ピアノを簡単に弾く方法 ~リトミックを楽しもう~

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突然ですが、「ピアノ」弾いていますか?
今、首を横に振ったあなた。
思わず戻るボタンを押そうと思ったあなた。
大丈夫です。
ちょっとの裏技で「ピアノ」と友達のように仲良くなれる技を伝授しますよ。

リトミックを楽しむ為に

今回の技は、主に「リトミック」を楽しむ為に使ってみて欲しいと思います。
リトミックとは【全身を使って音楽を楽しむ遊び】です。
広いくくりで考えると、手遊びもリトミックと言えるかもしれませんね。

でも今回は「ピアノ」を使って全身で楽しむリトミックのために考えていきましょう。

リトミックの基本は、音を聞いてすぐに反応することにあります。
リズム、テンポ、音の高低、の他に子どもとルールを作ることもできます。
色々な音のバリエーションを作る為に、ピアノの生演奏が必要です。

右手はなんとか弾けますか?

保育士になる為に必死にピアノを練習した方がほとんどだと思います。
私が出会った先生たちは「右手だけならなんとか」という人が多くいました。

なんとかでも右手でメロディーが弾けるのなら、ゴールはすぐそこです。
簡単な左手の付け方を覚えちゃいましょう。

楽譜さんさようなら

リトミックに限っていうと、弾く時に楽譜は、いりません。
ただ、少しの準備が必要です。

楽譜なしで、右手で弾ける曲をいくつか挙げてください。
ちゅうりっぷ、ぞうさん、ちょうちょう、どんぐりコロコロ。
まだありますか?

次にその弾ける曲の楽譜を探します。
この時【コード】がついているものを探しましょう。

コードとは小節の上にある、C、F、などのアルファベットです。
コードがない楽譜もありますので、いろんな人に借りて探して見てください。

インターネットを探すのもありです。
楽譜が見つかったら、準備を始めますよ。

コードの説明

コードは和音を表します。
でも今は和音はいりません。
アルファベットがドレミに対応していることを知りましょう。

ドレミファソラシドは、C D E F G A B Cと対応しています。
つまり 、Cとあったらそれは ドのこと、Gとあったらソのことです。

思いっきり初級編

ちょうちょうの歌を例に説明します。
まず紙に歌詞を書いてください。

次に小節の上にあるアルファベットを見ます。

1小節目の上には Cと書いてあります。
先ほどの対応を見るとCは、ドです。
「ちょうちょう」の下にドと書いてください。

2小節目、おっと!
私の楽譜にはG7とあります。

はい慌てず騒がず、数字は無視してください。
Gは、ソですので、二つ目の「ちょうちょう」の下にはソと書きます。

この調子で書き進めます。
アルファベットがないところは、その前の小説と同じという意味です。

一小節ごとに書いていくと、左手は「ドソドドドソドドソソドドドソドド」になりました。
この音を小節の頭に合わせてポーンと弾くだけです。

始めは右手を弾かないで、歌いながら左の音を叩いて見ましょう。
わー。弾き語りができましたね。

この調子で右手が弾ける曲の伴奏を
一小節一つの音に変えてしまいましょう。

右も楽譜がないと弾けないという人は、歌詞ではなく右手部分を「ソミミ」と書いてももちろんOKですよ。
小節の区切りをわかりやすく書きましょう。

ちょっぴり弾ける初級編

楽譜の作り方は同じですが、もう少し弾きたいという方は次のステップです。
コードは和音という話をしました。

Cは「ドミソ」の和音です。
Dは「レファ(#)ラ」です。

ここには全てをかけないので、コードをインターネットなどで調べてみてください。
(ピアノ コード と検索すると出て来ますよ)

さて、ここからが技です。
Cが「ドミソ」とわかったら、この音をどう組み合わせても伴奏になるのです。

・3つ同時に小節の頭で弾く。(4拍子の1拍目)
・その和音を4拍子の1拍目と3拍目で弾く。
・和音を分解して「ドソミソ」と4つの音にする。
・1拍目は「ド」、2,3,4拍目は「ミソ」を同時に弾く。

ドミソの音がわかっただけでこんなにバリエーションが増えます。
バリエーションが増えるとリトミックで色々な弾き方ができるので、ぜひ挑戦して見てください。
自分がわかりやすいように、右手に対応して書き写していきましょう。

さぁ! リトミックだ

弾ける曲がいくつか増えたら、リトミックに挑戦です。
私のいつもの流れをあげてみます。

歩く(準備運動を兼ねる)→早歩き→歩く→早歩き→カミナリ(鍵盤を適当に叩くと床にうつ伏せでおへそを隠す)
→歩く→早歩き→歩く→カエルとび→歩く→蝶々(ひらひら舞う)→花にとまる
→歩く→早歩き→軽く走る→カミナリ→歩く→カミナリ→歩く→カミナリ(立つと同時にカミナリにすると大盛り上がりです。フェイント遊びです)
→カミナリで床に寝たままお昼寝(休憩)
→床をゴロゴロ転がる→歩く→早歩き→歩く→ぞうさん(ノッシノッシ)→歩く→ありさん(四つ這いなど自由)→歩く

わかりますか?
歩くテンポと早歩きのテンポを聞き分ける。
曲に合わせた動物になる。
大きな不協和音で床にうつ伏せる。
など、子どもたちがピアノの音を聞き分けて自分から動くのです。

動物のところはその曲でなくても構いませんよ。
低ーい音でどーんどーんと弾くとゾウさんな感じがします。

高い音で優しく弾くと蝶々な感じです。
大事なのは、早いのか遅いのか歩くのかがはっきり伝わることです。
カミナリのフェイントも、子どもたちが一斉にずっこけるので私も子どもたちも大笑いです。

基本に付け足していく

●年長などはここにピアノが「ジャーン」となった数を聞いてグループになる遊びも加えます。

3回なったら3人組。
組ができたらナベナベ底抜けをします。

5人くらいになると難しくてこんがらがります(^0^)
歩く→ナベナベ底抜け→歩く、のように組み込みます。

●ピアノを弾くのを急にやめてストップするのも面白いです。
その時の格好のまま止まるのは高度なバージョンです。

●ストップの後、ピアノが聞こえるか聞こえないかくらいで弾いて抜き足差し足忍び足もできます。
集中力が必要ですね。

あなたのアイデアで色々と試してみてください。

注意点

実はリトミック中は、衝突が多くなったりします。
慣れないうちは走らせてはいけません。(早歩きにする)
移動の時は同じ方向に流れを作ります。

また、ピアノを弾いていると全体が見えないので必ず複数の保育士で行います。
部屋も広いホールなどを使いましょう。
思った以上の運動量ですので、動きの中に休憩ポイントを作りましょう。
冬外は寒いけれど、リトミックの後は大汗をかいている子もいます。

もしもあなたが、ピアノが嫌いでリトミックを避けているとしたらとても勿体無いです。
左手は指一本でも曲が弾けますし、弾ける曲だけで構成を考えればいいのです。
速く弾く、遅く弾くのルールを忘れずに練習してみてくださいね。

最後に余談ですが、トトロのさんぽの曲は弾けるととても役にたちます。
これを聞くと小さい子でもトコトコ行進し始めます。
今回お知らせした技でぜひ覚えてください。

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