おいしいものだ~いすき!―食への興味をもつ子に育てる―

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「三つ子の魂百まで」ではありませんが、
その人の味覚を決定してしまうのも幼児期といわれています。

たくさん「おいしい」「楽しい」経験をさせて、
食に興味をもつ子に育てるにはどうしたらよいのでしょうか?

パーティは皆楽しい

「ハレの日」と「ケの日」

昔はお祭りや行事などの「ハレの日」には、
人が集いごちそうが並び、日常のときは「ケの日」とし、
質素な食事の毎日であったといわれます。

巻き寿司や、ケーキなど、あまりごちそうばかりが毎日食卓に乗ると、
子どもたちからも、「これ食べたーい」が出てきません。

ごちそうをごちそうと感じるためにも、
ふだんの食事は基本の体が求める食事を優先し、
お誕生日には大好きなメニューや、
行事のある日には由来にちなんだメニューといったように、
食生活にもめりはりをつけることが大切です。

豊かに食が選べる時代になったからこそ、
そんなことを意識して生活することが
ごちそうを楽しむ秘けつになるなんて、
ぜいたくできてもよいことばかりとはいえませんね。

パーティを楽しもう

だいたいどこの園でも、クリスマスは定番になりつつある行事ですね。

まずパーティーの成功の秘けつは、

いつ、どこで、メンバーと人数、テーマをしっかり考えることです。
そして、どこかにサプライズ(びっくり)を入れましょう。

サンタが登場する、でもいいですし、
チキンを切ったら中から何か出てきた、でもいいです。

思い出に残るサプライズを考えてみましょう。

次にメニューを考えます。

なるべく得意なメニューやパーティーのテーマに合わせるとよいでしょう。
大皿に盛って、みんなで取り分けるなど、
毎日の生活とは違う工夫を取り入れてみましょう。

子どもは形に興味をもつので、食べやすく一口サイズにしてピックに刺したり、
星型で型抜きしたりするのもおすすめです。

そして、せっかくのパーティーならテーマに合わせて
招待状を作るのも、盛り上がりそうですね。

園の中であれば、クラスごとに招待状の交換をしたり、
クラス半分の人数でチームを作り、交換し合ったり、
保護者あてに作成したりと、
だんだん慣れてくるとパーティーの当日よりも、準備のほうが楽しくなりますよ。

おとなも大好きパーティー

子どもの前でおとなが「食べるってこんなに楽しいのよ」「こうやって楽しむのよ」
と、伝えてみませんか?

パパママが楽しんでいるときは、
子どもたちから自然と笑顔がたくさん出ています。

親が仕事で忙しく、食事を一緒に楽しく食べるという何げないことが、
なかなかできない現代の毎日になってはいますが、
家族そろった週末やイベントのある月には、とびっきりのパーティーで楽しみましょう。

アイデア次第でいろいろなパーティーができます。
子供たちと一緒に考えるのもまたひとつの楽しみになりますね。

食べるって楽しい

「五感、体験、実践」

五感を使って体験し、感動するという経験が
どれだけ大切かということを最近改めてよく思います。

若い世代にペットボトルのお茶がはやっています。
確かに手軽で外出の際には便利なのですが、
お茶本来のおいしさは、きゅうすでいれたときの味、香りにはかないません。
またお茶はいれる工程が楽しく、
ゆっくりと蒸らし待つ時間がおいしさの感動を2倍にします。
これはペットボトルでは味わえません。

このような感動の経験が、人生を楽しく心豊かに暮らせるような気がします。
忙しい日々の中にちょっとしたこの感動があると、うれしいですよね。

五感も意識して感じていないと、感覚が鈍ってしまいます。
おとなも子どもも食についてもう少し意識して取り組み、
五感の体験の場を増やす必要があるかもしれません。

「味覚・聴覚・触覚・嗅覚・視覚」の五感で味わって、
おいしさを感じてみましょう。
季節の旬を意識して感じるのもおすすめですよ。

継続、愛情、意識

「続ける」と口で言うのは簡単ですが、
なかなか行動に起こすのは難しいものですね。

毎回の食事の積み重ねでゆっくりと髪の毛や肌を作っていきます。
また生きるために食べるのですが、
それだけではなく、楽しく食べておいしく味わい、
感動することで幸福感につながり心を育てます。

毎回の食事のなかで、
自分の体の中に入れるものについて、
少し意識して考えてみることも大切かもしれません。

そんな体験を自分の家族のためにも愛情をもって接し、
ちょっと意識して続けてみましょう。

食育は特に難しいものではありません。
ぜひ身近なところから意識して取り組んでみてくださいね!
「これなら続けられそうだ」というものをまずは見つけてみましょう。

私たちおとなが「食べるって楽しいよ」を実践して、
食べることができる幸せや感動を子どもたちに伝えていきたいものです。

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