最近の保育業界では待機児童が大きな問題となっていますが、東京都内のある自治体では待機児童解消に向けてさまざまな対策を考えています。
杉並区では、2017年度から保育所を増改築し保育定員を増やす方針を検討しています。
地元の女性建築士が保育所増改築について杉並区長に提案しました。
具体的な増改築の案は、
・敷地の空きスペースや屋上に増築
・事務室やホールを保育室に転用
・水回りの設備を集約
・収納場所をとらない寝具に変更
などが考えられています。
定員が100人規模の保育所を増改築した場合、10~30人程度の定員増が見込めるようです。
また、保育所を休業せずに増改築できる点も利点として挙げられています。
杉並区内には区立・私立を合わせて80ヶ所超の保育所があります。
改修の対象となる保育所や改修の時期、定員の増加幅などの詳細について、今後詰めていくとのことです。
保育所の増改築が進むことで園児定員も増やすことができ、待機児童解消につながるのは保護者にとって嬉しいことですが、保育士の確保など保育の質の維持にも気をつけなければなりませんね。
参考:2016年8月30日日経新聞朝刊