品川区のとある公設民営の保育所が、運営者をわずか一年で交代することになりました。
区の保育方針に運営者が従わなかったためで、一年での交代は異例です。
品川区では8月23日から代わりの運営者を募集します。
運営者の変更に伴って保育士も一部入れ替えをすることは避けられず、通っている園児やその保護者の負担になる可能性も考えられます。
2016年4月までの一年間で、東京都内では158の保育所が新設され、1万3635人分の定員が増えました。
23区の保育課担当者の中には業務量の増大や人員の減少で事業者の選定手続きにあまり時間をかけられず、十分な調査ができない状態になっている担当者もいる可能性が指摘されています。
区が運営者を選ぶ過程で見落としたことはなかったのか、保育所の増設が続く中で「保育の質」の維持が課題となっています。
参考:2016年8月23日日経新聞朝刊