転職活動をするうえで、履歴書の作成と志望動機をまとめることは必須ですよね。
履歴書に何を書けば良いか、志望動機は何を話したら良いか、悩んでいませんか。
今回は転職者成功者にサポートをしていただき、履歴書の作成、志望動機のポイントを聞いてみました!
是非、ご参考にしてください。
目次
1 転職志望動機のポイント
志望動機は、過去のキャリアやチャレンジする職位により異なります。
例文を参考に、採用の第一関門を突破してください。
1-1 書くべき4つのポイント
①子どもや保育に対する姿勢
子どもが大好きで、大切な発達段階である子どもの成長の手助けをする仕事にやりがいを感じることができるという仕事に対する意気込みを書きます。
また、どんな保育士になりたいか、子どもにどのように接していきたいか、という点について具体的に書くと良いです。
自分の体験談は、印象付けられます。
②この園を志望する理由
保育園、園長の方針が自分の保育に対する考え方と一致する、
また園児が楽しく遊んでいる姿を見て、この園で働いてみたいと思った、などです。
③ 体力自慢
保育士は体力が必要な仕事です。
保育園は体力的な面で、仕事が続くかどうか心配しています。
前職で体力的に問題がなかった、まったに風邪などの病気にかからないことをアピールしましょう。
④自分の言葉で書く
大切なのは、自分の言葉です。
あなただけの、オリジナルの言葉は、保育園に届きます。
1-2 書いてはいけない4つの注意点
①人間関係
園長、先輩と合わなかった、このような理由で退職する人は多くいますが、履歴書に書いてはいけません。
入園しても、人間関係を理由にトラブルを起こすかもしれないと思われる可能もあります。
② 給料が低い
前職の給料が低いことは、書かないほうがいいです。
各保育園の給料は、大きく変わりません。
また、他に給料が高い保育園が見つかったら、すぐ辞めそうと思われます。
③ 体調不良
体調不良のため退職と、だけ書くのは避けましょう。
また、病気が完治したことをはっきり書く必要があります。
④転居
転居による退職は、事実を書いていいです。
しかし、志望動機が自宅から近いから、とだけしか書かなかった場合、動機にかけます。
2転職志望動機の例文
志望動機は、採用担当者の心をつかむ必要があります。
是非、参考にしてください。
2-1 現役保育士-例文
現役保育士は、現状を活かした内容を書くと良いです。
例1
子どもたちと、じっくり向き合える保育を望んでいましたが。前職ではそれを実践することができませんでした。
園長の方針を理解し、自分の考え方を共有したくて、何度か話し合いを行いましたが、
状況はかわりません。
貴園は少人数定員の保育園であることから、園児一人ひとりに寄り添った保育が行える環境だと感じ、志望しました。 私は子どもの笑顔が大好きです。
子どもの健やかな成長に携わることのできる、魅力ある保育士の仕事に就きたいと希望しています。
例2
私は、子供が健やかに、のびのび生活出来るよう努め、
親御さんが、安心して預けられるようにしたい、という想いがあります。
貴園では、7時から21時までの長時間の保育が可能であるという点と、
一日のほとんどを保育園で生活する子供に対し、じっくりと保育に当たれるという点で、私の想いと合致しておりましたので志望いたしました。
例3
私が貴園を志望致しましたのは、実際に運動場で遊ぶ子どもたちと先生を拝見し、私が望んでいる園の雰囲気だと感じたからです。
運動場で遊んでいる子どもたちが、とてものびのびとしており、園の環境の良さがはっきりとわかりました。 その環境を作っているのは先生方であり、子どもたちと一緒に走り回りながらも、しっかりと目を配っている様子が外からでもよくわかり、私も貴園の先輩方を見習いながら、この園で保育を勉強したいと思いました。
子どもたちが安全にのびのびと過ごせる環境が作れる保育士を目指していきたいと思います。
2-2 ブランクがある方-例文
ブランクがあって、保育士とて再就職を希望する場合は、なぜ再度、保育士として復帰しようと思ったのかを書くといいです。
例1
10年間●●保育園で保育士をしておりましたが、出産を期に退職しました。
私が初めて担任をした子供たちが、今年中学3年生になるのですが、今でも年賀状やメールをくれて、先生と慕ってくれている姿を見て、この職業の素晴らしさをあらためて感じ、再度保育士として仕事がしたいと強く思い、応募いたしました。
例2
7年のブランクを経て、もう一度保育士として働きたいと思うようになりました。
そのきっかけは、幼稚園に子どものお迎えに行った時に、やはり子供は可愛い、お世話したい、一緒に遊びたい、と思ったからです。
また、大切な成長段階である、子どもの発育の手助けをする仕事にやりがいを感じることができる、かつ子育ての経験を生かせると思いましたので志望しました。
2-3 他業界の方-例文
他業界の方は、子供の世話が得意など、未経験をカバーできる内容を書くと良いです。
例1
昔から人と関わる仕事に付きたいとずっと思っていました。 また、子どもが大好きで、以前から近所の子どもの世話をしてきました。 昨今、社会問題として保育士不足や保育園の空き待ちが、ニュースで取り上げられています。
私は、この問題に悩む親御さんを助けられたらと思い、貴社を志望させていただきました。貴社では託児施設が利用できるということも一児の母として安心して働くことができますので、主人からも賛同してもらっております。
例2
保育補助という形で働きながら、保育について勉強し、資格を取得することができると知り、是非挑戦したいと思いました。 小中高とバレーボール部をしており、また飲食店で立ち仕事をしていたため、体力には自信があります。
6年間勤めた飲食店では、お客様に丁寧に接客をし、笑顔を忘れずコミュニケーションを大切にしてまいりました。 貴園では2012年より、ゼロ歳児の保育の受け入れをはじめているということで、社会的にも必要とされている保育園であると認識しております。
是非そのような環境で働き、勉強し、資格取得を目指したいと思い、志望いたしました。何卒よろしくお願いいたします。
例3
私は体力には自身があり、学生時代には運動部に所属しておりました。
卒業後にも趣味で山登り、ジョギングをしており、滅多に風邪をひかず身体は丈夫です。 その体力を生かし、元気な子どもたちに負けないくらい動き、子どもたちと毎日走り回りたいと思います。
また、貴園は21時までとありましたが、夜のシフトに入ることも可能です。
自宅も近いので、残業は全く問題ありません。
3 履歴書の書き方
履歴書は採用の第一関門です。
保育士の履歴書は手書きが一般的です、正しい書き方と綺麗な字を意識してください。
書くべきポイントは3つあります。
① 保育士資格があるか
保育士資格がなくても補助業務はできますが、やはり持っているのと持っていなのではニーズの大きさが違ってきます。
看護師、栄養士の有資格者は対応できる業務が違ってきますので、事前に確認しましょう。
② 転職回数
採用担当は、求職者の転職回数を必ずチェックしています。
一概に多いとダメという訳ではないですが、転職理由は聞かれることが多いです。
③ 勤務希望エリア
最近では、複数の園を経営しているところがあります。
近場では転勤もありますので、通勤可能エリアを書くようにしましょう。
それでは、履歴書書き方を説明します。
まずは、履歴書の例を見てください。
上から順番に説明していきます。
■日付
元号を用いて数字で書いてください。
例:平成28年3月15日
※日付は提出日や郵送の場合はポストに投函する日を記入します。
■写真
写真の裏には氏名を記入しておきます。
スーツを着用し、写真屋で綺麗な写真を撮ってもらいましょう。
※3ヶ月以内に撮影した3×4cmサイズのカラー写真を使いましょう。
■氏名
略字を使わず、戸籍または住民票通り記入します。
×渡辺 ○渡邊 ×斉藤 ○齋藤
ふりがな・フリガナ 「ふりがな」→ ひらがなで記入します。
「フリガナ」 →カタカナで記入します。
※記入欄が小さいので書き忘れに注意しましょう。
■現住所・連絡先
住所は現住所を都道府県から省略せずに記入してください。
連絡先は現住所と違う場合に記入します。
特にない場合は「特になし」と記入します。
■学歴・職歴・賞罰
【学歴について】
高校卒業から記入し、略さず正式名称を書きます。
例:都立○○高等学校 ○○大学 保育学部 保育学科 私立 ○○保育専門学校 保育学科
学部・学科まで正確に記入します。
新卒の場合は最終学歴に卒業見込と書きます。
【職歴について】
入社・異動・退社を書きます。部署・担当・業務内容も書きます。
例: 学校法人○○学園 ○○保育園 入社 2年間主任を務める 一身上の都合により退社
※アルバイト経験は記入しませんが、保育業界に関係があれば記入してください。
職歴の最後には「以上」をつけましょう。
【賞罰について】
受賞歴や犯罪歴を記入します。
罰は禁固刑や懲役刑を受けた場合に記入します。
特にない場合は「なし」と記入します。
■免許・資格
持っている資格は、取得年月日順に正式名称で記入してください。
取得した資格は全て記入しましょう。
■志望動機・特技・好きな学科・アピールポイント
子供や保育に対する姿勢、志望動機、体力自慢、特技を入れ、
何故、貴園を志望するのかを自分の言葉で書いてください。
■本人希望記入欄
勤務地が複数ある場合などに希望地を記入します。
また、勤務可能エリアも書くようにしましょう。
アルバイトの場合は、勤務可能曜日や時間を記入します。
特にない場合は空欄でも構いません。
4保育園が採用したい人物像について
保育園が採用した人物像の3つのポイントについて
①熱意
保育に情熱を持ち、何事にも積極的にチャレンジできる人。
子供は無邪気です、
自らがイキイキと仕事をしている姿は、子供に良い環境です。
暑い夏でも寒い冬でも、子供たちは元気いっぱいです。
子どもの事を第一に考え、一生懸命取り組むことが求められます。
褒める、遊ぶ、遊戯をする、時には叱ることも必要でしょう。 どんな時でも、どんなことも一生懸命取り組むと、子どもからも保護者からも、信頼されるでしょう。
童心を忘れず、子ども達と一緒に遊びながらも一緒に成長できる洞察力と創造力を持っていることが重要です。
②柔軟性
専門知識と実戦経験を持ち、柔軟な発想で変化に対応できる人。
大人には理解できない行動でも、子供達にしてみればちゃんと理由があります。
この子はどういう考えでこうしているのか? という事を大人の都合や発想からでなく、子供達の立場で考えられる柔軟性、これも保育士に是非ほしい資質の一つです。
また、子どもたちの安全を守るため、環境を管理すると同時に、子どもたちの立場になって柔軟に接することが大切です。
子どもには一人ひとり個性があります。
それぞれに平等に接しながら理解し、子どもの存在を認めるよう心がけます。
そのためにも、柔軟な考え方ができることが求められます。
③仲間意識
思いやりの意識を持ち、仲間との協働による成果を共に喜べる人。
保育園でも求められることは信頼されることです。
保育士の仕事は、体を動かすことを通じての指導であったり、あるいは読み聞かせなどの言語・表現活動の分野、障害のある幼児の指導があります。
個性あふれる保育士同士がコミュニケーションを図りつつ、保育集団の一員として協働関係を構築して、園全体として保育活動を展開していくことが求められています。
特にティーム保育においては、複数の保育士が持ち味を生かしながら、幼児一人一人に対 してより柔軟に対応することができる点に意義があり、得意分野と協働性の発揮が期待されています。
まとめ
成功する保育士の転職志望動機は、
動機となるポイントをしっかり掴み、それを纏めることが重要です。
特に、「保育の考え」、「志望理由」、「体力面」を自分の言葉で説明できるようにしてください。
また、熱意、柔軟性、仲間意識についても話せると良いでしょう。
これから保育士を目指し皆様、是非これらを意識して、頑張ってください。