もうすぐ今年度も終わりに近づいていますね。
新人の保育士の方は、そろそろ研修が始まる時期だと思います。
転勤・転職の方も新しい職場への不安と期待で胸がいっぱいでしょうか?
今回は「新しい環境に慣れる」ことについて考えていきましょう。
◯まずは第一印象を大切に
初めての職場に足を踏み入れる時はとても緊張するものですが、それを受け入れる方も「どんな人だろう」と緊張するものです。
まずは、第一印象を良くすることに気を配ってみましょう。
・身だしなみ
初日はスーツなどで出勤することになる方が多いと思います。(研修などではまた別かと思いますが)
何か特別な式がないとしても、初めてご挨拶をする時は「きちんとした」格好が望ましいです。
「きちんとした」の程度はそれぞれが判断しましょう。
たとえすぐにジャージに着替えるとしても、格好から気持ちが伝わる時もあるものです。
・菓子折り
これは意見が分かれるかもしれませんが、私は新しい職場へ向かう初日には必ず菓子折りを持参します。
人数がはっきりしない時もありますが、小包装のものを多めに買っていきます。
「これからよろしくおねがいします」の気持ちを形に表すためです。
お菓子をいただいた側からは「お菓子をありがとう」「いただきます」と声をかけるチャンスにもなります。
美味しいものをもらって嫌な気持ちになる人はいませんからね。
◯準備は万端に
働き始めは色々な物を準備しなくてはなりません。
忘れ物がないようにしっかりと確認しておきましょう。
わからないことは早めに電話で確認しましょう。「わからなかったので・・・」と言い訳するよりも、聞いてしっかりと準備する方が迷惑がかかりません。特に「お弁当」のことなどはしっかりと確認してください。
メモ帳もありますか?たくさん覚えることがあるはずです。
「覚えたつもり」は絶対にいけません。どんな小さなこともメモしておきましょう。
教えている側も、しっかりメモを取ってもらえると安心しますし、「しっかりしているな」と思えます。
◯心の持ち方
新人保育士は「保育士として働ける」という期待で胸がいっぱいですね。
しかし、期待が高ければ高いほど、初日に「こんなはずじゃない」と思い悩んでしまう場合があります。
・保育の現場は忙しい
3月に研修期間があればまだ違いますが、4月の保育園の、まるで蜂の巣をつついたような騒がしさと忙しさに驚くことと思います。
新入園児の泣き叫ぶ声と、不安顔の在園児。
新しく組んだ担任同士はまだうまく噛み合わないことも多く、バタバタすることがたくさん起こります。
「あなたのそばで優しく指導してくれる先輩」などはいないに等しいです。
(もちろん教えたい気持ちはあるのですよ)
ですから、わからないことや困ったことはその場でどんどん聞いていくしかありません。
もしかしたら、ちゃんと答えてもらえないかもしれませんし、言われたことがちんぷんかんぷんかもしれません。
それでも、臆することなく聞き続けてください。
4月に起こる辛いこと困ったことは。全て忙しさのいせいだと思って乗り切りましょう。
・子供は見てくれています
戸惑い、迷い、自信を無くしそうなことがあったらあなたのすぐそばにいる子供を見てください。
泣いている子はあなたの不安を感じているかもしれません。
笑っている子はあなたに出会えた事を喜んでいるのかもしれません。
先ずは手を握り、目と目を合わせて微笑んでみましょう。
あなたがこの園にやってきたのは、その子と出会うためです。
その子を支え、また、ともに育つためです。
心が縮こまってしまいそうな時は、そうやって子供に心を寄せていきましょう。
◯笑顔
何か心が落ち込みそうな時は、ゴールをすぐ先に設定しましょう。
「今日一日頑張ろう」とゴールを決めたら、仕事が終わるその時間に笑顔になれます。
なんなら「午前中」でも構いません。
これから一生保育士としてがんばろう!!と考えると、一緒に不安もやってきてしまうからです。
「私はまだ未熟なんだから、今日一日を乗り切っただけでもすごい」
そうやって自分を褒めてください。
みんなそういう日を積み重ねて、ベテランになってきたのです。
自分を褒めることは笑顔につながります。
笑顔の素敵な先生の元では、子供達が笑顔になれます。
最初の一歩を元気に踏み出してくださいね。