6月は保育園に実習生がやってくる季節ですね。
今回は「実習生目線」でお話しします。
実習の準備
さあ実習が始まると思うと、緊張が高まってきますね。
なにを準備すればいいのか、何を持っていけばいいのか、迷うことも多くなります。
一つずつ確認していきましょう。
持ち物
基本的な持ち物は必ず実習園の指示に従います。
ジャージやエプロンなど指定される場合もあります。
- ハンカチ・テイッシュ…エプロンのポケットに入れていつでも出せるようにします。
- メモ…ポケットに入る小さいものを用意してください。ペンはペン先がしまえるものが安全です。
- 名札…安全を考慮して、フェルトなどに刺繍したものが望ましいです。使用する前に園に許可を得ましょう。
- 上履き、外履き…いずれも名前を記入しておきましょう。意外に迷子になってしまうのです。
- 弁当…園の指示に従いますが、コンビニのおにぎりよりも手作りの方が好印象です。園児と一緒に食べる場合もあるので特に注意しましょう。
- 飲み物…保育中はなかなか飲めません。しかし水分を取れるタイミングもあるので持参しましょう。むき出しのペットボトルではなく水筒にしたりペットボトル入れを使用したりして周りの目を気にしましょう。
- 薬…常備薬は忘れずに。お腹の薬や頭痛薬などもあると安心です。その際ポケットに入れるのは厳禁です。園児が触れるような場所には絶対に置かないでください。
- 衣服の替え…保育中は思わぬことで衣服が汚れることがあります。靴下も含めて一式の替えをかばんに入れておきましょう。ロッカーを貸していただけるのならば、置いていってもいいか確認をしましょう。
実習に対する準備
見学実習なのか、本実習なのかでだいぶ違ってきます。
《見学実習》
- おそらく全クラスを回ることになります。子供の成長の段階を見直しておきましょう。
見学実習は、ただ保育の様子を見るだけの時間ではありません。
教科書で習った「子供の発達」が実際の「子供の姿」ではどのようなものなのかを確認する場でもあります。
その時は、「子供の姿」と「保育士の働きかけ」をセットにして見ていきます。
「3歳児ってこういうことができるんだ」と見るだけではなく、「こういうことができる3歳児にはこうやって働きかけるんだ」という点に注目してください。
そのために「年齢による発達」を覚えておく必要があるわけですね。
- 簡単な手遊びや歌を覚えておきましょう。
子供と触れ合う中でも楽しめるものですが、急に「〇〇してみる?」などと振られることもあります。
そんな時に手遊びがすっと出てくると子供も集中してくれます。ぜひ勉強しておきましょう。
《本実習》
- 見学実習で学んだことを生かして、保育を実際に体験するのが本実習です。
入るクラスが事前にわかると思いますので、しっかりと準備しましょう。
成長の段階を覚えておくのは見学実習と同じです。
これはいつでも、保育士になってからも大切なことです。
- 発達を踏まえた実習内容を考えましょう。
責任実習がある場合、自分で活動内容を考えて指導計画を立てることになります。
計画の書き方の前に「何歳児にどんな活動をさせるのか」をしっかりと考えましょう。
この時に年齢の発達段階を知っていることがとても大切になってきます。
活動には必ず「ねらい」があります。
これは常に、子供の発達を促すということが基本になっています。適当に思いついたことをメインにするのではなく、年齢にあった活動を考えるようにしましょう。
- 子供に読んであげたい本を用意しておきましょう。
一日の中で「絵本」を読み聞かせる時間もあると思います。
読んであげたい本を自分で準備しておきましょう。
自分で用意するのを勧めるには理由があります。それは下読みができることです。
子供たちに本を読む時には、必ず下読みをするのが基本です。
家で何度も練習しておきましょう。
絵本は、キャラクターものは避け、年齢にあったものを選んでください。
準備が成功のかぎを握ります
準備が大切なことはお分かりいただけましたか?
「発達を勉強しておくこと」は絶対に外せないことなので、頑張ってください。
また物の準備に関しては、実習園の指示を必ず仰いでください。
「備えあれば憂いなし」
準備万端で臨んでくださいね。