突然ですが現役保育士の皆さん。
「やりがいがあるけど、給料がもう少し高ければなぁ・・・」
「頑張っているのに、全然給料が上がらない!」
こんな声、心の奥底にありませんか?
子どもを預かる責任とは裏腹に、給料が低いのが保育士のお仕事。
勤続年数が増えても、なかなか思うように給料が上がらないという悩みをよく耳にします。
では、保育士の皆さんが今より多い給料をもらうにはどうしたら良いと思いますか?
解決策の一つとして、他の保育園への転職があります。
「どこの保育園も一緒じゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、実は保育園選びはかなり重要。
この記事では、転職で給料が上がる保育園の見極め方をお伝えします。
ポイントを掴めば、給料は今より上がります。
転職で給料を上げたいのであれば、是非読み進めてくださいね。
目次
形態別に見る保育士の給料事情
給料が上がる転職をするために、保育園の形態別の平均給料や昇給幅は必ず把握しておきましょう。
これを知らないと、残念ながら転職しても給料アップは実現しないでしょう。
この章では、認可保育園と無認可保育園について見ていきます。
認可保育園(公立・私立)
認可保育園には公立と私立がありますが、どちらも給料にほとんど差がありません。
地域や条件によってばらつきはありますが初任給は平均して16万円から17万円程度です。
正社員の場合は社会保険料や所得税などが引かれるため、公立も私立も手取りは14万くらいになります。
でも・・・実は、下記のような事情があるのです。
公立の認可保育園公立保育園の保育士は「地方公務員」。 地方自治体のルールに沿って給料が安定して上がり、ボーナスが貰えます。 私立の認可保育園一般的に私立保育園の保育士の昇給幅は小さく、昇給は期待できません。 ただし、運営している母体の財政が豊かであれば保育士の給料にも反映します。 |
「認可保育園」と一言で言っても、公立と私立は給料に大きな差が出てきそうですね。
こう聞くと、公立の保育園に転職したくなってくる方も多いのではないでしょうか。
実際、公立保育園は就職先として大人気なのです。
では実際、公立保育園の保育士になるには、どうしたら良いかご存知ですか?
公立保育園の保育士になるには、地方公共団体が年に1度実施している公務員採用試験に合格する必要があります。
気になる試験内容と倍率は下記のようになっています。
公務員採用試験には一次試験と二次試験があります。
一次試験では一般教養や専門知識に関する内容が出題されます。 一般教養は、国語・数学・社会・理科・英語・美術など広い範囲から出題されます。 自治体によっては、保育や育児に関連した「小論文」が出題される場合もあります。 範囲が広いので過去問を見て傾向を把握し、ポイントを絞って勉強をするのが効率的です。 書店で参考書を買って勉強するのも良いですし、公務員試験対策をしている民間学校に通学するのも良いでしょう。 一次試験に合格すると、二次試験が待っています。 二次試験ではピアノ演奏や体力測定、絵本の読み聞かせなどを課されます。 二次試験は、日々の練習の積み重ねが大切です。 家族や友人に見てもらい、人の前でピアノを弾いたり読み聞かせをしたりすることに慣れましょう。 二次試験に合格したあとは、保育園の配属が決まるまで待つことになります。 気になる公立保育園の採用倍率ですが、少なくとも2~3倍ほどあります。 試験日程や募集人数枠によっては10倍以上の倍率になることも。 公務員試験を乗り越えたとしても、必ず公立保育園の保育士になれるというわけではないのです。 |
転職するにあたり勉強の時間の確保や不採用のリスクを考えると、公立保育園の保育士を候補にするのは、あまり現実的とは言えないかもしれませんね。
無認可保育園
無認可保育園は国や自治体から補助金が貰えないため、一般的には認可保育園よりも経営が豊かではなく、保育士の給料も低い傾向があります。
保育園独自のサービスが気に入った場合は無認可保育園を転職の候補に入れると良いでしょう。
しかし、給料アップのための転職の場合、無認可保育園では満足いく結果にならないかもしれませんね。
給料が上がる転職方法
今働いている保育園よりも給料の高い保育園に転職したい方、ずばりお教えします。
給料を上げるには、私立の認可保育園に転職しましょう。
給料が上がる、昇給幅の大きい保育園は私立の認可保育園です。
ただし、考え無しの転職はNG!
保育園を見極めるのです。
ポイントを掴んで保育園選びをすれば、基本給とボーナスをしっかりと貰い、そのうえ昇給も期待できます。
1年で3,000円しか昇給しなかった・・・と嘆く皆さん。
同じ仕事内容で、1年で10,000円の昇給をしている私立認可保育園の保育士さんがいるのをご存知ですか?
私立認可保育園は独自のルールで運営しているため、年間の昇給額が10,000円以上の保育園も存在するのです。
では具体的に、給料を上げる転職をするには何を確認したら良いのでしょうか。
次の章でお伝えしていきますので、参考にしてください。
給料アップ狙いの転職のために確認したい4つのポイント
これから4つの要確認ポイントをご紹介します。
どれも保育園のパンフレットやホームページ、職場見学で確認ができます。
必ず押さえておきましょう。
運営母体
まずは、保育園の運営母体に経済力があるかどうかを確認しましょう。
経済力があれば、保育士の給料や賞与に反映する場合が多いです。
保育園のパンフレットやホームページだけで分からない場合は、運営母体の情報をインターネットで調べてみると良いでしょう。
職場見学時に園庭・遊具は整備されているか、園内は綺麗に保たれているかを見るのも大切です。
資金が潤沢であれば、園庭や園内にも反映されているはずですよね。
職員の勤続年数
職員の勤続年数が長い保育園は、働く環境や待遇が整っていると考えられます。
ご存知の通り、私立保育園の保育士は勤続年数が短いのが現実。
激務の割に給料が少ないことが原因と言われています。
ですから、保育士が長く勤めている=勤続年数に応じて満足のいく昇給がある、仕事内容と給料が見合っている可能性が高いと言えますね。
職員の勤続年数は保育園のパンフレットやホームページに記載されていない事が多いので、職場見学や面接の時に聞いてみましょう。
特殊業務手当と給食費手当の有無
保育士の皆さんは、運動会やおゆうぎ会などの行事の手当として、特殊業務手当を受け取っている方が多いのではないでしょうか。
この特殊業務手当。
園によって手当の金額や、行事の定義が違うということをご存知でしたか?
1つの行事につき5,000円の手当が支給される保育園もあれば、手当が全く出ない保育園もあります。
特殊業務手当がいくら出るのか、求人票に記載されていないことがあります。
特殊業務には何が含まれているのか、いくらもらえるのかを確認し、納得のいく手当が貰える保育園を探しましょう。
昇給と賞与の有無
これは、言わずもがなですね。
転職を考えている方は、穴が開くほど募集要項を確認していると思います。
保育士は昇給の上げ幅が少ない業種と言われており、10年働いて1万円しか昇給しないということもあるようです。
対照的に、2章でお話したように、1年で10,000円昇給する保育園もあります。
皆さんは、10年働いて1万円昇給する保育園と、1年で10,000円昇給する保育園どちらで働きたいですか?
出来るだけ昇給の上げ幅が大きくて賞与も貰える保育園を見極めたいですよね。
募集要項には記載されていないことがあるかもしれないので、実際に保育園の職員に聞いてみると良いでしょう。
お金のことを聞くのは気が引けるかもしれませんが、これから長く勤める上では大切なことです。
まとめ
「給料が上がる方法を知りたい!」
そんな現役保育士さん。
給料が上がる方法の一つとして、私立の認可保育園への転職があります。
こちらの記事で紹介した4つのポイントを押さえて転職活動をすると、今働いている保育園よりも給料の高い保育園で働くことができます。
同じ内容の仕事をするのであれば給料が高い方が良い、そう思ったら、他の園への転職を検討してみても良いのではないでしょうか。