保育士のシフトとサービス残業

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みなさんの保育園ではシフト勤務があると思うのですが、
その勤務時間はしっかり守られていますか?

これが徹底されていないと、
勤務時間があっても、ないような状態になり、
早番で出勤しても早く帰れない状況やサービス残業になるのです。

私が主任保育士をしていた保育園ではシフトはこのように作成していました。
完全に改善されたのではないですが
意識を変えるだけで勤務時間を守って働く環境は作れると思います。

 13時間保育のシフト表作成

私が働いていた保育園は、
朝は7時から保育がはじまり、夜は20時まで保育をしていました。

そのため、朝は6時半からの勤務がはじまり、
夜は20時過ぎまで働かなくてはいけません。

そのためシフト作成にはとても神経を使いました。
一番悩むのは偏った勤務にならないようにすることです。
そのため私は、職員とも話し合ってこのようなシフトを作成していました。

 1年間のペアを作りシフトを作成

一年間同じ早番、遅番のペアを組んで保育を行いました。
このペアには例えば幼児クラスの担任と乳児クラスの担任といったように、
ペアを組んで早番遅番をしても、
仕事に支障のない組み合わせでペアを作りました。

 一週間交代制で平等になるように作成

偏った勤務にならないようにするために、
1週間サイクルで早番と遅番を回していました。
その月で一週間ごとの流れで行くと、
誰かだけ早番が多いとか、遅番が多いといった偏った勤務にならないのです。

もし、何か職員の都合でその日の早番や遅番が当たっていてもできない場合は、
職員同士で代わりを見つけて支障のないように交代をするように決めていました。

これを主任保育士が一人一人の都合に関与して
代わりを見つけるとなると大変なので
そこは責任をもってもらっていました。

  早番の保育士は時間通り早く帰れる環境にすること

保育士の勤務時間の中で、
特に早番の保育士は15時半に仕事が終わりますが、
保育園ではおやつの時間が終わるところで、
そして次に帰り支度をするところに入りますので、
15時半は忙しい時間帯ではないでしょうか?

そういった理由で早番の保育士は
時間通りに帰ることができないなんてことがないように、
職員同士がどのような体制で保育をしていくか
意識の持ち方で早番は時間通りに帰ることも可能なのです。

私が働いていた保育園では、
おやつの時間が終わると、パートのフリーの保育士さんが、
早番の保育士のいるクラスへ入り保育を代わることで、
その後の子供たちのおやつの後片付けや帰り支度を行っていました。

 残業代を何時間までつけられるのかハッキリ経営者と話をする

私は、保育園でありがちな、サービス残業をなくすようにしました。

ここで、残業代はいくらまで付くことができるのか?
残業ゼロだなんてありえないですから、
超過して働いた労働に対して賃金を払ってもらうように交渉をしました。
最初は超過勤務なんて当たり前。
超過して働くことは保育の質を上げるための勉強だ
とか言っていた園長でしたが、
しぶとく話をしていくうちに
8時間までは残業代をつけることができるという返事を頂きました。

時間外で働いても、保育園では残業をサービス残業として扱うのが
当たり前だという経営者の認識も変えていく必要があると思います。

勤務時間を徹底して変わった事

残業するのは当たり前だった勤務時間を、
きっちりと時間を守るように徹底すると、
これまで、風邪や体調を崩す職員が多かったのですが、
それがパタッとなくなりました。

そして、時間内で仕事をしようとする意識が高くなり、
無駄な話もなくなり、てきぱきと行うようになりました。
行事前の準備も極力時間内にはかどるようになり、
チームワークもよくなりました。

シフト作成から勤務時間をきっちり徹底するには
サービス残業をなくすことがまず大きな課題だと思います。
そして、残業代については、
当たり前にサービス残業をすることを当たり前ではないという事を、
現場の保育士は声に上げていかないと経営者である認識も変えられないですね。

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