保育の現場にいると、子供たちの言葉に笑ってしまうことが度々あります。
時には、どきっとさせられることも!
毎日どんなに忙しくて仕事が大変でも、子供たちの“迷言”に笑い、癒され、子供たちのことがどんどん好きになっていきます。
特に2歳児の子供たちは、私たちの予想もできないような発言をすることもあります。
そこで今回は、毎日元気な2歳児の子供たちを中心に、おもしろ迷言パート3をご紹介したいと思います。
1.「あ!死んでる!」
保育園のお散歩中の出来事です。
子どもたちはダンゴムシを見つけたり、虫取り網でちょうちょを追いかけたり、とても楽しそう!
その時、ダンゴムシを探していた園児の一人、Tくんがいいました。
「あ!死んでる!」
「え!?どこ?」
私はてっきりダンゴムシが死んでいるのかと思い、T君に尋ねました。
すると、Tくんは言いました。
「死んでるの、はっぱが。」
Tくんの見つめている先には、枯れ葉が横たわっています。
子供にとってはすべてがいのちあるもの。
Tくんの感性に私はおもわずほっこりしました。
2.「寝ないとどうなるの?」
保育園でのお昼寝の時間、なかなかお布団に子供たちが入ってくれません。
とんとんしようとしても、むくっと起き上がり、眠たくなる音楽をかけてみても効果なし。
なんだか興奮気味で騒いでいる子供たちに、私は苦肉の策で言いました。
「もう!お昼寝しないなら、私、園長先生に言っちゃうからね!」
今思えば何とも幼稚な子供みたいな発言です(笑)
すると子どもたちが言いました。
「えー!先生!園長先生に言ったらどうかなるの?」
「寝ないとどうなるの?」
何とも鋭い質問!
子どもたちは、園長先生が優しくて怒らないことを知っているのです。
子どもたちのほうが一枚上手でした。
3.「おうちにどろぼうがはいったんよ!」
週明けの月曜日、Sくんが私のところにきていいました。
「先生、きいて!昨日、ぼくんちに泥棒がはいったんよ!」
私はびっくりしてききました。
「えっ!ほんとに!」
すると、Sくんは答えます。
「うん、ママの財布がとられた!」
「大変だったねぇ。」
私は、Sくんの話を聞きます。
「ママのバッグもとられたの!」
「えっ!バックも!」
「そう。そしてね、テレビもとられたん!」
「えーーー!!テレビも!!」
Sくんの話は続きます。
「そしてね、車も!!」
「車も!!」
最後にSくんはいいました。
「そしてね、そしてね!おうちも!!」
だんだんと大きくなる子どもの話。
さすがにおうちはないでしょう、と私は大笑いしてしまいました。
おうちがなくなったら保育園から帰れないよ~!
4.「おばあちゃん、早くおかえりなさいね~!」
5時になったら、市内全域に“夕焼け小焼け”の音楽が流れます。
この音楽は「おうちに帰ろう」の合図。
市内で遊んでいる子供たちは一斉におうちに帰ります。
Tちゃんは、保育園でママのお迎えをまっていました。
その時この“夕焼け小焼け”が鳴り始めました。
ちょうど、お迎えに来たのは、ほかの子のおばあちゃん。
すると、Tちゃんはそのおばあちゃんに言いました。
「おばあちゃん、外は危ないから、早くお帰りなさいね~!」
おばあちゃんも笑顔で答えました。
「はい、ありがとうねぇ!」
その会話に聞いていた私はほっこりしました。
5.「先生にあいたいなぁ!」
お休みをしているH先生が来ていないことに気づいたK君。
「ねぇ、先生。H先生はどうしてこないの?あっちをみてもこっちをみてもいないよ」
左をみたり、右をみたりきょろきょろしています。
「いつも向こう側からきてるけど、見えないよ。先生にあいたいなぁ!」
と窓のほうに行ってじーっと見つめています。
その様子がとってもかわいくて、次の日、H先生に報告するととっても喜んでいました。
子どもたちの言葉は魔法の輝きです。
子どもたちの毎日の発見は私たち保育士の発見でもあるのです。
今日はどんな発見があるのだろう?
そう思うと、わくわくドキドキしてきます。
保育の現場には子ども達との楽しい瞬間がいっぱい。
そう、子供たちの光る瞬間を見つけるのが私たちの仕事!!