保護者同士のトラブル


 

「ママ友」という言葉がいつから出てきたのかははっきり覚えていませんが、世の中に「ママ友」との苦労やトラブルがあるのはよく耳にすることです。

保育園ではママとのトラブルなど無縁だと思いがちですが、実は多くのトラブルが起きています。

私たち保育士はどのようにそのトラブルに対処していけばいいのでしょうか。

 

ママ友ってなに?

友人ではないけれど、子供を通して知り合った人たちのことを「ママ友」と言いますね。

「友」と言ってしまうのでなんだかおかしくなるのですが、本来友人ではないのですから深い関係はなかなか保てないのが「ママ友」です。
挨拶や、他愛もない話をしているだけならば問題も起こらないのでしょうが、間に子供を挟んでいるので時に大問題が発生します。

ママ友はとても不安定な関係ということを前提に考えていきましょう。

 

ライバルになってしまう

同じ年齢の子が集団でいるということは、比べてしまう場面が多くあるということです。

「あの子はできるのにうちの子はできないの?」
という悲観的な思いが生まれることもあれば、

「あの子だけなんで主役やらせてもらえるの?」
などの嫉妬が生まれることもあります。

この感情は私たち保育士がコントロールすることはできません。
でも、言葉かけ一つで感情を和らげることはできるのではないでしょうか?

他の子を引き合いに出さない

「〇〇くんは縄跳び飛べるようになったから、Aくんももうすぐですよ」
のように他の子を引き合いに出さないようにします。

比べていいのは、「昨日の自分」だけです。

「昨日よりもたくさんできるようになりましたよ」
などのように、成長していく過程を伝えましょう。

今できていることを伝える

劇ごっこなどは、本番で主役であるかどうかにこだわる保護者が多いのですが、練習の過程でその子がどんな様子で取り組んでいるのかを伝えてあげましょう。
どんな「役」であるかよりも、その役にどんな「気持ち」で取り組んでいるのかを肯定的に伝えていきます。
本番も大切ですが、それまでの取り組みにも意味があることを理解してもらいましょう。

 

自分の子だけがいじめられていると思いこむ

「いじめ」という言葉にひどくとらわれてしまう保護者もいます。

日々の保育で子供同士のトラブルが起こった時に、「うちの子がいじめられている」と思い込んでしまうような場合です。

 

「Aくんがうちの子を叩いたのに親から謝罪もない」
こんな考え方が大きなトラブルに発展してしまう可能性があるのです。

保育士はケンカの様子を見ているので、「いつものこと」「ケンカ両成敗」「成長の一つ」などの捉え方ができますが、保護者にとっては「自分の子だけがいじめられている大問題」になるのです。
保護者の怒りが「保育士」に向いてくる場合は対処の方法も考えられるのですが、「あの子の親」という対象の場合、すぐ簡単に解決させるのは至難の技です。

こじれてしまう前に、できる限りの手を打ちましょう。

責任の所在をはっきりさせる

園でのトラブルは園の責任であることをはっきりさせましょう。

「ケンカして引っ掻かれてしまいました」
と報告した後に、
「相手は誰ですか?」
など不穏な空気になってきたら、
「園の責任です」
とはっきり伝えつつ速やかに園長に報告しましょう。

保護者トラブルは一度こじれると長引いて問題が大きくなります。
早い段階で園長の指示を仰ぎましょう。

自分の判断だけで問題を解決しようとするのだけは絶対に避けてください。

園の方針をしっかりと決めておく

ケンカで怪我をさせてしまった場合、怪我をさせた側の親に伝えるか伝えないかは、園によって対応が違うものです。

園の責任だからと伝えないのか、園の非を認めつつも加害者の親にも謝罪をしてもらうのか、どちらもその考え方によって利点があると思います。

園全体が同じ考えで対応することができていないと、またそこからトラブルが起こってしまいます。
園全体で対応の方法を確認しておきましょう。

 

大きなトラブルになってしまったら

もしも、保護者同士の大きなトラブルになってしまったらどうしたらいいでしょうか。

対応は園長クラスのベテランがするようにして、担任は子供達の様子に目を配りましょう。
大人がもめている時に犠牲になるのは子供たちです。

「あの子とは遊ばないのよ」
などと言われたり、悪口を吹き込まれたりしているうちに、心が傷ついてしまいます。

保育士はいつもどおりの明るい雰囲気を作りながら、その子達がぶつかり合わないようにさりげない配慮をしていきましょう。

 

大人のトラブルは時間をかけても解決しないことが多々あります。
私たち保育士はトラブルを未然に防ぐこと、または起きてしまった時に子供の心を守ることを心に留めておきましょう。

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