「さぁ、お片付けの時間ですよ~!」
いきなり言われても、子どもたちはまだ遊んでいます。
なかなか片づけが進まず、困ってしまう経験ありますよね。
そこで、子どもたちが上手にお片付けできるようになる方法をご紹介します。
子どもたちの立場になって考えてみると、答えは意外とシンプルです。
お片付けは予告すべし
お片付けがなぜスムースに進まないか、考えたことはありますか?
お片付けの号令がいきなり掛けられるから、子どもたちはすぐにお片付けが出来ないんです。
とてもシンプルな答えですね。
子どもの立場からすると、いつも突然お片付けの号令がやってきます。
大人だって、楽しく食事していたのに、急に「今から閉店するので出てください」と言われたら、
「え、でももうちょっと・・・まだデザート食べていないのに」と思いますよね。
子どもも同じです。
ジグソーパズルをしていて、完成まであと10ピースだったのに。
おままごとをしていて、食事を盛り付けてこれからみんなに出すところだったのに。
だから、お片付けの予告をするんです!
「みんな、もうすぐお片付けの時間ですよ~」
2~3分前に伝えておくと、心の準備ができます。
ジグソーパズルやおままごとの盛り付けもスピードアップできるかもしれません。
最後に心置きなく遊んでおこうと、子どもなりに計画を立てて遊びを終わらせる方向に向かうことができるのです。
先程の大人の食事の例でも同じですね。
今日は21:00閉店ですと事前に聞いておけば、少し前から注文するものを調整したり、お店を出る準備ができますよね。
お片付けを嫌がったときには
お片付けの合図をすると、「え~~~」という声が聞こえてきました。
そんなときは、どうしますか?
子どもは、「お片付けしたくない」「もっと遊びたい」と思っているわけです。
無理やりお片付けを始めさせたところで、ダラダラと不満をもったままのお片付けになってしまいます。
ですから、そんなときは「じゃああと少しだけね」と言って、1~2分後に改めてお片付けの合図を出しましょう。
子どもたちは、先生が自分たちの願いを受け入れてくれたこと、「もっと遊びたい」という願いが叶ったことで、満足できます。
そうすると、今度は先生の言うことも聞こうと、素直にお片付けできるようになるのです。
2回目の号令でもお片付けを嫌がるときは、「もう少しね」とは言わないようにしましょう。
「さっきは先生がみんなの言うことを聞いたから、今度はみんなが先生の言うこと聞いてくれる番だよ」というと、たいていの子どもたちは素直にお片付けが出来るようになります。
まとめ
いかがでしたか?
お片付けの時間に、なかなか子どもが言うことを聞いてくれないと困っている保育士さん。
ぜひ、この2つのやり方を試してみてくださいね。
私たち大人は、つい子どもに言うことを聞かせようとしてしまいます。
少し子どもの立場で考えてみると、解決の糸口が見つかることは多いものですね。