保育園落ちた~保護者の悲痛な叫び~

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保育園落ちた

4月に認可保育園の入園を希望する人へ、自治体側の選考結果通知が本格化し、落選した親たちから悲鳴が上がっています。

昨年「保育園落ちた」というブログ記事をきっかけに注目が集まり、政府が緊急対策を打ち出した待機児童問題。
今年も狭き門は変わりません。

母親らは窮状を広く知ってもらおうと、ネット上で体験談の投稿を呼びかけています。
また、署名活動を計画し、保育園に入れない現状を訴えようとしています。

 

保育園が見つからないと復職できない

東京都内で1~7歳の子ども3人を育児中の女性会社員は2月上旬、自治体から希望する認可保育園に入れないことを意味する「保留通知」を受け、焦りを募らせていると言います。

昨年も1歳の息子が入園できず、当初1年間の予定だった育児休暇を半年延長。
改めて保活に臨みましたが、今回は3歳の娘が待機児童になったそう。

2次募集に加え、認可外も6カ所応募したが、「認可外も多くがキャンセル待ち」とのこと。
育休は4月で終了のため、受け入れ先を懸命に探していると言います。

厚生労働省によると、昨年4月1日時点の待機児童は全国で2万3,553人で2年連続で増加しています。
受け皿の整備を進めていますが、都市部を中心に需要に供給が追い付いていないのが実情です。

 

保育園ふやし隊@武蔵野

東京都武蔵野市の市民団体「保育園ふやし隊@武蔵野」は、交流会を開きました。
認可保育園の1次選考で希望がかなわなかった父母から「4月に復職するのに、まだ決まらない」などと悲痛な声が上がりました。

武蔵野市では昨年、0~5歳の81人を受け入れる認可保育園が建設される予定でしたが、近隣住民の反対で頓挫。

保育園整備が進まない中、交流会には児童を抱えた親が50人ほど集まりました。
ある母親は「認可外保育園に申し込んだら100人待ちと言われた」と嘆いていたそうです。

SNSでも悲鳴が相次いでいます。

「育児中も働きたいと思うのはわがまま?」
「もう仕事をはじめているのに、ひどい」

1月末に母親有志らがSNSに「#保育園入りたい」との目印をつけて投稿するように呼び掛けたところ、
親たちから悲痛な書き込みが殺到しました。

 

まとめ

待機児童問題が深刻、そして保育士不足が深刻な都心部。
保育園に入れない待機児童の問題は、簡単には解決できない問題です。

ご両親が保育園に入れることに必死になる気持ちはもちろん承知のうえでですが、子どもが安全に安心して生活できる保育園を選んであげるということも忘れないで欲しいと思います。

保育士が足りていないということは、大切な子どもたちを見守る目が少なくなってしまうのです。

働く保護者を支える保育園。
お母さんやお父さんが出勤する前に保育園に預けにいく。
ということは、保育士はもっと早くに出勤しなければならないのです。

保護者の会社の勤務時間があと1時間遅ければ・・・
保育士が都心まで通勤できるかもしれません。
都心に通勤する保育士が増えれば、都心の保育士不足が少しは緩和されるかもしれません。
そうすれば、待機児童の多い都心部でも今よりたくさんの子どもを預かることができるでしょう。

保育園の整備、保育士の確保とともに、お母さんやお父さんが働く会社の環境を変えることによっても待機児童問題を解消できるかもしれないと思います。
安心して子どもを産める、保育園に預けられるのが当たり前という社会にしたいですね。

 

参考:日経新聞 2017年2月21日

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