製作の時間は子どもたちの落ち着きがなくなり、バタバタになってしまうという経験ありますよね。
実はそれ、保育士の話し方を少し工夫するだけで見違えるように変わります。
この記事では、子どもたちが落ち着いて説明を聞いてくれるようになる、魔法のような保育テクニックをご紹介します。
製作あそびの説明を落ち着いて聞いてもらうには?
せっかく作り方を説明しても、子どもが話を全然聞いてくれないと悩んでいる保育士のみなさん。
製作あそびをするとき、どんなふうに子どもたちに話していますか?
「はーい。今日は○○を作ります!では、作り方を言いますからよーく聞いててね。
まず、△を〇にします。このとき・・・しないように気を付けましょう。
そして、○○したら、・・・するようにします。そのあとで、△を〇〇します。」
実習生や新人保育士さんがよくやってしまいがちです。
冷静になって聞くと、自分でもこの説明では理解しにくいな~と思いますよね。
「では、作ってみましょう!」と言われても、子どもたちは手順がわからず大混乱が起きてしまいます。
見本を見せてから説明しよう
製作あそびの説明をするときのポイントは、まず見本を見せながら作り方の大まかな手順をまとめて伝えることです。
よく「報告するときは結論から」などと言いますよね。
人はゴールが見えないと、「ん?何の話なんだろう?」と不安になります。
大人は、「きっとこういう話かな」とわかりにくいと思いながらも、最後まで話を聞くことができます。
しかし、子どもたちは集中が切れて最後までお話を聞くことが出来なくなります。
なので、まずは「今からこれを作ります!」とゴールを見せてあげましょう。
そのうえで「作り方を説明します!」と言われると、
「これはどんな風に作るんだろう?」
「私も先生みたいに上手に作りたい!」
と子どもたちは興味をもって、落ち着いて話を聞くことができます。
説明は手短にまとめよう
説明が長くなると、どんどん複雑に思えてきて「なんだか難しそう」と思いませんか?
大まかに3~5つくらいのステップで言われると「自分でも作れそう」という気がするものです。
細かな注意点や補足の説明は、大まかな説明の後で話しましょう。
子どもたちのやる気が出るよう、説明はできるだけ手短にまとめます。
例えば、紙皿と画用紙で「おさるさん」を作るという製作を例に考えてみます。
完成したおさるさんは、顔は画用紙で特徴てきな長い腕が紙皿で出来ています。
「まずは、好きな色・大きさに画用紙を切って、おさるさんの顔を作りましょう。
耳と手も画用紙を切って作ります。
紙皿は、おさるさんの腕になるので好きな長さになるように、こんなふうに切ります。
顔と腕を貼って、目と口を書けば完成です!」
どのように切るか、どんな大きさがいいか、細かい説明をいっしょに話してしまうとわかりにくくなります。
大まかに、完成までの流れを話すようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ゴールが見えないと、大人だって話を理解しにくく、やる気が起きませんよね。
子どもたちも、「こんな素敵なものを今から作るんですよ」と見せられれば、自然と落ち着いて話を聞くことができるようになります。
ただ、頭ではわかっていても、話し方には癖があり、それを直すのって結構難しいですよね。
製作の前日にどういうふうに話すか箇条書きにしてみるのがおすすめです。
製作のときはいつもクラスが騒がしくなり悩んでいるという保育士さん、ぜひ実践してみてくださいね。