保育の現場にいると、思わず「クスリ(笑)」と笑ってしまうことが度々あります。
時にはほろりと涙が出そうになることも。
そんな子どもたちの言葉に私はたくさん元気づけられ、癒されてきました。
そこで、今回は、毎日元気な2歳児の子どもたちの迷言を中心に、迷言集第2弾をご紹介します!
1.『ちょっと失礼しま~す!』
Mちゃんがお部屋の中でごろごろしています。
「身体の具合でもわるいのかな?S君、ちょっとおでこさわってみて~、あつくないかな?」
「はーい」
お返事した後、S君がMちゃんに近寄りました。
S君は「ちょっと失礼しまーす」といっておでこにそーっと手を当てます。
まるで、男の子が女の子に触るときのエチケットがわかっているみたい!
保育園児でも、すっかり大人です!
2.鬼はどこ!?
節分の日が近くなり、子どもたちと一緒に「鬼は外、福は内!」のお歌を練習することも多くなってきた中、鬼ブームで少し敏感になっている子供たち。
「豆まきの日は先生が鬼になっているのだからちっとも怖くないからね」
と前もって子どもたちにきちんと話をし、恐怖心を煽らないようにしていました。
そして当日、突然いなくなったS先生を探してきょろきょろし始めた子どもたち。
「S先生がいない!どこ?」
「おにわよ」
「いやだぁ!先生は鬼じゃなーい!」
「?」
私はお庭といったつもりだったのですが、子どもたちは「鬼は」と受け取ったようで、
「先生は鬼じゃない~!」と大泣き!
「違うよ、違うよ!」と私は慌てて訂正し、その場は何とかおさまりました。
でも子どもたちの前に来たのは大きな鬼。
アンパンマンのお面はかぶっているけれど、トンカチは持っているし、鬼のパンツははいてるし、髪の毛はもじゃもじゃ。
やっぱり子どもたちは大泣きでした。
でも、S先生じゃなくてよかったね!
3.『お空に電気がついてる!』
ママが迎えにくるのを一緒に待っていたMちゃん。
お外を見ると、夕焼け空がまぶしくてきれいです。
「ねえ、先生、お空に電気がついてるね!」
一緒に空を見上げます。
「本当!きれいな電球だねぇ!」
一緒にお空を見て、しばらく夕焼けを眺めていました。
子どもにとっては夕焼け空もキラキラ輝く電球に見えるのですね。
子どもの感性にびっくりです!
4.『かわいそうだから…』
お外遊びが終わって、お部屋に戻る時間になりました。
いくら呼んでもお部屋に入らず、お庭の真ん中で土遊びをしている子がいます。
「もう遊ぶのは終わりですよ。早くはいろう。」
何度言っても夢中になって土を掘っています。
私は近寄って言いました。
「お遊びは終わりです、お部屋に入りますよ」
「あのね、先生、虫さんがころりんと死んでいたの。かわいそうだから、土に埋めてあげたいの。もう少しまってくれる?」
子どもの世界ってなんと美しいのでしょうね。
うっかり怒ったりしなくてよかった!と胸をなでおろしました。
私たちの立場で物事を進めるのではなく、子どものペースに合わせることも大切ですね。
子どもなりの理由がきっとあるんですね。
5.『先生、ただいまぁ!』
5月のゴールデンウイークあけ、久しぶりに登園してきた子どもたち。
いつもなら「おはようございます!」ですが、ある子どもの発した第一声。
「先生、ただいまぁ!!」
「おかえり!」
私の心もほっこり。
保育園も家庭と同じように感じていてくれる子どももいて、なんだかとっても嬉しくなりました。
先生たちは、君たちを待っているよ!
何かあったらいつでも戻っておいでね!
6.『先生、僕のお茶どうぞ!』
5月、朝の体操を園庭でしたあと、子どもたちが部屋に戻ってきます。
「暑かったね!お部屋に入って水筒でお茶を飲んでね!」
と声かけすると、ある男の子がいいました。
「先生も暑かったね、僕のお茶飲んでいいよ!」
そして、自分の水筒をもってきてくれたのです。
自分と同じ気持ちになって相手を思いやれる気持ち、素敵ですよね。
7.『先生、ありがとう!』
うんちをおむつの中でしてしまったS君。
S君を仰向けに寝かせ、うんちの始末をしていた私に、「ありがとう!先生!」とにっこり。
「どういたしまして」というとまたにっこり微笑みます。
うんちを変えるたびに「ありがとう」と必ず言ってくれるS君です。
気にしなくても大丈夫。
うんち君、とってもかわいく見えますよ。
「ようこそうんちくん、いつでもどうぞ!」
子どもの迷言が私たち保育士を毎日癒し、元気づけてくれます。
思わずクスリと笑ってしまうものから、ほろり、となるものまで、子どもの言葉って本当に素敵ですよね!
明日はどんな発見があるのだろう、そう思うと毎日ワクワクします!