保育園の離乳食~お母さんの理解をすすめよう~

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保育園での離乳食への対応。
レトルトしか食べていない家庭もあれば、家庭の離乳食の味付けが濃く園の離乳食を食べないなんてケースもあります。
保育園での離乳食対応では、お母さんにうまく伝えられないという悩みも聞かれます。

 

離乳食は保育園におまかせ?

離乳食は保育園におまかせしますというお母さんがいます。
園と家庭の離乳食が違うので進め方に悩むという初心者ママもいますよね。
こういうとき、保育士としてどう対応したらいいのでしょう?

「園におまかせします」という言葉の裏に、何が隠されているのかを考えてみましょう。
面倒だから?
大切な子どものことですから、そんなわけはありません。
初めてのお子さんの場合、「どうしていいのかわからない」というお母さんも多いのです。
その結果、保育士さんは慣れているだろうし、栄養士さんもいるから「園にお任せします」となるのです。

ですから、お母さんを責めるような言葉をかけたり、理想論で話すことはやめましょう。
お母さんの「わからない、不安な気持ち」をまず受け止めてあげることが大切です。

 

離乳食説明会を開いてみよう

初めての子育て、ほとんど知識のない離乳食、不安があるのは当然です。
本で見たり、話を聞くだけでは十分に理解できないことも多いですよね。
そこで、保育園で「離乳食説明会」を開いてみましょう。

その中で、早期に卵や牛乳を与えてはいけないことなども伝えます。
実際に作るところを見てもらう、味見をしてもらうというのも良いですね。
離乳食への関心も増し、お母さんたちの理解が進みます。

このとき、レトルトの離乳食を完全否定しないようにしましょう。
もちろん、手作りの離乳食に越したことはありません。
しかし、「すべて手づくり」を押し付けてしまうとお母さんのプレッシャーや負担が強くなります。

忙しい時には1品ぐらいは市販のベビーフードを使うことも悪くないと伝えてあげましょう。
また、大人の食事から取り分けて簡単にアレンジする方法を紹介するのもおすすめです。

このように、保育士や栄養士、調理師が一体となって保育園で具体的にお話してみましょう。
きっと、お母さんと園のすれ違いも次第に小さくなっていくと思いますよ。

 

 

乳児期に与えない方がいい食べ物

最後に、乳児期には与えない方がいい食べ物の一例をご紹介します。
初心者ママに質問されたときには、ぜひ思い出して教えてあげてくださいね。

 

  • ジュース・炭酸飲料
    糖分が多いので飲ませない方がいいです。
    添加物のブドウ糖液糖がたくさん含まれています。
  • ファストフード
    ハンバーガーやフライドポテトは油分、塩分が多いです。
    乳児にはおすすめできません。
  • スナック菓子
    塩分・油分が多く、旨味も添加されているので、子どもがすぐに好きになる味です。
    食べもの本来の味がわからなくなってしまうので、食べさせないほうがよいでしょう。
  • こんにゃくゼリー
    スルッと飲み込めてしまうので、のどに詰まらせる危険があります。
    幼児期になっても十分注意して食べさせてあげましょう。
  • コーヒー・紅茶・緑茶
    カフェインが含まれているので乳児には控えましょう。
    3歳くらいから、牛乳を入れた甘い紅茶を飲むくらいならいいかもしれませんね。
  • チョコレート・アイスクリーム
    糖分が多く高カロリーなので、乳児には与えないようにしましょう。
  • 香辛料
    離乳期には使わないほうがいいでしょう。
    離乳食後期でも、カレー粉はほんの少量を風味付け程度にしましょう。
    また、与えるときはよく加熱してひとさじずつ食べさせてあげましょう。
  • はちみつ
    はちみつは健康に良さそうに思いがちです。
    しかし、抵抗力の弱い赤ちゃんは、はちみつに含まれるボツリヌス菌で乳児ボツリヌス症を発症するする恐れがあります。
    満1歳を過ぎるまで、はちみつは与えないようにしましょう。
  • さといも
    アナフィラキシーを起こした事例があります。
    後期食になってから。ぬめりを落として、よく加熱して少量から与えましょう。
  • マヨネーズ・ケチャップ
    そのままつけたり、かけたりは、1歳半くらいからがいいですね。
    味が濃いのでつけすぎには注意が必要です。
    少量調理に使用するなら、よく火を通して中期食からOKです。
    ただし、卵アレルギーの心配のある場合は、マヨネーズは要注意です。

 

いかがでしたか?
保育園での離乳食、お母さんの理解をすすめて家庭とうまく連携がとれるといいですね。
まずは初心者ママの不安な気持ちをくみ取って、話をすることが大切です。

 

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