こどもの言葉を育てる

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某幼児教室で、0歳~3歳のお子様を対象に、ことば、かず、ちえを現在週1回で教えています。
1回しか通ってもらっている親子に会わないので、最初はなかなか私(先生)に心を開いてくれません。
なのでこちらからどれだけ話しかけても、最初は警戒心があります。
ですが、週1回でも毎週お会いするうちに、だんだんと笑顔を見せてくれたり、
お母さんが「先生におはようって言ってごらん」と言うと、0歳さんはしゃべれなくても頭を下げてくれたりします。

そういった姿を見ていると、心が育ってから言葉が出るのだなと最近思います。
通ってくれてる3歳児の男の子は、お教室では全くしゃべりません。
お母さんは「おうちでは、とってもよくおしゃべりするんですが…」と、とても心配しています。
私も、どうしたら教室でしゃべってくれるのかなと格闘中ですが、
ときどき、自分の興味のあるカードを私のところに持ってきて「くるま」や「りんご」と教えてくれます。
やはり、言葉より心が先にあるんだなと感心しました。

 心も育てる

どんなに言葉をたくさん覚えていても、「それを誰かに伝えたい」「この人とお話しをしたい」
という強い思いがないと、言葉として口から出てこないのだと思います。

指をさしてあーあーと小さい子が言うのも、指をさしているものに興味があるから、
それを伝えたいという思いの方がいっぱいになっているのでしょう。

小さい子が言葉を覚えるには、たくさん話しかけてあげるといいと言います。
そのツールとして、絵本を読んだ後にもう一回「うさぎさんのもっていたバックはどんなのだった?」や
「くまさんは山でなにをみつけた?」と、必ず問いをなげかけます。
絵本をみながら、もう一回、子供たちと一緒に確認します。
絵本の文章だけではなく、描かれている絵も一緒に楽しみます。
時には想像力がみんなで膨らんで、
くまさんは、きっとお母さんにこのお花をあげるんだよ。」
「うさぎさんは、この後お友達に会いに行くんだよ!」
など、ずっとずっとお話しが続きます。

言葉を育てるにはやはり、生活の中だけではなく、絵本を使うことも大切なのです。
特に小さい子はお話しの中に純粋に入りこめるので、絵本から学ぶ言葉がとても多いです。

 幼児期の興味のあるもの

 小さい子は食べ物から興味をもつので、最初に食べ物を指さして言葉を覚えることが多いそうです。
赤青黄色など、原色の色も言葉として覚えやすいそうです。

「きいろのカードちょうだい」と言うと、お母さんと一緒に「どうぞ」と渡してくれます。
何回も繰り返しているうちに、きいろがどれかわかってきます。

お母さんと子どもだけだと、2人のやり取りで終わってしまいます。
しかしそこに第
3者がいることでコミュニケーションの幅が増えて、言葉を使って遊べる環境が出来上がるのです。
1歳くらいになったら沢山お外に出て、やり取りを楽しむような環境があればいいのではないでしょうか。

しっかり子どもと向き合ってお話しをして遊ぶことで、獲得できる言葉の量が違ってくるかと思います。

言葉を覚える環境作り

 たくさん話しかけながら保育できる環境が大事ですね。
「ちょうだい」「どうぞ」の遊びは言葉をつかって遊べて、1歳児さんくらいはやり取りを楽しんでくれるのでおすすめです。
「ありがとう!」という言葉もたくさん使える遊びなので、ぜひ、保育の現場で使ってみて下さい。

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