自分の子供がちゃんと精神的に成長できているのか不安。
自分は母親としての役割をちゃんと果たせているのか自信がない……。
もしかしたら子供が自分の知らないところで何か悩みを抱えているかも……。
そんな風に感じながら子育てを頑張っているお母さんって、たくさんいらっしゃると思います。
子供の成長を見守る親としては、子供が日々どんなことを考えているのか、自分はちゃんと子供の味方になれているのか、心配になることもありますよね。
そんなお母さんにぴったりの資格があります。
その名も、「チャイルドコーチングアドバイザー」。
初めてこの名前を聞いた、という方もたくさんおられると思います。
今回の記事ではこのチャイルドコーチングアドバイザー資格をご紹介します。
一体どんな資格か、どういうメリットがあるか、どうすればなれるか、等について順に説明していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
1.チャイルドコーチングアドバイザーとは
そもそもチャイルドコーチングアドバイザーとはそういった資格なのでしょうか。
チャイルドコーチングアドバイザーは、日本能力開発推進協会(JADP)という一般財団法人が認定する民間資格です。
同団体の公式ホームページによると、チャイルドコーチングアドバイザーは「『子育ての知識』、『聴く(傾聴)』、『承認』、『質問』、『共感』などの専門的な知識や心理援助技術を備えている スペシャリストであることを証明する資格」であるとのことです。
平たく言えば、一人ひとりの子供と向き合い、話をしっかり聞いてあげることで悩みを解消したり、潜在能力を引き出したりする専門家ですね。
まさに、子育てに悩むお母さん、子供の成長をより一層サポートしてあげたいお母さんにぴったりの資格だと言えます。
2.資格を取るメリット
チャイルドコーチングアドバイザーの資格をとることにはどんなメリットがあるでしょうか。
まず挙げられるのが、自分自身の子育てに役立つということです。
チャイルドコーチングアドバイザーは子供の話に耳を傾け、子供の悩みを解消したり、子供の潜在能力を引き出すスペシャリストです。
当然自分の子供に対してもその技能を如何なく発揮できます。
普段のなにげない子供の話から重要なポイントを引き出したり、子供が語る内容から今までは見落としていたものをくみ取ったり、あるいは子供に共感することでより一層の安心感を与えてあげられるようになったり……。
親子のコミュニケーションをより一層深めることができるようになるでしょう。
もし今現在子供がいなくても、将来子供ができたときに役立つ資格であるのは間違いありません。
また、チャイルドコーチングアドバイザーは家庭内だけでなく、社会の中で役立つ資格でもあります。
具体的には幼稚園や保育所、児童福祉施設などで活躍するチャイルドコーチングアドバイザーが多数存在します。
中には、保育士さんがスキルアップのためにチャイルドコーチングアドバイザーの資格を取得する、というケースもあるようです。
他にも、地域のピアノの先生であったり、スポーツ少年団の指導者が指導力の向上や、子供とのよりスムーズなコミュニケーションを図るためにチャイルドコーチングアドバイザーになったりと、資格の活かし方はさまざま。
このように、資格取得の中で身につく「子供とのコミュニケーション能力」は応用範囲が広く、自分の家庭内だけでなく社会の中でもチャイルドコーチングアドバイザーの活躍の場は多いと言えます。
3.資格取得までの流れ
では、チャイルドコーチングアドバイザーになるにはどうすれば良いのでしょうか。
JADPの公式サイトによると、チャイルドコーチングアドバイザーの受験者は
・子育てに関する基礎知識
・聴くスキル
・質問のスキル
・共感のスキル
を認定教育機関にて履修しなければなりません。
その後、日本能力開発推進協会のホームページから受験申込、受験料支払いを経て検定試験が受験できます。
検定試験にて得点率70%以上であれば合格となり、晴れてチャイルドコーチングアドバイザーになることができます。
こう書くと、思わず「なんだかハードルが高そう」、「子育てをしながら受験勉強するのは大変そう」などと感じてしまいますが、ご安心を。
カリキュラムは通信講座で履修でき、自分のペースに合わせて勉強の計画を立てることができます。
これは忙しいお母さんにとっては、とっても嬉しいことですよね。
さらに嬉しいことに、試験も在宅で受験可能なので、いつもと同じリラックスできる環境で、実力を発揮できます。
自宅で暇な時間に勉強して、「もうバッチリ!」という段階に達したら、検体試験に臨みましょう。
ここで心配なのが「どれくらい勉強すればいいの?」という点です。
これは人によってかなり変動するのですが、資格取得までの期間は大体4か月から23か月程度であるといわれています。
毎日少しの時間コツコツ勉強していくもよし、集中的に勉強してしまうもよし。
勉強に割ける時間は人それぞれだと思いますが、努力次第では半年以内に取得することも夢ではありません!
もう一つ気になるのは、「どれくらいお金がかかるの?」という点ですよね。
2016年9月現在、受験料は5600円(税込み)。
また、教材費用は3万6000円程度が相場です。
例えば英会話スクールに通ったとすれば、半年で30万円ほどかかることもあることを考えれば、リーズナブルな価格設定だと言えるかもしれませんね。
4.資格取得者の声
最後に、実際にチャイルドコーチングアドバイザー資格を取得した方の感想を見てみましょう。
以前はコーチングとは親主導で行うものだという先入観がありましたが。しかし、講座を通じて子供目線で物事をとらえ、そして考えるという理想的な子育てを学びました!今回学んだような、課題へのアプローチ方法はこれからの時代に必須だと思います。
(30代 Tさん)
「あんな時は、こういう風に質問すれば良かったのか!」「子供を無理に説得するのではなく、受け入れてあげることが重要なんだ!」ということを学びました。子供を持つ親には必ず役に立つ内容だと思います。
(50代 Mさん)
子供の話をしっかり聞く、というすごく重要なことを疎かにしていたんだと気づかされました。今後の子育てにいかせる有意義な内容をたくさん学ぶことができました。
(30代 Kさん)
このように、資格取得者の感想として最も多いのが「子供目線で物事をとらえるようになった」「状況に応じて子供にどのように質問すればよいのかがわかった」というものです。
これらはまさに「話を聞く力」というこの資格の最大の強みが発揮されたケースだといえるでしょう。
5.まとめ
いかがでしたか。
今回の記事ではチャイルドコーチングアドバイザーについて、
①そもそもどんな資格なのか、②どういうメリットがあるのか、③どうすればなれるのか、といった内容を順に見てきました。
チャイルドコーチングアドバイザーにはいろいろな魅力がありましたね。
記事でも触れた通り、この資格を取得する過程で、子供の不安を解消してあげたり、子供のポテンシャルを引き出してあげられるような技能がたくさん身につくはずです。
特に、子供の話をしっかり聞けるようになりたい、と考えているお母さんはこれを機にチャイルドコーチングアドバイザーを目指してみてはいかがでしょうか。