プール遊びの注意点

ライン インスタグラム
ライン インスタグラム
Pocket

夏が近づいてきて、子どもたちも大好きなプールが始まりましたね。

毎年、どこの園でもプール遊びでの注意点はきっちりと確認しているところが多いと思います。しかし、近年保育園の増加に伴い、新しい園では初めてのプール遊びの時期を迎えたり、仮設プールでの事故も隙なくありません。今回は今一度プール遊びでの注意点を確認しましょう。

 

 プール設置における環境設定

ビニールプールや、仮設のプールを組み立てる際、必ず気をつけて欲しいことがあります。それは、日陰のあるところにプールを作ることと、滑らないように滑り止めシート等やタオルを用意しておくことです。お日様が出ていて気持ちが良いからといって、直射日光の当たる場所にプールを作ると、プール中でも熱中症になってしまいます。小規模保育園などでは、園庭があるところも少なく、プール設置の際に場所に悩むかもしれませんね。日陰のある場所が見つけられない場合は、キャンプ用のシェードなどを使って日陰を作ってあげることも良いでしょう。

また、よくあるプールの事故としてプールの場所までの距離で滑って怪我をするということです。子どもたちは、プールの時はテンションも上がっていて必ずといっていいほど走ってしまいます。プールまでの動線は前に入ったお友達が通る道でもあり、濡れていること多いため、入水前でも怪我や事故は起こりやすいのです。雑巾や使い古したシーツなどでも構いませんので、プールまでの動線に必ず敷いてあげましょう。100円ショップなどに売っている滑り止めや、家庭で使うビニール製のマットは余計に滑りやすいのでNGです。

 

 体調面の管理

プール遊びの際は、必ず子どもの体調をチェックしますよね。プールカードには体温や睡眠時間、朝食をとったか、鼻水や目やにはないか等の記載欄を作って必ず保護者に毎回書いてもらうようにしましょう。また、乳児さんは体調の変化が激しいため入水前に必ず先生が体温を測ってあげることも大切です。また、つい忘れがちになるのが水分補給です。プールは外遊びの時よりも体力を使うことも多く、水着で日光を直接浴びている部分が多いため脱水症状になりやすくなります。入水の前後は必ず水分補給をさせましょう。ただし、プールの水温は低い時は、冷たいお茶や水を与えるとお腹を壊してしまいますので、注意です。

少し肌寒く感じるときは、ぬるま湯を入水前にかけてあげるなどして、体がびっくりしないようにする対策をとるのも良いでしょう。

 

 プールのお約束と先生の連携プレー

水に慣れている子どもや、幼児の年齢になるとついつい興奮してしまう子が多いですね。せっかく、プールで楽しい気持ちでいるのにはしゃぎすぎて先生に叱られるなんてこともあると思います。先生も、プール遊びは体力と集中力が消耗しますので、子どもたちにはしっかりとお約束をさせましょう。

【プールのお約束】

・プール周辺やプールまでの道では必ずゆっくり歩く

・プールに入るときは、そぉっと足から入る

・お友達同士で押したり、大きな声で騒がない(先生の声が聞こえないため)

・お友達に水をかけない

 

これらのことを、しっかりと伝えておくと注意する回数も減るはずです。

また、先生同士の連携プレーで事故を防ぐことも大切です。必ず2人以上の

先生がついて、あらゆる方面から子どもの様子を見守るようにしましょう。

プールサイドを監視する人とプールの中で一緒に遊びながら監視に当たる人をつけると

最低限の事故は防げます。水はゆらゆらと揺れて見えて、錯覚で平衡感覚が失われてしまうため、わずか1cmの水面であっても乳幼児であれば溺れる可能性も十分にあります。絶対に目を離さないこと、常に360度監視できる体制を作ることで、楽しい夏を過ごすことができるでしょう。

保育士の求人
保育士の求人