保育士の転職徹底ガイド【完全保存版】

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転職を考え始めた保育士さん、今の職場を辞めて転職したい、でもどのように転職活動を始めたらいいんだろう・・・と不安に思っていませんか?

この記事では、そんな初めての転職を考えている保育士さんの不安を解消するため、転職活動のはじめ方から履歴書や面接に進んだ際のポイントまで徹底解説しています。

これから転職活動を始める保育士さん、すでに転職活動中でこれから書類選考や面接が待っているという保育士さん必見です。ぜひ、転職活動に役立ててくださいね。

 

1.保育士の転職活動のはじめ方

さっそく転職活動を始めようという方、まずは転職活動のはじめ方から学びましょう。

仕事を辞めることは人生の大きな決断のひとつです。「あのとき転職して本当によかった」と思う方がいる一方で、「あの時に早まって辞めなければよかった」と後悔する方もいます。

思い立ったらすぐ行動というのも大切ですが、転職活動を始めるに当たって考えておくべきポイントをいっしょに整理していきましょう。

転職の時期や働き方をしっかりと検討したうえで転職活動を始めることをおすすめします。

 

1-1.保育士の転職時期の検討

まずは転職の時期を考えましょう。

保育士の求人が増え始めるのは秋頃からです。もっとも多くなるのは1月~3月です。
保育士さんは、一般的に年度が替わるタイミングでの転職を考える方が多いです。

結婚や子育てのための退職を含め、3月末に退職しようと考える保育士さんが保育園へ退職の意向を伝えるのが秋~年末にかけてです。
つまり、保育園側は毎年秋頃から来年度の保育士さん確保に向けて本格的に動き出すことになるのです。

また、自己分析から始まり内定獲得まで3ヶ月ほどを目安に見ることをおすすめします。

総合的に考えると、9月~11月頃に転職活動を始めるといいでしょう。
例えば、12月に内定を出しても実際の勤務は4月からでいいですよという条件の保育園は多いです。
4月入職に合わせて、転職活動開始を1月頃まで待つという必要はありません。

待機児童の多い地域では、保育士の求人は1年を通してなくなることは考えにくいため、もちろん他の時期でも転職をおすすめできないということではありません。

気を付けたいのは、待機児童の少ない地域で勤務を希望する場合や年度初めです。
4月~5月頃のような年度初めは保育園も保育士さんが充足した状態でスタートしている場合が多いため、求人は減少する傾向にあります。

また、在職中に転職活動をする方法と退職後に転職活動に集中する二つのパターンが考えられますね。
それぞれのメリット・デメリットをご説明します。

 

①在職中の転職活動

◆メリット

お在職中に転職活動をするメリットとして、収入面の心配が必要ないということがあります。
収入の心配がないということは、自分の納得のいく保育園へ入職するために妥協のない転職ができるということです。
時間と労力をかけて転職活動をするのですから、納得のいく転職ができるというのはとても重要なことですね。

 

◆デメリット

在職中は保育園の事務作業や行事の準備と並行して転職活動をすることになります。
保育士さんは子どもと接する保育時間の他に、事務作業や製作物など持ち帰り仕事がどうしても多いですよね。

そんな中、履歴書や面接の準備もしなければならないとなると、仕事に支障が出る場合もあります。
ご自身の仕事量と転職活動に使うエネルギーの配分はしっかり考えなければなりません。

 

②退職後の転職活動

◆メリット

退職してから転職活動をする場合は、毎日転職のために時間をとって集中して進めることができます。
また、面接が決まった際も仕事のスケジュールを気にせず、すぐに面接日程を設定することができますね。
そのため、在職中に転職活動をする場合に比べ、比較的短い期間で転職活動を終えることができるでしょう。

 

◆デメリット

収入が一時的に途絶えるため、急いで転職先を決めてしまう方がいます。
せっかく転職をするのですから、収入がないために妥協した転職になったということは決してないように気を付けましょう。

そのためには、在職中から貯金をして転職までの期間と必要なお金がどれくらいなのか計画的に準備しておくことが大切です。

 

最後に、短期の転職の繰り返しは、選考でマイナスに捉えられてしまうことがあります。
保育士不足ということもあり、1年~2年で転職する保育士さんは珍しくありません。
しかし、1年での転職を5回以上繰り返しているような方は採用担当者も良い印象は受けません。
採用しても、また1年で辞められてしまうのではと懸念してしまうのです。

もし、短期での転職を繰り返してしまっているけれど、今回こそは長く働きたいと強く思っているのであれば、書類選考でも面接でもその思いをしっかり伝えられるように準備しましょう。
あくまで参考ですが、目安としては勤続年数2年以上であれば採用担当者の不安も少ないようです。

転職活動をより有利に進めたいという方は、2年間は今の職場にとどまり経験年数を確保するというのもひとつの方法です。

 

1-2.保育士としての働き方を検討する

次に考えなければならないのが、保育士としての働き方です。

ここでは、これまで正社員として働いてきたあるいは今も働いている保育士さんが転職する場合という前提でお話をさせていただきます。

今後、どのように働くのかご自身の働き方をもう一度見直して考えてみてください。

保育士求人はこちらから

①正社員として働く

保育士が正社員で勤務する主なメリットは、安定して長く働くことができることです。
派遣や契約社員のように期間満了はないので、長い期間安心して働くことができます。

また、パートと比べるとボーナスがあり年収が高いこと、福利厚生が充実していることが挙げられます。
福利厚生とは、例えば社会保険や家賃手当て、育児休暇などのことです。
求人を選ぶ際には、保育園によって条件が異なりますから、しっかりチェックするように気を付けましょう。

複数の求人サイトを見る際は、月収と月給の意味の違いを理解しておくことも大切です。
月給と月収の意味の違いははっきりと分かっていない方が多いですが、実は大きな違いがあります。
月給は、基本給に諸手当を加算した1ヶ月単位で定められた賃金のことです。
基本給には残業手当や通勤手当のように、その月により変動するものは含みません。
この基本給に毎月必ず固定で支払われる役職手当等の諸手当を加算したものが月給です。

月収は、年収を12分割したものを指します。
年収は、ボーナスや毎月変動する諸手当も含めたものです。
つまり、同じ保育園の同じ条件であっても月給と月収の表記の違いにより金額が異なるのです。

単純に月給20万円と月収22万円の求人を比較して、月収22万円の保育園の方が高収入というわけではないので注意しましょう。

 

②パートとして働く

保育士がパートとして働く主なメリットは、正社員に比べて勤務時間が短く基本的に固定シフトであることです。

自分の働きやすい時間を選んで勤務できるので、結婚された保育士さんや子育て中の保育士さんにとって時間に余裕ができることは大きなメリットですね。

パート保育士の求人を選ぶ際の注意点としては、社会保険があるかどうか、仕事の範囲の確認の2点です。
働く時間により、社会保険に加入できるかどうか変わりますので、必ず確認しましょう。

また、仕事の範囲は保育園により大きく異なります。
パートでも連絡帳を書く、月案を作成する、日誌を提出するといった事務作業がある保育園とそうでない保育園があります。

事務作業の量は、残業や持ち帰り仕事量にも大きくかかわり負担の大きさが全く異なりますから、面接の際もしくは応募前に必ず確認しましょう。
パートだから仕事量が減ると思い込んでいて、働き始めてから認識が違っていたことが発覚すると転職成功とは言えない状況になってしまいます。

また、土曜日に行われることの多い、運動会やお遊戯会といった行事への参加もパートは参加しない園とパートでも参加する園があります。この点も確認しておきたいポイントです。

詳しくは、『主婦にオススメ パート保育士徹底解説』をお読みください。

 

③派遣として働く

保育士さんが派遣として働くメリットは希望する条件に見合う環境で働けることです。
派遣会社に登録すると、希望条件に合った求人を紹介してもらうことができます。

面接の調整や給与などの交渉の際、派遣会社が間に入ってくれるのもポイントです。

働き始めてからは、直接雇用に比べお休みを有給として申請しやすいこともメリットです。
また、何年も継続して働いた場合には時給引き上げの交渉も派遣会社の人へなら相談しやすいですよね。
実際に派遣会社の担当者へ相談して時給を引き上げてもらったという話も少なくありません。

派遣期間満了後、失業保険がすぐに受給できることもメリットです。
通常、自己都合などで退職した場合には3ヶ月経過後に支給されますが、派遣の場合は雇用主側の都合と見なされすぐに受給できるそうですよ。

デメリットとしては、ボーナスが期待できないことです。
パート保育士さんであっても、直接雇用の場合は意外にもボーナスを支給してくれる保育園は多いです。
しかし、派遣会社の場合にはボーナスをもらえないためその点はデメリットと言えます。

また、雇用期間が決まっているため契約の延長がなければ自分が働き続けたいと思っても、期間満了で退職せざるを得ないという点も考慮する必要があるでしょう。

 

1-3.働く施設を検討する

次に考えるのは働く施設についてです。保育士資格、幼稚園資格両方をもっている方は、保育園で働こうか幼稚園で働こうか悩む方もいるのではないでしょうか。

最近では幼保一体化が進み、両方の資格をもっている方もいらっしゃると思います。

どのような施設で働くかを考えましょう。

 

①保育園

◆認可保育園

認可保育園とは、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、国が定めた設置基準をクリアして都道府県知事に認可された施設です。

認可保育園は、運営費などの補助があるため、その補助金を人件費充て給料が無認可保育園と比べると高い傾向にあります。

また、国の制度による処遇改善加算の対象にもなりますので、給与アップにつながりやすくなります。

保育室の広さに基準があり、十分なスペースの中で保育できることもメリットです。

また、運営費の補助で保育に必要な絵本やおもちゃなど、備品や設備も整っているので、より良い環境で保育に携わることができるでしょう。

 

◆認証保育園

認証保育園とは、東京都が独自で定めている制度です。

認可保育園の設置基準を見ると、土地の少ない都心部での認可保育園設置は難しいため、東京都に合った認証基準を独自で設けているのです。

働くうえでの環境としては、認可と大きくは変わらず働きやすい環境が整っていると言えます。

 

◆認定こども園

認定こども園とは、幼稚園と保育園両方の要素を併せ持つ施設です。

教育・保育を一体的に行い、その両方の機能を備えるものとして都道府県から認定された施設です。
保護者が働いているいないにかかわらず、すべての0歳から5歳児が教育と保育両方を受けることができます。

つまり、保育士として発生するすべての業務に携わるためには、保育士資格だけではなく幼稚園教諭の資格も取得している必要があります。

必ずしも両方持っていなければ雇用しないというわけではありませんが、これから応募するのであれば両方の資格を持っている方が確実に有利です。

 

◆企業内保育園

企業内保育とは、企業が社員のために開設した保育園で行う保育のことです。

その企業で働く保護者の子どもだけを預かる場合と、地域の子どもも受け入れている場合の両方があります。

企業内保育園で働くメリットとしては、行事が少ないことが挙げられます。
保護者が同じ企業に勤めているため同時にお休みを取ることが難しく、保護者参加の運動会や遠足といった大きなイベントはないことが多いです。

そのため、土曜日に行事があって出勤しなければならないということが比較的少なく保育士さんにとっては嬉しいポイントですね。

 

◆病院内保育園

病院内保育とは、病院及び診療所に勤める医師・看護師の子どもを預かるための保育施設です。

勤務日は病院により異なりますが、中には24時間子どもを預かっている保育園もあります。
夜勤がある場合には夜勤手当・深夜手当がつきます。

勤務はシフト制のため、休日はシフトにより変わりますが、週休二日制を採用している園が多いです。

 

②その他の施設

保育士資格で働ける施設は保育園以外にも、「児童福祉施設」と呼ばれる複数の施設があります。

児童福祉施設とは、子どもと保護者の生活と自立を支援するための施設で、0歳~18歳までの子どもたちを預かります。例えば、乳児院や児童養護施設などがその一つです。

詳しくは、『保育士資格を活かせる仕事』をご覧ください。

 

2.保育士の転職情報

2-1.保育士の求人情報収集

それでは、さっそく求人情報の収集を始めましょう。

求人情報を集めるには、主に3つの方法があります。
紹介会社に紹介してもらう方法と自分で探す方法、説明会に参加する方法の3つです。

それぞれの特徴を知り、自分にあった求人の探し方を選びましょう。

 

①紹介会社に紹介してもらう

在職中に転職活動をする方、インターネットには求人が多くて何が自分にとっていいのか迷っている方に特におすすめの方法です。

紹介会社に登録すると、担当のコンサルタントがつき、電話等で転職活動をサポートしてくれます。
希望の条件をコンサルタントに伝えれば、あなたの希望に合った求人情報を紹介してくれます。

在職中で求人サイトをいくつも見て選ぶ時間がなかなかない方、求人サイトをいくつも見ていて結局どこがいいのかわからなくなってきたという方におすすめです。

紹介会社では、求人の紹介だけでなく、面接日程の調整や保育園へ聞きにくいことを代わりに聞いてくれるので転職活動のサポート役としてうまく活用するといいでしょう。
紹介会社の利用は、どの会社もすべて無料で利用ができます。
インターネットから会員登録をすることにより、申し込みが可能です。

 

◆保育の教科書求人版
http://hoikushi-kyujin.com/

保育園への丁寧なヒアリングから、募集条件だけでなく保育園の特徴を伝えるページが充実しています。
登録すると担当コンサルタントがつき、丁寧に対応してくれるので安心して転職活動が進められます。

◆保育のお仕事
http://www.hoiku-shigoto.com/

求人数が多いサイトです。
一つひとつの求人について、条件以外の情報は少ないですが、全国の保育園が掲載されています。

 

②自分で求人情報を探す

転職は人生の大きな決断の一つです。
ご自身で求人を一つひとつ確認し、希望する保育園を決めて応募したいという方は主に3つの方法があります。

インターネットで探す方法、ハローワークで紹介してもらう方法が主流です。
また、求人が見つからない場合やご自身で希望する保育園がある場合は保育園のホームページで採用情報をチェックする、あるいは直接問い合わせてみるのもいいでしょう。

◆インターネットで探す

求人サイトで求人情報を探す方法です。先程の紹介会社が求人サイトを運営していることも多いですよ。
希望する保育園を見つけて、紹介会社に問い合わせれば、その後の選考のサポートがあるので安心ですね。

もちろん、求人サイトから保育園へ直接応募できるサイトもあります。
その場合は、採用担当者当てにメールもしくは電話で連絡することになります。

メールの場合はフォーマットに入力することが主ですが、自由記入欄等で作成した文章は必ず見直し、確認したうえで送信しましょう。
電話の場合は、質問事項や確認事項を整理したうえで話す内容をまとめてから電話するようにしましょう。

 

◆ハローワークで探す

ハローワークで探す方法です。
ハローワークで仕事を探すメリットは、失業保険等の手続きと並行して進められ、一定の条件を満たせば早期就職手当を受け取ることもできます。

デメリットとしては、民間の紹介会社とは違い、新しい求人が出たとしてもハローワークの職員があなたに合った求人が出たことを連絡してくれることは基本的にないでしょう。
結局は自分でパソコンを使って、求人情報を探さなければなりません。

 

◆直接保育園へ問い合わせる

勤務を希望しているエリアで求人数が少ない場合、転職を希望している保育園が採用情報を出していない場合には、直接保育園へ問い合わせるのも良いでしょう。

特に保育士不足がそれほど深刻でない地域では、欠員が出ていてもすぐにハローワークに求人を出していない園長さんもいます。
保育園へ直接問い合わせても悪い印象にはなりませんから、電話で聞いてみるのもいいでしょう。

③説明会へ参加

保育士不足が深刻な地域では、自治体や民間企業が保育士さんのお仕事説明会を開催しています。

説明会では、お仕事に関する相談コーナーもありますから、説明会の日程を調べて説明会へ参加するのもいいですね。

 

2-2.保育士の転職先

保育士さんの転職先としては、他の保育園への転職と別業種への転職といった2つのパターンが考えられます。

しかし、もともと子どもが好きで保育士になった方が多く、下のグラフからもわかるように別業種へ一度転職してもやっぱり保育士の仕事が好きだと気付き保育業界へ戻ってくる方が多いです。

ここでは、保育園以外の転職先はどのような職種が人気なのかご紹介します。

 

①サービス業

サービス業の中でも、例えば子供服売り場、アミューズメント施設の社員など子どもたちと関わることの出来る仕事を選ぶ方が多いです。

子供服売り場では、子どもとのコミュニケーションは大切で保育士さんの経験を活かせるでしょう。
しかし、販売するからには売り場としてのノルマもあります。
服を買ってもらうためにどういう話し方がいいのかという販売への意識ということも必要になります。
それが負担になり、保育業界に戻ってくる方も多いですよ。

アミューズメント施設では、子どもとのコミュニケーション力は最大の強みになりますね。土日祝日の出勤が必然的に多いため、その点はよく検討する必要があります。

 

②事務職

保育士さんの転職先として人気の高い仕事の一つが事務のお仕事です。

企業内での資料作成や営業サポートなどの仕事を担当するもの、総務・人事・経理などの管理のお仕事、カスタマーサポートのお仕事があります。

月案などの作成でワードやエクセルを使う方もいらっしゃるとは思いますが、事務職としてお仕事するからにはある程度知識は身につけておかなければなりません。

 

3.履歴書を用意する

入職を希望する園が見つかったら、履歴書を用意しましょう。
履歴書は、転職先に自分の思いを伝える大切なものです。
採用担当者は、まず始めにあなたという人物を履歴書を頼りに判断します。

大切なのは、あなたの魅力をわかりやすく確実に伝えることです。
そして、この保育園で働きたいという強い思いを履歴書に書きましょう。

 

3-1.履歴書の書き方

ここでは、履歴書を作成する際の5つのポイントをご紹介します。

①丁寧に手書きで書く

パソコンで作成する方が早く作成できる、手書きの文字に自信がないからと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、履歴書は手書きで書きましょう。丁寧に作成した履歴書の方があなたの思いが伝わります。

黒インクのボールペン、もしくは万年筆で、丁寧な文字で書きましょう。
読みやすく、丁寧な文字で書けば、上手下手は関係ありません。

 

②できる限り全ての欄を記入する

記入欄に空欄が多いと、あなたの志望度が低いと受け取られる可能性があります。
どの項目も、書ける範囲ですべて記入するようにしましょう。

 

③自分の言葉で書く

採用担当者が知りたいのは、あなたの人柄です。
志望動機や自己PRがありきたりな文章では、あなたの想いが伝わりません。
自分の言葉で思いを伝えるように努力しましょう。

当然ですが、インターネットの定型文を書き写すようなことは決してしてはいけません。

 

④間違えた場合は書き直す

記入を間違えてしまった場合は、新しい履歴書にはじめから書き直しましょう。
修正液や修正テープを使うのは、相手に失礼ですよ。
もちろん、二重線での訂正も同様に良くありませんから、注意しましょう。

 

⑤最後に見直しをする

履歴書を書き終えたら、内容を見直し、誤字脱字がないかをチェックしましょう。
読み直してみると読みにくい文章、伝わりにくい文章ということもあります。
読む方の立場に立って、読みやすく要点のまとまった文章になっているか確認しましょう。

また、提出前には控えとしてコピーを1部とっておくことをおすすめします。
面接前に整理した内容を振りかえることができ、面接準備の際にも使えますよ。

記入例など詳しくは、『保育士が成功する、転職志望動機について』の記事をご覧ください。

 

3-2.職務経歴書の書き方

職務経歴書は、あなたがこれまでどのような経験をしてきて、応募先の保育園でその経験をどのように活かせるのかを採用担当者に伝えるためのものです。

 

①法人名や施設形態、園児数を記入する

保育園名だけでなく、法人名から正式名称できちんと記入するようにしましょう。
また、認可保育園や認定こども園、事業所内保育園などさまざまな施設形態があります。

施設形態と合わせて、園児数や従業員数も記入するとどれくらいの規模のところでどのような環境で働いていたのか担当者もイメージしやすいです。詳細を記入するようにしましょう。

 

②保育園での職務内容を記入する

職務内容は、何歳児の担当経験があるか、何人担当したことがあるのか詳細を記入します。
またリーダーや主任の経験がある場合はその年数も合わせて記入しましょう。

例えば、書類作成や行事の担当など特に頑張ったことを記入するのも良いでしょう。

 

4.保育士面接の心得

いよいよ面接ですね。面接は第一印象がもっとも大切です。

笑顔を忘れず、自然体で臨みたいですね。

採用担当者へはもちろん、会社内や保育園内ですれ違った際にはみなさんに明るくはっきりと挨拶するようにしましょう。

 

4-1.面接で見られるポイント

面接で採用担当者が見ている主なポイントをずばりお教えします。
それは、あなたの人柄、保育園との相性、経験の3点です。

そもそもなぜ面接という選考があるのか考えてみてください。

入職することになれば、これから長く一緒に働くことになるのです。
もしあなたが採用担当者の立場であれば、当然求職者がどのような人なのか、すでにいるメンバーとうまくコミュニケーションをとり、保育園に馴染めるのかは気になりますよね。

また、子どもとどのような接し方をする人なのか、保護者対応はこれまでどのような点に気を付けて行ってきたのかという点も気になるでしょう。

採用者の目線で考えてみると、面接で見られるポイントがわかり、実際の面接でも質問の意図を考えたうえでより良い回答が出来ると思いますよ。

 

①人柄

面接で緊張していても、意外と人柄は素直に伝わるものです。
緊張で笑顔が少なくならないように注意しましょう。

面接や見学時に見られるポイントをご紹介します。

・外見や立ち振る舞い、話し方は好印象か。

・自然な笑顔で話しているか。

・見学中の態度にも好感が持てるか。

・自分の言葉で話ができているか。社会人として適切な話し方か。

 

②保育園との相性

これから一緒に働くうえで保育園の雰囲気や考え方とマッチしているかは重要ですね。

あなたの保育への考え方を質問されることが予想されますので、何を重視しているかは明確に答えられるようにしておきましょう。

その際、園のホームページなどを見て事前に準備するのは良い心掛けですが、自分の考えとは違うことを話して入職後に園の方針が自分に合わないということがないように注意が必要です。

・保育に対する考え方、重視するポイントが園の方針と異なっていないか

・園の雰囲気や風土に合っているか

・今いるメンバーにうまく馴染んで働けそうか

 

③経験

採用担当者は、あなたのこれまでの経験やその経験に対する行動・考え方をもとに、実際に入職してもらった際にあなたが活躍できる人材なのかを見極めたいと考えています。

入職後の活躍をイメージしてもらえるよう、これまでの経験をより具体的に話しましょう。

・経験をもとに活躍してもらうことができるか。

・即戦力として保育を任せられるか。

・トラブルが起きた際にも問題なく対応できるか。

 

4-2.転職理由の伝え方

退職理由は、採用者側が一番気にするポイントです。

転職後本当に長く働いてくれるのか、今後どのようにあなたが保育園へ貢献してくれるのかをみる大事な判断基準になるからです。

そのため、例えば人間関係で悩み、前職の保育園を1年以内に辞めてしまった場合などは、少し注意が必要です。
正直に「周りの先生との人間関係がうまくいかなかった」と面接で答えてしまうと、「うちの保育園では上手くやっていけるだろうか?」「同じ理由でまた1年ほどで辞めてしまうのではないか」と不安にさせてしまいます。

人間関係に悩んだ場合でも、それを改善しようと努力した姿勢や以前勤めていた保育園では自分の努力ではどうしてもクリアできなかった理由を明確に伝えるといいでしょう。
転職先の保育園では、周りの先生とうまくコミュニケーションをとって連携した保育ができることをアピールすることが重要です。

例えば、子ども同士のトラブル、保護者とのトラブルに対し、どのように解決したのか、それによってどのように成長したのかを伝えるのも良いでしょう。

また、その経験を生かして転職先の保育園ではどのように貢献できるのかといったポイントをしっかりと伝えるようにしましょう。

面接での回答が不満や愚痴ばかりでは、採用担当者があなたを採用したいとは思いません。十分注意しましょう。

 

4-3.面接の服装とメイク

保育士さんが面接に挑む際に気になるのが服装とメイクですよね。

ここでは、面接に臨む際の基本の服装と好感度アップのメイクのポイントをご紹介します。
服装について特別な指定がない場合もあります。

企業の運営する保育園や大きな社会福祉法人の運営する保育園の選考は特に、スーツでの参加が原則と考えていいでしょう。
先方から特に指定がなければ、黒や紺、グレーの落ち着いた色のスーツで面接にいくことをおすすめします。
清潔感ある身だしなみは採用担当者にとって好印象になります。

スーツ以外の服装で行く場合でも、シンプルで好感の持てる服装を用意しましょう。
また、身だしなみとしてナチュラルなメイクをして臨むのが基本です。

ただし、濃い色のアイシャドウや派手な色の口紅、つけまつげなど華やかなメイクは悪印象になるので注意しましょう。あくまでも、健康的に見える自然なメイクを心掛けます。

◆ジャケット

黒・紺・グレーなど落ち着いた色のものを選びましょう。

しわがあると印象が悪くなりますから、事前にクリーニングに出すかアイロンをかけて清潔感のある状態で着るように注意が必要です。

【スカート・パンツ】

スカートでもパンツでも構いませんが、色はジャケット同様落ち着いたものを選びましょう。
スカートの丈は、膝丈を目安にします。スカートの丈が短すぎると、社会人としての常識に欠ける印象になります。パンツはある程度タイトで爽やかな印象のものが良いでしょう。

【ストッキング】

肌の色になるべく近いものを選びましょう。
伝線や汚れに備え予備を用意しておくことをおすすめします。

【シャツ・ブラウス】

装飾の少ない、シンプルなシャツもしくはブラウスが基本です。
色は白あるいは淡いパステルカラーを選びましょう。
肌の色が明るく見える色を選ぶと表情が明るく見えるので、おすすめです。

 

【パンプス】

黒の革パンプスが基本です。
かかとが減っていると足音が響く場合があるので、事前にチェックしておきましょう。

ピンヒールやエナメル素材などの華美なものは避けましょう。

 

5.保育士の転職体験談

①正社員保育士の転職(24歳女性/正社員/東京)

◆転職のきっかけは何ですか?

以前勤務していた保育園では、人間関係でとても苦労しました。先輩の機嫌をとるのも仕事の一つのようになり、精神的に負担が大きくなったことが一番の理由です。

まだ24歳なので正社員で転職し、次の園こそは長く勤めたいと思い、必ず見学に行き慎重に転職活動をしました。

 

◆どのような転職活動をしましたか?

転職活動は初めてだったので、自分より先に転職をした専門学校時代の友人に話を聞くところから始めました。友人が人材紹介サービスを利用して転職したことを聞き、インターネットから3社ほど登録しました。

そのうちの1社は担当コンサルタントが女性で話しやすい方だったのでその方へ相談することが増え、紹介してもらった求人も条件がよくそのまま選考に進み今の保育園へ転職することができました。

私の場合、働きながら転職先を探していたので、コンサルタントの方が自分の希望に合う保育園を探してくれたのはとても助かりましたね。

◆転職活動で工夫したことはありますか?

長く勤めたいと考えていたため、妥協せずに納得がいくまで転職活動をするようにしました。

例えば、条件や普段の保育園の様子など気になることは遠慮せずコンサルタントの方や面接の担当者に確認するようにしました。入社前に不安を一つひとつ潰せたことは良かったと思います。

それから、履歴書や面接では自分の言葉で転職後この保育園で働きたいという気持ちを素直に伝えるようにしました。その保育園の理念や園長先生についても、ホームページなどで情報収集し、しっかり調べたうえで面接に臨みました。

 

②パート保育士の転職(40歳女性/パート)

◆転職のきっかけは何ですか?

20代の頃は正社員保育士として都内の保育園で7年間勤務しました。

私は結婚を機に退職して、その後すぐに子どもも生まれ専業主婦として子育てをしてきました。子どもも大きくなり手が離れるようになってきたので、今回保育士の仕事にパートで復帰することを決めました。

 

◆どのような転職活動をしましたか?

はじめはハローワークに行ってみました。しかし、勤務時間帯の条件が合わずすぐに見つかりませんでした。
担当者からの連絡などがあるわけではないので、思うように転職活動を進められずにいました。

そこで、いくつか求人サイトへ登録したところ、すぐにコンサルタントの方から連絡を頂きました。
電話やメールでやり取りをしながら求人を紹介して頂くことができ、私にはこちらの方が合っていたと思います。
そのコンサルタントの方が、希望の勤務時間で雇用してもらえないか自宅周辺の保育園へ交渉してくださり、もともと求人票に載っていた時間から変えてもらって採用してもらうことが出来ました。

求人票を見て条件に合わないと諦めていましたので、本当に相談して見て良かったと思っています。

 

◆転職活動で工夫したことはありますか?

数社面接を受けたのですが、パートとして働くうえで仕事の範囲がどこまでになるのかは、面接で必ず質問するようにしました。

仕事内容の範囲は思っていた以上に保育園により異なっていたので、パートの保育士の仕事を探している方はこの点は必ず確認するべきだと思います。

 

③派遣保育士の転職(43歳女性/派遣)

◆転職のきっかけは何ですか?

もともとパート保育士として働いていたのですが、派遣として同じ職場で働いている職員から話を聞いて時給引き上げの交渉をしていることを知りました。

私は直接雇用だったため、多少ボーナスをもらうことも出来ていたので派遣保育士になるかどうか迷いましたが、有給申請もしやすいと聞き段々と気持ちが傾いていきました。

私の場合、保育園へ直接時給引き上げの交渉はしにくいですし、体調不良で休んでも有給を使うことが出来ず減給になっていました。

家族旅行などでお休みするときにも派遣会社への申請であれば気楽というのが同僚の派遣保育士の話で、羨ましく感じたというのがありましたね。

 

◆どんな転職活動をしましたか?

まずは派遣会社に登録し、担当の方と面談をして自分の希望に合うような求人をいくつか紹介してもらいました。
その中から2園に絞り、書類選考後に2園とも見学と面接にいきました。

両方から採用の意向を頂きましたが、見学して雰囲気のよかった保育園に決めました。

 

◆転職活動で工夫したことは?

それほど力を入れて転職活動していたわけではないですが、挙げるとすれば気になる求人を見つけたときにすぐに派遣会社の担当者へ連絡したことでしょうか。

保育園は募集状況の変化が激しいのでそこで迷っていたら、その募集が埋まってしまっていたかもしれません。転職活動は決断力とスピードも大切な気がしましたね。

 

6.まとめ

いかがでしたか。
初めて転職活動を始める保育士さん、少しは不安を取り除くことが出来ましたか?

まずは転職活動の計画を立て、自分に合った方法で転職先の保育園を探しましょう。

転職活動は人生の大きな決断の一つですよね。
後悔しないよう、自分の希望に合った保育園を探すことが大切です。

選考ではその思いをしっかり自分の言葉で伝えましょう。
この記事を読んでくださったみなさんが、保育士として輝ける職場に出会えるよう、心より願っております。

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