【4つの発達段階】安全対策のポイント

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安全対策のポイントは、子どもたちの発達段階により注意するポイントが異なります。
みなさんの保育園では、月齢や子どもの発達に合わせた「安全対策」できていますか?

この記事では、発達段階を4つに分けそれぞれの段階で気を付けたい安全対策のポイントをご紹介します。

ねんね・寝返り期の安全対策

生後0~5か月の頃は寝る時間が長い時期ですね。
低月齢のクラスほど、窒息やSIDSなど事故のリスクが高いと言われています。

保育士が目を離さず、見守ることが大切です。

 

 睡眠中の子どもを見守る

子どもが眠っているときは、SIDSのチェック表を活用し、呼吸や顔色を確認しましょう。
異変がないか定期的に確認することが重要です。

寝ている様子がよく見えるように、ベッドの柵などに毛布を掛けないようにしましょう。
少し離れた位置にいる先生も子どもの顔が見えるよう、視界を確保しておきます。
異変に気付くのが遅れないよう、細心の注意が必要です。

 

睡眠時の窒息・SIDSを予防する

基本的なことですが、うつぶせ寝をやめ、仰向けに寝かせます。
お昼寝用の布団の周りは清潔にし、誤って口に入れてしまうようなものがないかチェックしましょう。

よだれかけなどは必ず外して寝かせます。
分厚い布団はかけないようにしましょう。

また、吐いたミルクが詰まってしまうという危険もあります。
授乳後のげっぷを徹底しましょう。

なお、SIDSとは、それまで元気だった子どもが睡眠中に何の前触れもなく死亡する原因不明の病気です。
乳幼児突然死症候群とも言います。

2か月~6か月の頃に多いと言われており、うつぶせ寝やたばこによりリスクが高まると言われています。
見守りと窒息防止の基本的な行動を徹底しましょう。

また、園内はもちろんですが、保護者にも禁煙を呼び掛けたいですね。

 

寝返りの環境

寝返りが始まる時期には、子ども同士の感覚を広く取りましょう。
ベッドより布団の方が、落下・転落の危険が少ないです。

また、体が自由に動かしやすいよう、厚着はさせないようにします。

 

はいはい期の安全対策

はいはい出来るようになる時期は、行動範囲が広くなり、けがが多くなる時期ですね。
子どもの視点で危険がないか、しっかり点検しましょう。

また、この時期は何でも口に入れてしまいやすいです。
誤飲の対策も徹底しましょう。

 

床を定期的にチェックする

朝、給与の後、おやつの後など、定期的に拭き掃除をしながら床を確認しましょう。
低い目線から、床に落ちているものがないかチェックすることが大切です。

アレルギーの子どもがいる場合は、食べ物が落ちていないかも念入りに確認しましょう。

 

おもちゃの点検

おもちゃの数、パーツを確認しておきましょう。
なくなっているもの、噛んで破損しているものがないか、日頃から注意する習慣をつけたいですね。

1週間に1回は、チェック表を使ってなくなっているもの・破損を確認できると良いでしょう。

 

けがを防ぐ

座りはじめの時期は、周りにクッションを置き、転倒してもけがをしないようにします。
オムツ交換台、沐浴台などの高い場所では、子どもから絶対に目を離してはいけません。

 

つかまり立ち・歩く期の安全対策

興味が広がり、活動が活発になってきます。
十分な運動ができるスペースの確保と、安全面の配慮のバランスを考えましょう。

 

つかまり立ち・伝い歩きのサポート

保育室につかまれるものを用意しましょう。
伝い歩きできるよう手すりを設置するのもいいですね。

歩き始めの時期は、頭の重さで転ぶことが多いので、子どもがしゃがんだり覗き込むような姿勢のときは気を付けて見守りましょう。

 

鏡を設置する

安全対策に、なぜ鏡?と思いますよね。

実は、鏡で歩いている自分の姿を見ることで、体のイメージがつかみやすくなります。
自分の体の動きをコントロールしやすくなるのです。

鏡を設置する際は、割れるととても危険です。
割れない加工がされている鏡を、壁に設置するといいでしょう。

 

運動できるスペースの確保

十分に歩き回れるようなスペースを確保しましょう。
転んでけがをしないように、おもちゃが出しっぱなしになっていないかも注意しましょう。

 

2歳児からの安全対策

理解力も高まり、自分で気を付けることができるようになります。
子どもと一緒に安全を学びましょう。

 

年長児との交流で学ぶ

縦割り保育や異年齢保育で、年長児の様子を見て学ぶことも多くあるでしょう。

年長の子どもが「段差があるよ」などと危ないことを注意したり、保育士といっしょになって年下の子どもたちを見てくれる場面もありますね。子ども同士で安全を学ぶ、とても良い機会になります。

 

危険な道具の使い方を学ぶ

危険なものを子ども自身が知り、扱い方を学ぶことも大切です。

例えば、はさみ。
間違った使い方をすると、とても危険なものですよね。

持ち方や、お友達への渡し方、どのように切るのかを教えます。
はさみの使い方を教えるときは、必ず1対1で教えましょう。

少し目を離した隙に、子どもが手を切ってしまうなど危険です。

 

まとめ

いかがでしたか?
子どもの発達段階に応じて、「安全対策」のポイントも変わってきます。

保育室に危険がないかチェックするとともに、月齢が上がるにつれて子どもたちといっしょに「安全」を学ぶ機会も増やしていけるといいですね。
職場の保育室をもう一度チェックし、子どもたちが安全に過ごせる保育環境を作りましょう。

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