子どもの行動をそのまま言葉にして褒めよう
子どもたちが、食事の前にきちんと手を洗えた、「いただきます」が言えたとき、言葉にして褒めていますか?
残さずに全部食べられたとき、「ごちそうさま」が言えたときは、どうですか?
「○○ちゃん、ごはん食べる前にきちんと手を洗えたね」
「いただきますって言えたね」
「全部残さずに食べられたね~」
「ごちそうさまって言えたね」
「食器をきちんと戻せたね」
こんなふうに、子どもたちがしたことをそのまま言葉にしてみましょう。
子どもたちは、「褒められた」と嬉しくなり、次もきちんとその行動ができるようになっていきます。
「○○できたね、偉いね」とは言わなくていいのです。
ただ、その行動をそのまま言葉にしてあげることで、子どもたちは認められたと感じられます。
褒められて伸びるなんて言ったりしますが、本当にその通りですね。
人は誰かに褒められると嬉しくなります。
次はその人が見ていないところでも、同じように行動しようと思えるものですよね。
あいさつは言えた部分を認めてあげよう
「おはようございまーす」
子どもたちに元気よく挨拶をしたのに、なんだか元気のない声が返ってきたとき、「元気がないね、さぁもう一度」と言っていませんか?
子どもたちは家でも言われています。
「あいさつは?」
「もっと元気な声で」
残念ながら、これでは子どもたちはいつまで経っても元気に挨拶できません。
「声は小さかったけど、きちんと挨拶できたね」と出来た部分を認めてあげましょう。
子どもには、挨拶だって勇気がいることかもしれません。
せっかく挨拶したのに、「声が小さい」と否定されてしまっては、次に挨拶する勇気がなくなってしまいます。
不思議なもので、子どもたちは認められると、「大きな声で」なんて言われなくても、自然と大きな声であいさつできるようになるのです。自信がつくからですね。
まずは、子どもたちが出来たことを認めてあげましょう。
「おはよう」の挨拶に自信がつけば、次は「こんにちは」「さようなら」といろんな挨拶ができるようになっていきますよ。
まとめ
いかがでしたか?
大人はつい、子どもの「出来なかったこと」に目を向けがちです。
保育士のみなさんより、お母さんお父さんは自分の子どもにしっかり躾をしないとと思うあまり、「出来なかったこと」ばかりを指摘してしまっているかもしれませんね。
「声が小さかったよ」、「お母さんが言うまでありがとうって言えなかったね」
出来なかったことばかり言われても、子どもは出来るようにはならないということですね。
褒められた方が、もっと褒められたいと思い、子どもはたくさんのことが出来るようになるはずです。
子どもが出来たことは、小さなことでも褒めてあげましょう。