深刻な問題となっている待機児童の解消に向けて、東京都杉並区ではさまざまな対策を講じています。
今回は2017~2019年度に毎年度1000人規模で保育定員を増やす方針を決めました。
2016年度に園児定員を2220人増やしますが、2017年度以降も保育需要が続くとみて、当面は大幅な定員増を続けることを決定しました。
2017~2019年度は区立学校の敷地の一部を活用したり、国有地の定期借地権を取得したりして保育所を整備します。
新設するのは認可保育所が中心で、既存の保育所の定員を増やすための改築・改修も2017年から進めていきます。
2016年4月現在、杉並区の待機児童数は136人で前年の42人から3倍以上に急増しました。
この待機児童数を減少させるため、当初は2016年度に約1000人の定員増を予定していましたが、その増員幅では2017年4月に560人超の待機児童が生じるとの推計が出たため、緊急に増員幅を2220人に上積みしました。
2017~2019年度の定員増も計画通りに進むと、2020年春には定員が1万5000人近くになり、保育需要にもこたえられるようになるとの期待がされています。
参考:2016年9月6日日経新聞朝刊