働くお母さんがどんどん増えるなか、保育園や保育士も急ピッチに増やしています。
今や、どこの保育園でも先生は引き手数多と行っても過言ではないかもしれませんね。
みなさんは、保育関係者以外の人に保育士の仕事についてどのように思われているんだろう?と疑問に感じたことはありませんか?周りの人から保育士は楽しそう、ただ子どもと遊んでいるだけ、誰でもできる仕事、なんて思われてしまっていることはありませんか。 たまに、保護者の方にもチクリと言われてしまったりすることも。保育士を増やさなければ保護者たちが働けない今、私たちの仕事も世の中にしっかりとわかってもらう必要性があるのではないでしょうか?今回は、保育士と言う仕事の内容や難しさを理解してもらうためのポイントをお話しします。
一番みじかな人から仕事内容を発信
私たち保育士と言う仕事は、常に対子どもです。会社のように、何か働いたからと行って数字で結果が出たり、高い成果が求められる仕事ではありません。それゆえ、保育関係者以外に私たちの仕事を話すと、どうも抽象的に仕事の内容を理解されてしまいがちです。私たちも社会の一員としてしっかり働いているのになぁ・・・と感じたことがある方もいるかもしれません。しかし、幼稚園や保育園は誰もがお世話になる機関です。まずは、身近な家族や友達に自分が子どもだったころを思い出してもらえるような語り方で “こんなに大変!”と言うことをアピールしてみるのもいいですね。みじかな人に話すことも情報発信や理解促進に十分繋がっています。
園のブログやSNS等を使うてもあり
保育の現場から、保育士の仕事内容をお伝えすることは保育関係者以外の方にとっては以外と興味深いものかもしれません。園の中の子どもや先生の様子はその中でしかわからず、あまり知る機会がない方が多いようです。例えば、園のブログやSNSでいつも子どもの様子をお伝えして方が多いかと思いますが、時々、「先生の影の努力」のようなテーマで掲載してみみるのはいかがでしょうか? 保護者の方にも、先生が陰ながら色々な苦労をしているところを少しポップな文脈でお伝えすると、印象良く大変さが伝わります。仲良しの先生どうしで写真の取り合いっこをして載せ合うのも良いでしょう。また、保育で配慮していることや日々の保育で気をつけている5領域についても発信してみることで、先生がただ単に子どもの世話や遊びを毎日しているのではないことを理解してもらえるかもしれません。内容と表現にはくれぐれも気をつけながら、保育のお仕事を紹介してみてください。
共感者を多く集めよう
人と人との繋がりがネットワーク上でできる現代では、保育士の意見交換や他の園の保育内容などを共有している人も多いかもしれませんね。保育士同士が力を合わせることも情報発信には必要不可欠です。一つの園の悩みを他の園と共有し、共感することで社会への呼びかけを起こしやすくなることがあります。例えば、保育士の給与のこと、有給のこと、保育環境のことなど、少し愚痴っぽくなっても構わないと思います。そういった内側の意見は発信しなければ届くことはありません。保育士と世の中の必要不可欠な関係性は、働く保護者が一番感じていることであり、日本全体で改善していかなければならない課題です。
こんなこと言ってもどうせ解ってもらえないかも・・・と思っている方は、インターネットなどの小さな窓から発信してみてはどうでしょうか?勇気のある人は、保育業界が開催している保育士のセミナーや勉強会、懇談会などに参加した際に、発信するのも良いかもしれません。共感者を多く集めることで保育士さんたちの思いや意見は力強いものになり、また社会を変化させるきっかけにもなりうることを、心に留めておいていただければ幸いです。
私たちの仕事は、なくてはならないものです。ただ、子どもが好きだからと言う理由でこの世界に飛び込んだ先生でも、しっかりと社会の支えになっているのです。世の中の子どもたち、お母さんお父さんたちを支える社会の一員としてしっかりと意見が言え、自分の仕事について語れる先生でありたいですね。