「私、保育士に向いてないかも」
ふとした瞬間に、こう思った事はありませんか?
考えすぎて落ち込んでしまうこともあるでしょう。
でも、大丈夫です。
誰しも少なからず「自分は保育の仕事に向いてないかも」と思うときはあるものです。
それでは実際にどのような時に保育士に向いてないと感じるのでしょうか。
1章では保育士に向いてないと感じる実際にあった4つのエピソードとその解決方法をご紹介します。
2章では保育士に向いてないことで保育士を辞めたいと感じた時にどうすればよいかをご紹介します。
目次
1. 保育士に向いてないと感じたエピソード4選
毎日仕事をしていると「私、保育士に向いてないかも」と思う瞬間ってありますよね。
多くの保育士さんはどんな時にこのような気持ちになってしまうのでしょうか。
実際にあったエピソードを交えてご紹介します。
1-1お遊戯会など人前で話すことに緊張する
【保育士 2年目】
私は学生のころから人前で喋るのが苦手でした。
学校を卒業後、保育士として入職してからは特に意識することなく子供達と接していました。
自分でも、弱点を克服できたのかなーと思っていました。
でも、それが勘違いだと気づいたのはクリスマスのお遊戯会の時でした。
入職してから運動会や他の行事では今までは裏方として動いていたので、司会として人前に出たのはその時が初めてでした。
いざ保護者の前に出た瞬間、第一声が出なくなりました。
その時の感覚は今でも覚えています。
「周囲から注目されている」とか「上手くやらなきゃ」と思いすぎていたのでしょうね。
結局、最後まで司会は勤めることはできたのですが、プログラム説明の時などしどろもどろになってしまい保護者からすると違和感があったと思います。
あの時は、保育士に向いてないのではないかと本気で落ち込みました。
人前でしゃべるのは難しいですよね。
保護者の前で緊張してしまい失敗してしまうと落ち込んでしまうのも無理はありません。
そのような瞬間に「私、保育士に向いてないかも」と感じてしまうものです。
人前に立つときのコツとしては自分の視線の目の前にいる人を見ます。
その人だけじゃなく、何人か、こっち見てくれる人と話す感じで喋ってみましょう。
大勢に見られているという意識を少なくするのがコツです。
人前で話をするのが苦手な人でなくとも緊張するときはあります。
緊張してしまった時は緊張してしまって良いと思いましょう。
緊張してしまうくらい一生懸命に話すあなたに保護者は好感を持ちますよ。
1-2事務作業や保護者に対してミスを連続してしまう
【保育士 1年目】
私は保育の仕事が向いてないと思います。
いつもミスばかり多発してしまいます。
今日は保護者と話している時にお子さんの名前を間違ってしまいました。
先週は期限までに製作が終わらなかったことに加え、週案の提出も忘れてしまっていました。
先輩に迷惑かけてばかりで辛いです。
アレルギーや怪我など大事にはなっていないのがせめてもの救いです。
裏でなんて言われているかも気になってしまいます。
自分ではしっかりしたいのに、いくらたっても日々の仕事を上手くできません。
自分が頭悪すぎてもう嫌です。
仕事には向き不向きがあります。
特に働き始めはミスも多くなってしまいがちです。
向いてないなと思ってしまうこともあるでしょう。
多くの場合、保育士に向いているかどうかの問題ではありません。
仕事のミスが多いことの言い訳として、「保育士に向いてない」という言葉を発する場合が多いでしょう。
まず、仕事のミスを減らすために出来る事から始め、努力して実践してみることも大切です。
この状態のまま勢いで他の職種に転職しても、再び同じ問題を抱えるだけです。
まずは仕事の指示をよく聞いて、情報を整理しておきましょう。
仕事のミスが多い人の中には、支持された内容を「勘違い」をすることがあるようです。
聞き間違えや読み間違いをしてミスすることもあるでしょう。
まずは落ち着いてメモを取って確認をしましょう。
整理する癖をつけることでミスは少なくなります。
1-3業務を通して体力に自信がない
【保育士 5年目】
保育の仕事はすきなのですが、体がきつくて辛いです。
学生時代の実習でも体力が必要だとは感じていたのですが、
保育士として働いてみると想像以上にパワーがいる仕事だなとつくづく思います。
子供達と園庭で遊ぶ時、走り回るのはまだ平気です。
ただ、突然タックルされたり上に乗っかられたりした日は体がボロボロになります。
特につらいのは、おむつが入った段ボールを2階に運ぶ時ですね。
荷物をもって階段を何往復も上り下りしないといけないので最悪です。
仕事が終わって10時か11時に家に帰り、洗濯やお風呂、料理と食事をすると、もう真夜中です。
毎日へとへとになって仕事しています。
私に体力がないからでしょうか。
保育士の仕事は体力勝負ですよね。
段ボールの移動や子供達の抱っこやおんぶは疲れてしまいます。
腰痛などに悩まされている方もいるでしょう。
体力に自信がないと仕事に向いてないなと感じてしまう場面も多いですよね。
自分としては頑張っていても体が付いてこないのは辛いものです。
体力がないなと感じたときは、まずはその日の疲労を回復して翌日に持ち越さないようにしましょう。
そこで疲労を回復するために今日から簡単にできるのがストレッチです。
簡単なストレッチを紹介しているので参考にしてみてください。
1日5分でもストレッチに時間をかける事で、日々の肉体疲労がほぐれていきます。
「あれ、いつのまに体が楽になったのだろう」と気づく日が来るでしょう。
また、同じ保育の職業でも働く施設によっては一日の仕事の動きが全く違います。
例えば企業内託児所・病院内託児所では行事が少なく子供の人数も限られてくるので体への負担が軽減するかもしれません。
職場を変えてみるのも一つの手段ですね。
1-4ミスを怒られたことで些細な事を気にしすぎてしまう
【保育士 3年目】
仕事をする際、いろいろなことを気にし過ぎてしまう傾向があり、
仕事に影響が出て悩んでいます。
私と遊んでいたお子さんが危うく怪我をしそうになったことがあります。
その時に先輩から怒られた時には理由をあれこれ考えてしまいました。
今から思えば、当然のことで怒られたのですが
その時には
「私のことが嫌いなのかもしれない」
「この職場に居て欲しくないのかもしれない」
「保育士に向いてないかもしれない」
などと余計なことを考えてしまっていました。
しかも翌日になってもずっと考えて仕事の事が記憶にありません。
考えすぎは良くないと解かってはいるのですが、やっぱり気にしてしまいます。
気にしすぎてしまうとは、他人を気遣うことができるということです。
そして、他人を気遣う事ができるからこそ保育士に向いていると考えるようにしましょう。
心が折れやすいのも、真面目であるが故にいらぬことを色々と考えてしまうからです。
ですから、「保育士に向いてない」と思った時は考えすぎているかもしれませんね。
考えすぎてしまう人の弱点は、自分で考えて答えを出そうとしてしまうことと、相手に迷惑をかけるので自己完結してしまおうと思うことです。
考えすぎる事が悪いわけではありません。
まずは自分が気にしすぎるタイプだと認識しましょう。
そして気にしている時間を減らしてみるようにしましょう。
例えば、「次の信号で忘れる」など自分のルールを作りましょう。
ルールを作ることでルールを身体が覚えてきます。
すぐに気にしすぎる時間を減らすのは難しいと思いますが考え方や行動を変えるのには有効な手段です。
2保育士に向いてないから辞めたいと感じたら
「保育士に向いていない」と悩んだ末、たどりつくのは保育士を辞めたいという考えではないでしょうか。
この記事を読みながらそう考えている方もいるかもしれません。
さて、保育士を辞めたい理由は「保育士に向いてない」と感じているからでしょうか?
保育士を辞めたい理由は、本当にその部分なのでしょうか?
2-1「保育士に向いてないから辞める」を考えてみよう
「保育士に向いてないから辞める」というセリフはよく聞きます。
ですが、向いていないから保育士を辞めるわけではないのです。
保育士が向いてないのではなく、その言葉の裏に隠された理由があります。
実は心理的に「今の仕事をやりたくない、この保育園で働きたくない」といった事を考えているのです。
単に今任されている仕事を好きになれない事、保育園の雰囲気や人間関係が嫌だと感じるなど理由は様々だと思います。
結局は実際に保育士として働いてみたことで、元々自分が想像していた保育士のイメージと違った場合や、期待していた何かが違っていたりする場合など、そのような違和感がつもりつもって「保育士が向いてない」という曖昧な言葉となって出てくるのです。
保育士として楽しさや誇りややりがいを感じていますか?
保育士として働いている中で、楽しさや誇りややりがいの感じられないようなものだとしたら、次の道を探すのも自分の人生の中で重要な選択肢のひとつだと思います。
ただし、自分の中で「なぜ辞めるのか」「その理由と原因」を明確にしてください。
明確にできず何となく保育士を辞めてしまう場合、次の仕事を見つけても同じです。
何をやっても長続きしない癖を一度つけてしまうと治すのは大変です。
辞める理由をとことん考えて自分の中で明確にしてください。
明確にすることで次に進む道も見えていくはずです。
2-2辞めると決めた時には
保育士に向いてないから辞めると決断したら他業種への転職をするという事になります。
一般的な求人の探し方としては3つの方法があげられます。
- ハローワーク
- 求人誌
- 転職サイト
ハローワークと求人誌で探す場合、膨大な求人の中から自分に合った仕事を探さなければいけません。
そうなると、給料、休み、通勤時間などの条件を優先して仕事を選びがちになってしまいます。
仕事が向いているかどうかがわからず、結局は転職先で「向いてないな」と感じてしまう可能性があります。
仕事の探し方としては転職サイトを使う事をお勧めします。
プロのアドバイザーに相談することで退職した理由や希望などに合わせてご自分に合った求人を紹介してくれます。
まだ、保育士を100%辞めると決めたわけではない場合でも、アドバイザーに今の悩みを話したうえで辞めるべきかを考えてみるのもいいと思います。
5まとめ
いかがでしょうか。
保育士として働いていれば向いてないと感じることもありますよね。
その時には、この記事を読み直してみてください。
また明日から頑張るためのコツが見つかるはずです。
保育士はやりがいが大きいですが大変なことも多いお仕事ではあります。
それでも、保育士として日々頑張れるように応援しています。