皆さんの園では個人面談はありますか?
時期を決めて一気に行う園や、一年間を通して少しづつする園もあるでしょう。
30分くらいの短い時間しか取れない面談だと思いますが、その時間が有意義な物になっていますか?
今回は個人面談について考えてみましょう。
原稿を作ろう
保護者会では必ず原稿を作って臨みますよね。
人によっては、話す言葉を全部書いている場合もあります。
では、個人面談の時はどうしていますか?
私はA4の紙1枚に原稿を作っていました。
その用紙は園長に提出してチェックを受けます。
内容は大きく3つに分かれます。
- 園での様子
- 保護者に聞きたいこと
- 園から伝えたいこと
(2番3番は箇条書きにしていました)
これをもとに当日話を進めていきます。
これを書くのは、時間を有意義に使うためです。
頭が真っ白になった時も、話が脱線してしまった時も、この原稿に目を落とすことで気持ちが切り替わって話を進めることができます。
テーブルに花を飾ろう
小さな一輪刺しでもいいですし、お花がなければ何か可愛いお人形でもいいです。
話している時に視線を向けられる、心安らぐ物を置いてみましょう。
「面談」となると緊張してしまう場合が多いのですが、その理由に「相手と視線を合わせるのが苦手」ということがあると思います。
テーブルの上に花や可愛い物があると、自然に目を外らせることができるので、安心して話せるようになります。
私は面談の直前に、玄関にある一輪ざしを借りてきて置いたりしていました。
時には子供達に折ってもらった折り紙を飾ったこともあります。
楽しい雰囲気を作りましょう。
いいことから話していいことで終わる
面談というと、「うちの子のダメなところをたくさん言われるんだろうな」とドキドキしてやってくる保護者もいます。
実際に「こんなところを直して欲しい」というようなニュアンスで話すこともあるのが事実ですが、そんな時は話す順番に気をつけましょう。
まずは「いいこと」から話します。
これは「子供を褒めること」ではなく、「楽しいこと」と考えてください(もちろん褒めたってOKです)。
うまく思いつかない人は天気の話でも構いません。
「だんだん暑くなりましたよねー。私この前、とうとうエアコンつけちゃいましたよー。お母さんまだつけてませんか?」
など相手がさらっと答えられるような内容だといいですね。
これは、相手にまず第一声を安心して発してもらうためです。
もしもいきなり、
「お母さん、Sくんの最近の家での様子教えてください」
なんて切り出したら、きっと身構えてしまいます。
その前に軽く違う話をして、場の空気を軽くすると、その後の話がぐんとしやすくなるものです。
そして原稿に書いておいた内容を話し面談が終わるときには、また「いいこと」を話します。
今度は是非「褒めて」ください。
お母さんが頑張っていることでも、子供の成長でもなんでも構いません。
面談の内容が重い内容であればあるほど、最後のこの言葉が大切になってきます。
例えば、面談の内容が成長の遅さを心配するようなものだった場合は、
「お母さんが家での様子を細かく教えてくれたので、保育にも活かせます。本当にAくんとよく関わっていますよね。普段よく見ているから、こんなに詳しく話せるんですよね。お仕事忙しいのに頭が下がります」
のようにお母さんを褒めて終わってみてください。
話しにくい「発達の遅れ」というテーマが重くのしかからず、「先生に褒められた」という嬉しさが残るはずです。
大切なのは面談を通して「明日からも頑張ろう」という気持ちを持ってもらうことです。
もちろん中には「あれもこれもしっかりして欲しい」と言いたくなるような保護者もいると思います。
そんな時でも、
「忙しい中本当に来てくれてありがとうございます」
と締めくくってください。
終わりよければすべてよし。
これが面談の大事なことです。
アレコレ詰め込まない
面談の時間はそんなに長く取れるものではありませんね。
私は大体30分の時間で行なっていました。
その中で「あれも伝えたい、これも聞きたい」となるととても時間が足りません。
状況によって話のテーマを絞っていきましょう。
普段なかなか会えない保護者ならば、特に聞きたいことや伝えたいことがたくさんあると思います。
気持ちが焦ると、ただ質問をぶつけるだけの面談になってしまいがちです。
お互いに気持ちよく話ができる楽しい時間になることを心がけましょう。