文章を書くことのコツ
保育士の業務の中では、月に数回、欠かすことができない書類仕事があります。
日々の保育業務をこなしながら進行させるとなると、もともと無い時間を削らなければならなくなり、より負担に感じてしまいますよね。
本記事では、日々の保育時間をうまく使い、書類業務が楽にこなせるコツを紹介していきます。
保育計画(月案、週案)
月案や週案は、その園のルールに基づいて添削され、作られることが多いと思います。
まずは、働いている園のルールを理解するために、昨年度の同月に作られた月案を見てみましょう。
子どもの姿や達成できるねらいはその年で変わってきますので、その後は、その年に作られた年間計画に沿って、五領域やねらい、内容を立てていくことが大切です。
昨年度の年間計画→今年度の年間計画→月→週案
というようにそれぞれにはあらかじめ決められている指標があるため、一つずつ枠組みやねらいを理解することでスムーズに作ることができます。
また、テキストなどを使って、子どもの発達の指標をおおよそ理解しておくと尚、立てやすくなります。
おたより
おたよりには、季節を感じてもらう内容、そして、現在の子どもたちが取り組んでいることの記事が大部分になります。
おたよりの文章は、先生によってそれぞれ異なるため、大切なことはレイアウト、そして写真になります。
まずは、レイアウトを大まかに決めておくと、自分の中で今回最も大切にしたい記事が何なのかを整理することができます。
その記事に見合う写真を撮るのですが、保育中は時間を見つけることも難しいため、他保育士にもあらかじめレイアウトを伝えておくと、協力してもらえるきっかけになります。
おたよりは、担当が決まっていても、クラスとして発行するものです。
複数担任であれば、自分一人だけで全て終わらせようとするのではなく、より、子どもたちの姿が様々な人に伝わるよう、様々な保育士の目を通しておくことも勉強になると考えます。
個別計画、児童票、要録
未満児の担任であれば、毎月残しておく記録でもあり、以上児の担任よりも記録の回数が多くなります。
指導する側の先生の見解に大きく左右されるため、決まったルールが曖昧な点が多く、さらに頭を悩ませる原因になっているのではないでしょうか。
しかし、その分だけ、成長の記録というのは、自分の書き方やルールを確立することが重要です。
すべての方法に共通する考え方は、日々の保育に立ち止まって考えることです。
そのためには、保育日誌で子どもの毎日の成長を書き留めておくことが大切です。
保育日誌→個別計画→児童票→要録
というように、まずは、一日一日の姿に着目し、「何月頃には何ができるようになったのか」を見失わずにまとめていきましょう。
文章を読むこと
人の文章を読むことは、書くことに繋がっていきます。
そのため、複数担任の場合は、先輩の文集を読むことで最も成長することができます。
そして、先輩だけでなく後輩の文章を読む機会があれば、自分の書き方と比べて読んでみましょう。
そうすることで、「自分がどうのように書きたいのか」を確認することができます。
文章には、その人の考え方が現れます。
「自信がないから」と決めつけて成長を辞めるのはもったいないことです。
様々な人の考えに触れ、自信が無いからこそ恐れずに自分と向き合うことで、事務仕事に前向きに取り組むことができるはずです。
まとめ
文章を書くことは、自分との対話に繋がります。
一人として同じ経験をしてきた人間はいないのですから、あなたらしく、自分の気持ちを言葉に乗せて表現することから始めてみましょう。
様々な年齢の方の文章を読むことができる機会もなかなか無いものです。
保育をどのような視点で捉えているのか、子どもをどのように見ているのか、何をねらいとして関わっているのかを文章から学び得る機会として、自分の保育を高めていって頂けると嬉しいです。