保育時間のニーズ、合っていますか?

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時短ワーク、在宅ワーク、フレキシブル制度など社会の働き方が比較的自由に選択できる環境が推進されている中、どうしても固定の時間でないと働けない保護者や、日によって労働時間が違う保護者など、皆さん労働時間はまちまちですね。また、家庭によって生活状況が違うため、どうしても長時間働かなければならない人もたくさんいます。

そんな中、「家庭と子どもの時間」を重視しすぎて働く保護者に保育時間を制限している園もあります。園側による保護者と子どもの愛着関係を大事にしたい保育方針と、働く保護者のニーズはなかなか一致しないもので悩ましいものです。今回は、実際にある保育園の例をもとに子どもを預かる保育時間について考えていきましょう。

 

 登園時は出社時間が遅い方、降園時は退社時間が早い方が送迎!?

各市町村から保護者の働いている時間の詳細は伝えられ、園でも把握していると思います。その書類に応じて、登園時は出社時間が遅い方、降園時は退社時間が早い方が送迎と絶対に決まっているようなところもあるのではないでしょうか?

お父さんやお母さんの出社時間退勤時間は毎日決まった人もいれば、そうは行かない人もいます。また、なかなかお父さんの方が子どもの送り迎えをしてくれないような家庭もあるでしょう。このような決まりは、子どもにとっては良いのかもしれませんが、お父さんお母さんの生活や仕事を考えると少し無理強いしているかもしれません。保護者が協力して子育てをすることが前提ではありますが、各家庭それぞれの役割があるということも汲み取ってあげたいものです。

 

 時短ワークをなるべく強いる!?

これは、特に乳児さんをお持ちの保護者に言う園があります。時短の制度があるならば、時短ワークをして子どもの保育時間も短くするように強いるのは、どうなのでしょうか?確かに乳児時期は親子の愛着形成には特別な時期なのですが、時短をすれば会社の人へも迷惑がかかる、お給料も減る、キャリア構築への妨げになるなど色々な問題も出てきます。特に女性は時短ワークで働かれる方は多いと思いますが、それは、経済的な心配がない、役職上無理ない、と言うような背景を持っているからこそできることとも言えるかもしれません。あまり、制度があるからといって無理に取得させるようなことは避けていきましょう。働き方は、各家庭、各保護者で決めるものではないでしょうか。

 

延長保育はつき10回まで

私の近くの園では、延長保育は月10回までと決まっています。保護者が、保育園が見ていてくれるからと言う理由で迎えに来ないということを防ぐためだそうです。子どもが夜暗くなるまで保育園にいるのはやはりこちらとしてはかわいそうに思ってしまいますね。ある程度制限をかけるというのは良い手段とも見ることが、保護者も好んで夜遅くまで迎えに来ないわけではないとも思います。特に、年末年始、年度末などの繁忙期はなかなか帰りたくても帰れない保護者も多いはずです。園としては、早く迎えにきてあげてほしいと願うばかりですが、反対に、保護者は安心できる保育園に預けているから働けると言う方も多いですので、延長保育も寛容に受け入れてあげたいですね。

 

 両親どちらかがお休みの日は預かれません!?

お父さんかお母さんが平日お休みの方も中にはいらっしゃいますね。そのため、両親のどちらかが休みであれば家で子どもを見ることを決めている園もあるかもしれません。お父さんやお母さんが一日子どもと過ごすことは大変良いことでしょう。しかし、これも賛否両論あります。特にお父さん側はなかなか子育てに疎い人も多く、子どもと丸一日2人きりでいることにストレスを感じる人もいるようです。また、お母さんもたまには一人でゆっくりしたい時もあると言う声もあります。子どもにとって、親といる方が安心であることは確かですが、意外と保育園に行っていた方がストレスを抱える保護者と過ごすよりも良い時間を過ごすこともできます。どちらにせよ、子どもの様子や保護者の気持ちを優先的に考えるべきでしょう。

 

子どもと保護者の愛着はなくてはならないものです。私たち保育者は、あくまでもその仲介役であり、また支援者であるため厳しいルールを儲けすぎて子育てをする保護者に負担を与えすぎないように気をつけていきたいですね。

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