みんなで楽しくクッキング


子どもたちはお手伝いが大好きです。
おとながやってしまったほうがスムーズに進む配膳ですが、
簡単な食事の準備や片づけから参加させることにより、基本的な生活力が身についていきます。

 調理の準備と楽しさ

 調理、料理じょうずのコツとは段取りがよいということだと思います。

料理のうまい人は段取りがよく、
時間配分を考慮しながら、
余り物でおいしく作ってしまいます。

段取りが悪いと、同じ時間をかけても1品しかできなかったとか、
ごはんを炊くのを忘れた、などたいへんなことになります。

料理保育をする目的として、
子どもたちが物事をどうすすめていくと効率がよいかを考えたり、
グループでの作成のときに、
ひとつの工程を友達と半分ずつやるなどの
譲り合うコミュニケーションが生まれたりなどの、
段取り力や生活力を養うことができる大きな体験となることがあげられます。

みんなで楽しく料理を作るという体験は、
食に興味関心をもつなど、
好き嫌いの克服につながるきっかけにもなります。 

それには大人の誘導と準備が大切です。
まず子どもの年齢を考え、どの作業ができるか工程を考え、
楽しみを与えるメニューを考えます。

この準備がたいへんですが、楽しくできるこつでもあります。

そしてメニューが決まれば食材の用意です。

なるべく旬の食材や地場産を意識して用意しましょう。
その際、野菜だったら泥つき、葉つき、皮つき、
魚であれば頭つきで用意して本来の姿を見せる、
ということがポイントになります。

初めてクッキングの注意点1

●子どもたちに伝える『危険のお約束』●

包丁のお約束三つ

1 刃は触らない
2 包丁のお休みの場所
3 手はネコの手(指を出さない) 

火元の注意

1 コンロには触らない
2 熱い物に触ったら氷水で冷やす 

 ⓵包丁によるけが
②火や熱によるやけど

というふたつの危険の確認が必要です。
いやな思いをしたり、怒られてしまったりすると興味を失いますので、
このふたつだけは最初にきちんと説明して、注意点をしっかりと伝えます。 

みんなで楽しく開催するために、
子どもたちと危険のお約束の儀式を交わしておきましょう。
おとなが真剣に伝えると子どもなりに受けとめてくれます。

この注意にしっかりと気を配りさえすれば、
おとなが手を出さなくても立派に料理ができあがっていきます。

 初めてクッキングの注意点2

●安定した調理態勢を整える●
安定した調理台を設置しましょう(ガタガタしない、ビニールクロスなどかける)。
子どものおへその位置がまな板の中央にきて、
腕を直角にしてテーブルにちょうど置ける高さになるよう、
踏み台などを用意して、調節しましょう。 

また、初めての包丁で緊張して、
すごく肩に力が入ってしまう子どもは、
まず肩の力を抜いてリラックスさせてから実習しましょう。

 また興奮してふざけてしまう子どもは、
包丁を持っている手の横におとなが入り、危険を最小限にします。

完成後は、どの子もできばえに満足そうで、
なんだかすごい時間を過ごしたような顔をしています。

これが調理体験のすごさなのだと、いつも思います。

子どものなぜ?どうして?

調理すると、色や形などさまざまな変化がおこります。

そこを見逃さずに「色が変わったよ」「溶けてなくなっちゃったよ」「固まったよ」と、
”なぜ?””どうして?”を引き出す言葉をかけてあげましょう。

調理化学の不思議は、やがて理科の実験の楽しさにつながるでしょう。
それに調理途中の味の変化も体験させてあげると、
味覚にもつながりますし、
おいしくなっていく過程が体験できて、記憶に残ります。

野菜は生でも食べることができるので、
カボチャの薄い生のスライス、レンジで蒸したもの、
甘く味つけしたもの、と食べ比べていくと、
調理するとおいしく食べられることが実感できます。

もちろん、子どもの”どうして?”に答えることも大切です。

幼児の理解力と答えをつなげる難しさもありますが、
「料理をすると〇〇(素材名)がおいしい◻️◻️(献立名)になるんだよ」
とできあがった料理を見せることも配慮のひとつです。

食材から料理へ、というドラマティックな展開に
自分の手が加わっているのですから、おとなだって楽しいですよね。

コミュニケーションがなかなかとれなかった子どもでも、
調理体験後には共通の話題から少しずつ心の扉が開いていきます。

そして、できあがったものを均等にみんなで分けて食べると
おいしいということも伝えましょう。

盛りつけ、配膳から周りの友達への配慮を学ぶことも
大切なことです。

試食の際は「〇〇ちゃんの作った▲▲は、とってもおいしいよ」
と声をかけてあげてください。
この言葉が印象に残り、継続の気持ち、
「楽しかった」につながる最後の締めとなるでしょう。

 調理内容の年齢ごとの目安

3〜4歳くらいから定期的に調理に携わっていれば、
5〜6歳になるころには、十分にごはん、おかず、汁物くらいは作れるようになっています。

年間で何回くらい調理の時間がつくれるのか?それにより目標が変わってきます。

3〜4歳は水遊び程度、野菜を洗ったり、型で抜いたり、
混ぜたり、ちぎったり、手が道具になります。
形や色に興味をもちます。

4〜5歳はおとなといっしょに、初めて包丁を持ってみるのもよいでしょう。

5〜6歳になったら、調理化学の変化など観察しながら手順をすすめ、
栄養や腸の長さ、消化吸収とからめて指導しましょう。

 お料理って楽しい

調理の食材から料理へとできあがる楽しさがわかると、
お手伝いが楽しくなるようです。

調理中に子どもたちと話をしていると
「ほんとうはもっといろんなの作りたいんだ」
など本音がぽろりと出てきます。

子どもたちは楽しいお手伝いが大好きなのです。
簡単な作業からどんどん食に触れ、
食に関心をもってもらいたいものですね。
食への関心は、きっと食べる意欲へとつながることでしょう。

自分で作った料理を試食すると
「嫌いな食べ物が入っていてもおいしい」とみんなぺろりと食べてしまいます。

また「おとうさんや、来られなかった妹や弟のために、おみやげにしたい」
とパンやピザなどは少し残す子もいます。

 だれかのために作ってあげたい。

調理するということはそんな楽しさもあるようです。
そんな心のこもった料理は、
多少形が大小あっても愛情のエッセンスが入り、
とてもおいしいのです。

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