保護者対応はバランスも大事です


毎日の保護者対応、大変ですよね。

「保護者との関係は1日にしてならず」なのですが、せっかく築き上げた関係もほんの些細なやりとりで崩れてしまうことがあります。

その崩れてしまった関係に、夜も寝られないほど悩んでいる保育士は少なくないはずです。

そのために仕事を辞めてしまった人もいるかもしれません。

 

今回は「保護者への上手な伝え方」を考えながら、より良い関係の築き方を探っていきましょう。

 

保護者との距離感

あなたはどの保護者とも同じように接していますか?

「もちろん平等にしています」
と答える方がほとんどだと思います。

特定の保護者にだけ特別対応をしたりするような「贔屓」するようなことはもちろんしていないと思いますが、少し視点を変えると違う見方になることがあります。

 

  • 話しやすい保護者とは保育に関係ない話で盛り上がる
  • 無口な保護者には必要最低限なことだけを話して話を切り上げる
  • 親しくなってきた保護者とは言葉使いに「タメ口」が多くなる
  • 社交的ではない保護者や、少し怖い表情の保護者にはいつでも敬語で話す

 

このような見方をした時にちょっぴりドキッとした方はいませんか?

 

保育士と保護者であっても、相性というものがあり、苦手なタイプや仲良くなれるタイプなどがあると思います。

保護者がそれを感じ取って、例えばずっとタメ口で話しかけてくるのは問題ないのですが、保育士が相手によって対応を変えてしまうのはNGです。

どの保護者とも同じ距離を保っていかなければなりません。

 

この距離感を間違えてしまうと、周りから
「あの先生はあのお母さんとばっかり仲良くしてる」
と思われてしまいます。

逆に仲良くなった保護者からは、
「私はちょっと特別なの」
という誤解を与えてしまうかもしれません。

 

このような微妙な関係は、保育士から何かを伝えようとするときに、大きな壁になることがあります。

 

仲が良すぎると「~~してください」が伝えにくい

意気投合できる保護者とは普段の会話は盛り上がるかもしれませんが、何か問題が起きた時にこちらからの要望を伝えにくくなることがあります。

お迎えの時間が守られていなかったり、仕事が休みなのに連絡もなく預けて行ったりなどの「ルールを守って欲しい」と思うときなどに、どう伝えるべきかがわからなくなってしまいます。

なぜなら、親しい人には良く思われたいという気持ちが無意識に働いてしまうからです。

また、いつものタメ口のノリで、
「あ~先生、大目に見て~」
などと言われた時に、返す言葉が見つからなかったりします。

 

普段のコミュニケーションが少ないのも問題です

無口だったり表情が乏しいお母さんがいると、つい距離を置きがちになったりしませんか?

もちろん連絡事項や子供の様子は伝えているけれど、それ以外は極力話をしないようにしている。

そんな関係の保護者にいざ、
「~~はしないようにしてください」
などと伝えた場合、
「気を悪くしたかな?怒ったかな?」
などと後からモヤモヤする羽目になります。

気持ちの距離があるので、後のフォローも難しくなるのは目に見えていますね。

 

どの保護者にも同じ接し方をしましょう

前述のような困った対応にならないためには、まずどの保護者にも同じ態度で接しましょう。

先ずはそこからです。

 

明るく元気に話しかけるあなたならば、ちょっと話しかけにくい保護者にもそのように接します。

敬語がちょっと崩れがちな親しみのある話し方ならば、どの保護者にもそうやって話しかけましょう(ただし全てタメ口のような砕けた話し方は控えます)。

園内にいるどの人がいつあなたと接しても、変わらない保育士として見えているかを意識しましょう。

これが全ての始まりです。

 

保護者との間には一線をひきましょう

どの保護者とも平等に接するようになったら、「保護者」と「保育士」という立場の間に一線をひきましょう。

これは、馴れ合いの関係ではないという意思表示です。

「気持ちには寄り添うけれど園にはルールがある」
「嫌なことかもしれないけれど子供への接し方を考えて欲しい」
「時間や持ち物などみんなで守らないとだれかが困ることもある」

など、保育園として伝えたいことや守って欲しいことがある以上、明るくて優しい先生とういう顔だけではすまないこともあるはずです。

 

自分は「保育士」として毎日保護者に接しているんだという心構えを忘れないようにしましょう。

 

「嫌なこと」ほどはっきりと

どの保護者とも同じように接することができるようになったら、言いにくい内容の話もきちんと伝えられるようにしましょう。

これは少しコツがあります。

 

  • もったいぶった言い方をしない
  • 相手に「察して」という気持ちで話さない
  • 相手に直して欲しいことがあるときは、優しさと明るさを忘れずに(きつい言い方は逆効果)
  • 相手の事情も聞き取りながら、一方的に話さないようにする

 

もしも自分が「ここを直して欲しい」ということを誰かに言われることを考えたときに、
「ね? わかりますよね?」
などと遠回しに言われたりしたら嫌な気持ちになりますよね?

 

わたしならば「何」が「なぜ」いけないのかをはっきり教えて欲しいですし、その後に、「どのように」それを改善すればいいのかが知りたいです。

さらに、もしもそれがうまくいかなかった時は一緒にどうすればいいかを考えて欲しいな、とも思います。

 

「自分だったらどう言われたいか」そう考えるのがうまく伝えるコツを掴む早道かもしれません。

 

うまく距離を取れている相手ならば、「親身」な気持ちでも伝えられますし、「譲らない」という厳格な気持ち(言い方ではないので注意)も持つことができます(誰もが守るべきルールの場合)。

 

個人を見る目と全体を見る目

保護者とうまく距離を保つようにという話でした。

これは「個人だけにとらわれない」ということと、「全体だけを気にしてはいけない」という二つの意味も込められています。

保育のクラスを見ていくのと同じです。

クラス全体の先生であり、園児ひとりひとりの先生でもある。
そのようにどの保護者にとっても頼れる、安心できる保護者でいてください。

 

自分の立ち位置をしっかりと見つめ直して、保護者対応を頑張ってくださいね。

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