最近よくニュースで6月病という話題が上がっているのをご存知ですか?4月に新学期がスタートし、5月に長い連休があった後が再スタート。梅雨が始まり淀んだ空の下でなんだかモチベーションが上がらない、やる気が起きないなどと悩む人が多くなっているようです。今年から働き始めた保育士1年生の方も、保育士の仕事の大変さをひしひしと感じているのではないでしょうか? 一つの園でとことん保育の仕事を極めることはとても素敵なことですが、恵まれない仕事環境や悩みを多く抱えてしまっている先生にはなかなか続けるということは難しいと思う方も多いかもしれません。他の園に転職するか、保育士を辞めてしまうか…なんてお悩みの方は、今回お話する広がる保育士の活躍現場の情報を参考にしてみてはいかがでしょうか?大好きな子どもや保育に携わるのは保育園や幼稚園だけではありません。あなたの才能や知識をいろんな場所で開花させてみることも良いかもしれませんよ。
ベビーシッター
最近は保育園不足の背景もあり、ベビーシッターを雇う人が多くなってきています。
アプリや登録制の派遣会社からベビーシッターを見つけることができるようになっているのでとっても便利ですよね。筆者である私も、緊急時にきてもらって大変助かった経験があります。保育士の経験数にもよりますが、意外と高時給であるためベビーシッターを本業として働く方も増えているようです。毎回いろんな子どもと触れ合えますし、何と言っても需要者である保護者の方は自分の家の近くの方をお探しなので、遠距離の移動なども必要ないところが魅力ですよね。現代の日本の子育て環境は都心であればあるほど、本当に厳しく、子育てを助けてほしいと思っている方はあふれています。そんな方々のためにも、保育士の資格を活かして子育てサポートをしてみることも、立派な社会貢献です。あなたらしい働き方を見つけてみても良いかもしれませんよ。
子育て支援センタースタッフ
各地域には子育支援センターがいくつかあります。そこで働いている方は、市や区の職員の方もいらっしゃいますが、運営スタッフとして保育士のかたがいらっしゃいます。地域の子ども達が集まるアットホームな雰囲気のため、保育園や幼稚園の勤務よりプレッシャーや仕事の量も幾分か少ないのが魅力だと言えるでしょう。また、こういった子育て支援センターは、地域で子どもの虐待を防止する役割も果たしているので、経験のある先生などは
保護者の様子を見ることも得意だともいますので大いに活躍できるでしょう。主に子どもの遊びの見守りが業務となりますが、いろんな年齢の子ども達と出会えては楽しいはずです。また、月に何度か行事やイベントを催すところも多いため、これまで園で培ってきた保育アイデアが活かせる現場です。
児童福祉司
近年、児童虐待問題が多く取り上げられ、ようやく政府が児童福祉司を増員することを打ち出しましたよね。実は、保育士の皆さんには任用資格として児童福祉司の資格があることをご存知でしょうか?任用資格とは、市や福祉施設等の特定の職業に任用されるための資格です。採用後に児童福祉司として働くことが認められると、「自分は児童福祉司である」と名乗ることができます。こういった、虐待問題に携わることは少し難しく感じていらっしゃる方も多いですが、経験と知識が豊富な方ほど困っている保護者や子どもの味方になってあげられることも多いかもしれません。保育士の皆さんは優しく思いやりのある方が多いので、シビアな現状と向き合うことになりますがとてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。
自分の人生を予測しながら、経験を積むことは良いことです。数年間同じ悩みを抱えてたままの先生は、思い切ってその時やってみたいことにチャレンジしてみることも重要です。いろんな経験が次の経験につながることは誰におわからないことなので、一歩踏み出して社会へ貢献してみると、また違った視点で保育が好きになるかもしれませんね。