永遠の課題です。

言葉で十分に自分の気持ちを伝えられないだけに、すぐに“噛みつき”という行動に出てしまうのです。

もし、その子がお友達に噛みついた時に、噛みつかれた側の保護者に対して、納得できるような説明をいかにできるか、が重要となってきます。

そして、もう二度と噛みつきを起こさないように、クラスチーム全員で配慮していくことは言うまでもありません。

 

ある一つの事例を紹介します。

1歳児クラスを持っていたとき、AちゃんとBくんが椅子の取り合いになってしまい、AちゃんがBくんから右腕をかみつかれてしまいました。

その後も、BくんはAちゃんに何か言いたいことがあったのか、2回続けて噛みついてしまいます。

AちゃんがBくんに噛まれるのは今回がはじめてではありません。

お迎えに来たAちゃんの母親が3か所のシップをみてびっくりしていました。

私は、噛みつかれたことの状況を母親に話します。

母親は言いました。

「先生方はきちんと子供を見てくれていたのですか。Bくんから噛みつかれるのは初めてではありません。もっと、その子を見ておくべきではないのですか?さすがに1日3か所はひどいと思います。1回目に噛みつかれたあと、2回目は起きないように、その子に気を向けておくべきではないのですか。」

 

私たちは、職員会議で、子供たちの噛みつきについて意見や対応策を出し合いました。

噛みつきは、食事やおやつの後の掃除時間、おむつかえの時間など職員の目がよそに向けられる時間帯によく起こる傾向があります。

ですので、できるだけそれらの時間帯には、保育士が1人必ず噛みつきがよく起こる子から目を離さないようにしないといけません。

そして、トラブルになりそうになったら、その前に対応をすることが大切です。

 

入園説明会の時、1、2歳児はかみつき、ひっかきが多いということも保護者に初めに伝えておくことも重要です。

噛みつく側と噛みつかれる側と立場が変わることもあるので、園側もかみついて痛い思いをする子が出ないように最大限の配慮をするけれども、もし起きたときはお互いに話し合っていきたいということを初めてに伝えておくという事前策も必要です。

 

なぜ、その子が噛みつくのか、「かみついたらダメ!」ではなく、その子が何を訴えたいのかを早めに察知し対処することで、噛みつきは防げるのです。

1、2歳児は、言葉でうまく感情を表現できません。

おもちゃが欲しくても、それを言葉で伝えることができず、噛みつきという表現の仕方をしてしまっているのです。

子どもには噛みつくことが悪いことという認識がありません。

もし、噛みつきが起こってしまったら、気持ちを代弁してあげることが大切です。

「この椅子が欲しかったけど、うまくかしてって言えなかったんだよね。でも噛まれたらいたいんだよ。お友達いたい、いたいっていっているよ。今度からは、かしてっていおうね。」

という風に。

そうすると子供自身も、これからどうすればいいのか、少しずつ分かるようになってきます。

 

また、言葉で伝えられないストレスが噛みつきに影響していることは間違いありません。

しかし、噛みつきが多い子=家庭内で何か問題を抱えているのかも?とすぐに結びつけるのは時期早々。親の愛情不足が噛みつきの原因とは一概には言えません。

まずはきちんと、その現場で何が起こったのか、ということをきちんと観察していく必要があります。

 

子どもの噛みつきの対応として重要なことは、噛みつかれた子の保護者へのきちんとした説明。そして、噛みついた子、噛みつかれた子のフォローです。

「かみついたらダメ!」ではなく、子どもたちの中で何があったのか、何を伝えたかったのか、きちんと保育者として子供の代弁者であるべきです。

 

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