やっつける?付き合う?その名は【ストレス】

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ストレスありますか?
いや、もうお返事を聞くまでもありませんね。

仕事だって家庭だって友達関係だって、
人が生きていく上でストレスと無縁な生活なんてないと思います。

暑い、寒いもストレスですね。
隣の部屋の生活音がうるさい!もストレスです。
家電の調子が悪くてうまく動かないのもストレス。
ネットでダウンロードが遅いだけでもストレスです。

 このような物質的なものや環境的なものはそれを改善すれば、
あっという間にストレスから解放されますね。
工夫次第でどうにかなるものです。(ならないものもありますが)

 心に忍び寄るストレス

仕事、人間関係、自分の内面のことなど、
どうすることもできないストレス。

これがとても厄介なものです。

先に述べた工夫次第でどうにかなるものは、
ストレスの原因がはっきりと目に見えてわかるものです。

の原因に対処すればいいのですから、
簡単にストレスフリーに近づけますね。

しかし人間関係や仕事などのストレスは、
その姿を巧みに隠しあなたの背後に回り込み攻撃のときを待っているのです。

決して一度には襲ってきません。
じわじわと忍び寄ってくるのです。

その攻撃もはっきりとそれとわかるものでは襲ってきません。

 なんとなく疲れがとれない。
なんとなく眠りが浅い。
なんとなくやる気が出ない。
なんとなくだるい。

なんとなく、なんとなく・・・

この積み重ねこそがストレスの作戦です。 

こんなことじゃ休めない

仕事をしていると「こんなことくらいで休めない」というセリフをよく使いますね。
「こんなこと」って、上記した「なんとなく」と同じことです。

もしあなたの後輩が、朝、電話で「なんとなくだるいので休みます」と言ってきたら?
「え?」と思わず聞き返しちゃいますよね。

本来なら有給が保証されているので休む権利はあるのです。
でも、急に休まれたら他の職員は大慌てになるのは
容易に想像ができますよね。

どのクラスから、誰が応援に入るの?
遅番はどうするの?
急に休むなんて本当に迷惑ね!!

 こうなることがわかっているので、
私たちはなんとなくの不調では休めなくなってしまうのですね。

ストレスは確実にあなたに近づいてきているのに。 

ストレスにやられた~私の場合~

私もストレスにやられてしまった一人です。
しかも恐ろしいことに、大きなストレスがなくなったと思ったその時に
最後の一撃が襲ってきたのです。

年長担任で毎日の物理的なストレスに加え、
園長からの過度のプレッシャーがありました。

ストレスがあることは十分わかっていましたので、
それを原動力にするくらいの気持ちで頑張っていました。

無事に卒園の日を迎え、やっとストレスからも園長からも解放されました。
その喜びは、大きな達成感とともに私の胸いっぱいに広がっていました。

 そして転勤。
勤は緊張しますが、もう5回目の転勤なのでそれ自体は重荷ではありません。

新しい園の仲間とも打ち解け始めた4月後半。

ストレスが最後の攻撃の斧をふりおろしたのです。

その瞬間から私は、吐き続けることになりました。
病院で点滴を打っても治らない。
薬は飲むことさえできない。
病院のベットの上でも横になることすらできないほど。
24時間48時間72時間・・・吐き気が止まらない。

私の戦いは5年以上そのくり返しです。

 

吐きながら色々な検査を(これが辛かった)受けましたが目立って悪いところはなく
医者も首をひねるばかり。

そしていつからか、「ストレス」という言葉が聞こえるようになってきました。 

それはいつのストレスなの?

私は口もきけない状態でしたが、
「ストレスじゃないかな?」という医者の言葉に必死に首を横に振っていました。
私はストレスから抜け出して、爽やかな気持ちでいたはずだからです。 

医者はこう告げました。
「ストレスは、それがなくなった後に症状が出てくるんだよ」と。 

それを聞いて、「あーあの日々が」と年長の一年間が頭をよぎりました。
「頑張って乗り切ったのに?いま?いまなの?」

 吐いて苦しいのか、ストレスに負けて悔しいのかよくわからない涙が止まりませんでした。

それは今も

実際「ストレスのせいか」とわかったとしても症状が軽くなることにはつながりませんでした。

心の中では「ストレス?違うよ」と思ってみたり
「やっぱりあの時のストレスか」と思ってみたり
気持ちも安定しませんでした。 

そしていつしか、
「吐いていること」「休んでいること」「迷惑かけていること」

それまでもが、ストレスになっていきました。 

結果私は退職。

今も訳のわからないこの病気が、
いつまた襲ってくるかという恐怖と戦っています。
 

そしてこれから

結局ストレスとのうまい付き合い方なんてないんだと思ってしまったのですが、
今落ち着いてその時を振り返って見ると
「ポイント」はいくつかあったのかな?と思えます。

 ・ストレスは働く原動力なんて言葉でごまかしていた
・身体のメンテナンスを怠っていた
・周りにSOSを出さなかった
・有給を申請したら「年長の担任が?この時期に?」
と却下されたが反論しなかった

 自分で立ち止まれたかもしれないポイントを、
スルーーっと通りすぎてきてしまっていたのですね。
 

今は、少しずつですが変わろうと思っています。

身内がカウンセラーになったので、カウンセリングを受けました。
足つぼマッサージに通い身体のバランスを整えています。
辛い時は「辛い」と訴えるようにしています。
「それおかしいでしょ?」と思ったらすぐに口に出して確認しています。

 やっつけない、付き合わない

ストレスにやられないためには
「やっつけよう」と思わないこと。
「うまく付き合っていけば」と思わないことが大切だと思います。

 実態のない黒い影はやっつけようがありません。
得体の知れない存在となんか仲良くしたくありません。 

ではどうしましょうか。 

それは「ストレス」を「そこにいるな」と認めることです。

「いる」と分かれば
「このストレスにやられそうなの」と誰かに言えます。
「これ以上近づくなーー」と叫ぶこともできます。
頑張らなきゃいけない時は無視することもできます。
リラックスオーラで遠ざけることもできます。 

ストレスに真正面から向き合わなくたっていいんです。
ましてや抱え込むなんてとんでもありません。 

なんとなくだるくて仕事行きたくないな、となる前に
万事整えて有給を頂いちゃいましょう。
(急な休みでなければ、休める時が絶対ありますよね。)

友達捕まえて延々と愚痴りましょう。
マッサージ行きましょう。
カラオケ行って歌いまくりましょう。 

「あーストレスがかかりそうだなー」とか
「ストレスが忍び寄ってくるなー」と思ったら
そこから逃げてもいいんです。
誰かに助けてもらってもいいんです。

 私は逃げるタイミングを逃し
「年長なんだから仕方ない」とストレスを受け入れてしまいました。
自分のことだからと、自分だけでどうにかしようと思いました。
時が経てば大丈夫と思いました。 

そして今
私の前には子どもの笑顔はありません。

これが現実です。 

まとめ

入院するほど体調を崩す前に、短くてもいいので休養を。
頑張って認められて走り切るより、誰かの支えをありがたく受けて。
これさえ乗り切ればという考えは捨てて、ゴールの先に崖があるかも。
「私は大変なんです」と訴える勇気を。

 ストレスには勝てないし
仲良くもなれない。 

これが私の答えです。

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